Appleが2025年2月22日時点で最新の開発者向けベータ版「iOS 18.4 beta 1」をリリースしました。このアップデートでは、特に注目すべき新機能として、Apple Intelligenceを活用したImage Playgroundに新しい「Sketch」スタイルが追加されています。
Image Playgroundは、ユーザーが簡単な説明を入力するだけでオリジナル画像を生成できる便利なツールで、iOS 18.2で初めて登場しました。そして今回、iOS 18.4でその機能がさらに進化し、クリエイティブな可能性が広がったのです。
この新スタイル「Sketch」の特徴や使い方、そして既存のスタイルとの違いについて、iPhoneやiPad、Macを使っている人は4月から日本語でも利用できるようになるので、必見の内容です!
Image Playgroundとは?基本をおさらい
Image Playgroundは、Appleが開発したAI技術「Apple Intelligence」をベースにした画像生成ツールです。
このツールを使うと、たとえば「夕暮れの海辺に立つ犬」といった簡単な文章を入力するだけで、それに基づいた画像を瞬時に作ることができます。
初めて登場したのは2025年12月のiOS 18.2で、専用のアプリとして使えるほか、MessagesやNotesなどのアプリ内でも直接呼び出して利用可能です。クリエイティブなアイデアをすぐに形にできるため、学生から社会人まで幅広い層に人気があります。
当初、Image Playgroundには「Animation」と「Illustration」という2つのスタイルが用意されていました。これらはそれぞれ、アニメ風やイラスト風の画像を作りたいときに便利で、ユーザーの好みに応じて選べるようになっていました。
しかし、Appleはもっと多彩な表現を可能にするため、さらなるスタイルの追加を計画していたのです。それが今回実現した「Sketch」です。
新スタイル「Sketch」とは?特徴をチェック
iOS 18.4 beta 1で追加された「Sketch」は、Image Playgroundの3つ目のスタイルとして登場しました。このスタイルは、その名の通り、スケッチ風のシンプルで手描き感のある画像を生成するのが特徴です。
アニメのような派手さやイラストのような細かい色使いとは異なり、線画を基調とした素朴で自然な仕上がりが魅力です。たとえば、「公園で遊ぶ子供たち」という説明を入力すると、カラフルな絵ではなく、鉛筆で描いたような柔らかいタッチの画像が出来上がります。
実はこの「Sketch」スタイル、Appleが2024年6月のWWDCでImage Playgroundを初公開したときにすでに発表されていたものです。しかし、iOS 18.2やiOS 18.3のベータ版では実装されず、ユーザーの間では「いつ使えるようになるの?」と待ち望まれていました。
そしてついに、iOS 18.4で正式に使えるようになったのです。このアップデートは、iPhoneだけでなくiPadOS 18.4やmacOS Sequoia 15.4のベータ版でも対応しており、さまざまなデバイスで楽しめます。
既存のスタイルとの違いを比較
「Sketch」が加わったことで、Image Playgroundには「Animation」「Illustration」「Sketch」の3つのスタイルが揃いました。
それぞれの特徴を簡単に整理すると、まず「Animation」は動きのあるアニメ風の画像で、明るくポップな印象が強いです。次に「Illustration」は、絵本やポスターで見るような鮮やかで詳細なイラストを作り出します。そして新登場の「Sketch」は、シンプルで手描き風の線画が特徴で、落ち着いた雰囲気を好む人にぴったりです。
たとえば、同じ「猫が木に登る」という説明を入力した場合、「Animation」ではカラフルで動きのあるアニメ調の猫が、「Illustration」では細部まで描き込まれたリアルな猫が生成されます。一方、「Sketch」では、シンプルな線で描かれた素朴な猫が出来上がるでしょう。使うシーンや好みに応じてスタイルを選べるので、自分のイメージに合った画像を作りやすくなりました。あなたならどのスタイルを選びますか?
「Sketch」スタイルの使い方と活用シーン
「Sketch」を使って画像を作るのはとても簡単です。
まず、Image Playgroundアプリを開き、作りたい画像の説明を入力します。
その後、スタイル選択画面で「Sketch」をタップするだけですぐに生成が始まります。
たとえば、「山と湖の風景」や「友達とピクニック」といったアイデアを試してみると、スケッチ風の柔らかいタッチで素敵な画像が出来上がります。Messagesで友達に送ったり、Notesに貼り付けて日記を飾ったりするのも楽しいですよ。
このスタイルは、特にシンプルでナチュラルな表現を求めているときに活躍します。たとえば、学校のプレゼン資料にちょっとしたイラストを加えたいときや、手作り感のあるデザインを作りたいときに最適です。また、他のアプリと連携して使えるので、クリエイティブな作業が好きな人にとってはアイデア次第で使い道が広がります。実際に使ってみると、その手軽さと柔軟さに驚くかもしれません。
アップデートの背景とAppleの狙い
Appleが「Sketch」をiOS 18.4で追加した背景には、ユーザーのニーズに応える意図があると考えられます。Image Playgroundはリリース当初から注目されていましたが、「もっとバリエーションが欲しい」という声が多かったのも事実です。
WWDCで発表した機能を完全に揃えることで、Apple Intelligenceの魅力をさらに高めようとしているのでしょう。実際、iOS 18.2ではChatGPTの統合やGenmojiといった機能が話題になりましたが、今回の「Sketch」追加で画像生成の幅が広がり、ユーザーの満足度も上がるはずです。
まとめ
シンプルで手描き風の表現が特徴の「Sketch」は、既存の「Animation」や「Illustration」とは一味違う魅力を持っています。
iPhone、iPad、Macで試せるこの機能は、誰でも簡単にクリエイティブな画像を作れるので、普段使いから特別な場面まで幅広く活躍するでしょう。
(Via 9to5Mac.)
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