多くの方が待ち望んでいるApple Watch Ultra 3について、最新情報をお届けします。

2023年に登場した「Apple Watch Ultra 2」は、チタンブラックという新しいカラーバリエーションこそ追加されたものの、機能面での大きなアップデートは控えめでした。しかし、今年後半に登場すると噂される「Apple Watch Ultra 3」は、私たちの期待を大きく超える進化を遂げているかもしれません。

進化を続けるApple Watch Ultraシリーズと待望の「3」

Apple Watch Ultraシリーズは、その堅牢なデザインとプロフェッショナル向けの高度な機能で、多くのアウトドア愛好家やアスリートから絶大な支持を得ています。初代モデルが登場した時から、そのタフネスさやバッテリー持続時間、そして専門的な計測機能は、まさに「エクストリーム」な環境下での使用を想定したものでした。

ダイビングコンピュータとしての機能や、過酷な環境でも正確な位置情報を提供する高精度2周波GPSなどは、まさにその象徴と言えるでしょう。

今回の「Apple Watch Ultra 3」では、これまでのUltraシリーズが築き上げてきた「冒険者のためのウォッチ」というコンセプトをさらに推し進め、私たちの想像を超えるような新機能が搭載されると期待されています。

まるで未来のガジェットが現実になったような、そんなワクワク感が止まりませんね！それでは、早速その注目の新機能を見ていきましょう。

新機能1：ついに搭載！「高血圧検知」で健康管理がさらに進化

Apple Watchは、これまでも心拍数測定や心電図、血中酸素ウェルネス測定など、多くの健康管理機能を提供してきました。そして、「Apple Watch Ultra 3」では、私たちの健康管理をさらに一段階引き上げる可能性のある新機能が搭載されると報じられています。その名も「高血圧検知機能」です！

この情報を提供しているのは、Apple関連のリーク情報で高い的中率を誇るBloombergのMark Gurman氏です。彼によると、この高血圧検知機能は、Appleが提供している睡眠時無呼吸症候群の検出機能と似たようなアプローチで動作するとのこと。

つまり、具体的な収縮期（最高血圧）や拡張期（最低血圧）の数値を直接表示するのではなく、「高血圧の状態にある可能性」をユーザーに知らせるという仕組みになるようです。

これは、医療機器としての認可の問題や、より多くのユーザーに気軽に自身の健康状態に関心を持ってもらうための工夫かもしれませんね。

Mark Gurman氏は、このプロジェクトが長年にわたって開発されてきたものであり、今年ついに搭載準備が整ったと指摘しています。高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚症状がないまま進行することが多い疾患です。

Apple Watch Ultra 3がこの状態を早期に知らせてくれるようになれば、多くの人々が自身の健康状態を見直すきっかけとなり、生活習慣の改善や早期の医療機関受診に繋がる可能性があります。

これは、個人の健康増進だけでなく、社会全体の医療費削減にも貢献するかもしれない、非常に意義深い機能と言えるでしょう。ウェアラブルデバイスが予防医療の領域で果たす役割はますます大きくなっていくでしょう。

新機能2：iPhoneなしでOK！「衛星メッセージ機能」でアウトドアがもっと安心に

Apple Watch Ultraシリーズは、冒険家や探検家といった、常に限界に挑戦する人々をターゲットに開発されてきました。もちろん、その洗練されたデザインや日常使いでの便利さから、よりカジュアルなニーズを持つファンも多く獲得していますが、今回の「Apple Watch Ultra 3」では、特にオフグリッド、つまり携帯電話の電波が届かないような場所へ行くことを楽しむ人々のために設計された新機能が追加される見込みです。それが、「iPhoneなしでの衛星メッセージ機能」です！

Mark Gurman氏によれば、この技術は、スマートウォッチのユーザーが携帯電話の電波やWi-Fi接続がない状況でも、Globalstar Inc.の衛星群を経由してテキストメッセージを送信できるようにするものです。

思い出してみてください。iPhoneユーザーにとっては、この衛星経由の緊急SOS機能は数年前から提供されており、iOS 18のアップデートでさらに使い勝手が向上したことは記憶に新しいですね。しかし、これまでApple Watch単体で衛星通信機能が搭載されることはありませんでした。

「Apple Watch Ultra 3」にこの機能が搭載されれば、ユーザーはiPhoneを携帯していなくても、万が一の際に助けを求めたり、安否情報を伝えたりすることが可能になります。

これは、登山や僻地でのキャンプ、海上でのアクティビティなど、まさに「ウルトラ」な状況で真価を発揮する機能です。これにより、ユーザーはより安心して大自然を満喫し、iPhoneから完全に解放された冒険を楽しむことができるようになるでしょう。

この機能がウェアラブルデバイスの独立性を高め、新たな利用シーンを切り開く可能性を秘めている点が注目されます。将来的には、より高度なデータ通信も衛星経由で行えるようになるかもしれません。

新機能3：Ultraシリーズ初！「5Gセルラー対応」で通信がもっと快適に

3つ目の注目すべきアップグレードも、接続性に関するものです。これまでのApple Watch Ultraモデルは4G LTE接続に限定されていましたが、Appleは今年、「Apple Watch Ultra 3」に初めて5Gセルラー通信機能を搭載する計画だと報じられています。ついに、Apple Watch Ultraも5Gの仲間入りを果たすのですね！

このアップグレードは、「5G RedCap（Reduced Capability）」という形で実現されると伝えられています。5G RedCapとは、通常のスマートフォン向け5Gほどの最大速度は出ないものの、より消費電力が少ないバージョンの5G技術です。

これにより、Apple Watch Ultra 3は5Gの恩恵を受けつつも、バッテリー駆動時間への大きな影響を避けることができると考えられます。スマートウォッチのような小型デバイスにとって、バッテリー持続時間は非常に重要な要素ですから、この選択は非常に合理的と言えるでしょう。

5Gに対応することで、Apple Watch Ultra 3は、アプリのダウンロードやデータの同期、ストリーミングなどがより高速かつスムーズになることが期待されます。

例えば、ランニング中に音楽をストリーミング再生したり、外出先で音声アシスタントSiriをより快適に利用したりといったシーンで、その恩恵を感じられるかもしれません。また、将来的には、よりリッチなコンテンツやリアルタイム性の高いサービスがApple Watch上で展開される可能性も広がります。

Apple Watch Ultra 3、これからの展望と期待

今回ご紹介した3つの新機能は、現時点でのリーク情報に基づいたものですが、非常に魅力的で、Apple Watch Ultra 3への期待感を高めてくれます。

「Apple Watch Ultra 3」の正式な発表は秋頃と予想されており、それまでにはさらに多くの機能に関する情報が出てくるかもしれません。例えば、多くのユーザーが期待しているであろう、さらなるバッテリー性能の向上や、新しいセンサーの搭載など、想像は膨らむばかりです。

少なくとも現時点では、Appleは「Apple Watch Ultra 3」を「究極のアウトドアウォッチ」として、その地位をさらに強固なものにしようとしているように見えます。

高血圧検知による健康管理の進化、iPhoneなしでの衛星メッセージ機能による安全性の向上、そして5Gセルラー対応による通信の快適化。これらの機能は、日常使いはもちろんのこと、特に過酷な環境下で活動するユーザーにとって、大きな価値をもたらすでしょう。

(Via <9to5Mac/a>.)