Appleが開発を進めている「Apple Intelligence」。そのApple Intelligenceに、GoogleのAI「Gemini」が搭載されるかもしれない、というニュースが飛び込んできました。
一体どういうことなのでしょうか?
Apple Intelligenceとは?ChatGPTとの連携
まず、Apple Intelligenceについて簡単におさらいしておきましょう。Apple Intelligenceは、Appleが開発している新しいAI技術です。iPhoneやiPadなどのデバイス上で、より賢く、よりパーソナルな体験を提供することを目的としています。
Apple Intelligenceは、既にOpenAIの「ChatGPT」との連携を発表しています。ChatGPTは、文章の作成や質問への回答など、様々なタスクをこなせる高性能なAIです。Apple Intelligenceは、ユーザーのリクエストをまずデバイス上で処理し、必要に応じてChatGPTなどの外部AIサービスに処理を依頼する仕組みになっています。
iOS 18.4ベータ版にGoogle Geminiの痕跡
今回、iOS 18.4の開発者向けベータ版の中に、Google Geminiに関する記述が見つかったことで、Google Gemini搭載の可能性が浮上しました。具体的には、バックエンドのアップデートコードの中に、「Google」という記述が含まれていたのです。
この記述は、OpenAIを「ChatGPT」ではなく「OpenAI」と表記しているのと同様に、「Google Gemini」を単に「Google」と表記していると考えられます。つまり、Apple IntelligenceがGoogle Geminiと連携するための準備を進めている可能性が高い、というわけです。
Apple's backend has revealed that the next 3rd party iOS-AI integration will be Google Gemini pic.twitter.com/0rIuJhT5Lj
— Aaron (@aaronp613) February 21, 2025
なぜGoogle Geminiなのか?
Appleは、Apple Intelligenceの発表当初から、複数のAIパートナーと協力していく方針を明確にしていました。Google Geminiはそのパートナー候補の一つとして、以前から名前が挙がっていました。
Google Geminiは、ChatGPTと同様に、非常に高性能なAIです。Apple IntelligenceにGoogle Geminiが加わることで、ユーザーはより多くの選択肢の中から、自分に合ったAIサービスを選べるようになるかもしれません。
ユーザーへの影響は?プライバシーは?
Apple IntelligenceにGoogle Geminiが搭載されることで、ユーザーにはどのような影響があるのでしょうか?
まず、ユーザーは自分のリクエストを処理するAIサービスを、ChatGPTとGoogle Geminiから選択できるようになる可能性があります。これにより、より多様なAIの恩恵を受けられるようになるでしょう。
プライバシーについては、AppleはOpenAIとの提携において、ユーザーのリクエスト情報をOpenAIが保持しないことを保証しています。Googleとの提携においても、同様のプライバシー保護対策が講じられると考えられます。
いつから使える?料金は?
現時点では、Google GeminiがいつからApple Intelligenceに搭載されるのか、正確な時期は不明です。しかし、iOS 18.4ベータ版にコードが含まれていることから、そう遠くない将来に実現する可能性は高いでしょう。
料金については、Apple Intelligenceの基本的な機能は無料で提供される予定です。一部の高度な機能については、2027年以降に有料化される可能性も噂されていますが、Google Geminiの統合が無料の追加機能となる可能性も十分にあります。
まとめ
これが実現すれば、ユーザーはより多くの選択肢からAIサービスを選べるようになり、さらに便利でパーソナルな体験を享受できるようになるでしょう。
(Via Apple Insider.)
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