AnthropicのAI:パーソナライズされたアシスタントを誰でも作成可能に

AnthropicのAI:パーソナライズされたアシスタントを誰でも作成可能に

Anthropicは、AIチャットボットClaudeの新機能「tool use(ツールの使用)」(または「function calling(機能呼び出し)」)を発表しました。

この機能により、ユーザーは様々なタスクを遂行するパーソナライズされたアシスタントを作成することができます。この新機能が何を意味し、どのように活用できるか。

tool use(ツールの使用)とは?

tool useとは、Claudeを任意の外部APIに接続できる機能のことです。これにより、AIをプログラムして、靴を買ったり、メールを読んだり、カスタマーサポートを提供したりと、様々なタスクを実行させることができます。応用範囲は広く、ユーザーの想像力とコーディングスキル次第で無限に広がります。
Anthropic Tool Use_01.

どのように機能するのか

パーソナライズされたアシスタントを作成するには、APIへのアクセスとコーディングの知識が必要です。一度設定すると、アシスタントは以下のようなタスクを遂行できます:

  • データの分析:購入履歴に基づいてパーソナライズされた商品推薦を行うことができます。
  • カスタマーサポート:注文状況の追跡やリアルタイムの技術サポートなどの問い合わせに迅速に対応できます。
  • 画像データの処理:テキストベースのタスクに加えて、クロードのツールは画像も扱うことができ、視覚データを分析するアプリケーションを実現します。例えば、Claudeを搭載したバーチャルインテリアデザイナーは、部屋の画像を処理し、パーソナライズされたインテリアの提案を行うことができます。


入手可能性と価格

これらの機能は、AnthropicのMessages API、Amazon Bedrock、Google Vertex AIを通じて利用可能です。価格はClaudeが処理するテキストの量によって決定され、「トークン」で測定されます。1,000トークンが約750ワードに相当します。

ベータテスト期間中、ほとんどのユーザーは Anthropic の最も高速かつ手頃なオプションである Haiku を好んでいました。Haiku は、100万入力トークンあたり約25セント、100万出力トークンあたり1.25ドルです。

ベータテストと潜在的な用途

Anthropicのプロジェクトリーダー、ダイアン・ペン氏によると、チームは4月から数千人の顧客を対象にClaudeツールのベータテストを実施しています。

同氏は、このツールを使用してSpark.EというパーソナライズされたAIチューターを構築したStudy Fetchのような革新的なスタートアップソリューションの出現を期待しています。

AIアシスタントの未来

AIアシスタントやエージェントの開発は、このテクノロジーが向かう方向性のようです。例えば、Googleは先ごろ開催されたI/Oイベントで、AIを使ってショッピングや検索のタスクをGoogleに任せるさまざまな方法を披露しました。

一方、OpenAIは、リアルタイムで応答し、周囲の世界を観察できる音声アシスタントの開発に取り組んでいます。デモでは、重要な面接の前に服装の変更を提案するなど、その機能を紹介しました。

まとめ

Anthropicのこのツールのリリースは、AI業界における大きな進歩を意味します。
ユーザーは、特定のニーズに合わせてさまざまなアシスタントを作成できるようになるため、Anthropicは強力なAI技術へのアクセスを民主化しています。
この動きは、個人や企業がAIの可能性を活用できるようにするだけでなく、AI市場におけるイノベーションと競争を促進し、最終的には消費者の利益にもつながります。

(Via Anthropic.)


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