Appleは最近、MacBook Air、iPad Air、Mac Studio、そしてiPhone 16eを発表しました。これにより、春の製品リリースはほぼ完了したと考えられます。
しかし、Appleはすでに次の発表に向けて準備を進めており、特に注目されているのが次世代AirTag 2です。一見すると地味に思えるかもしれませんが、その意義は決して小さくありません。
AirTag 2の発売時期と期待される進化
Appleの人気かつ手頃な価格の位置追跡デバイスである「AirTag」の次世代モデルについて、今年後半に予定されている内容をご紹介します。
リーカーのKosutami氏によると、Apple は新しいAirTag 2を5月か6月にデビューさせる予定であり、これはWWDC(世界開発者会議)の前に発表される可能性が高いことを意味します。BloombergのMark Gurman氏も、発売は「今年の中頃」に予定されていると述べています。
So we're here with Next Generation of AirTag May or June.
— Kosutami (@Kosutami_Ito) February 24, 2025
AirTag 2が注力する3つの重要なアップグレード
BloombergのMark Gurman氏は、AirTag 2が以下の3つの主要なユーザー体験の向上に焦点を当てると繰り返し報告しています。これらのアップグレードはシンプルながらも、製品の使用感を大きく変える可能性を秘めています。
1. より広範囲な検出能力
新しいAirTag 2では、精密な位置検出のための範囲が大幅に拡大されます。Appleは次世代のAirTagに新しい超広帯域(UWB)チップを導入する予定であり、これにより精密な位置検出の範囲が最大で3倍になると言われています。
現行モデルでは10〜30メートルの範囲でしか追跡できませんでしたが、新モデルでは30〜90メートル離れた場所からでもAirTagを追跡できるようになります。
この拡大された範囲は、広い場所や屋外での使用において特に役立つでしょう。例えば、広い公園で鍵を落としてしまった場合や、空港の広いターミナル内でスーツケースを見失った場合など、より広い範囲から位置を特定できるようになります。
2. 改良された無線チップ
新しい無線チップの搭載により、位置精度が向上することも期待されています。特に人口密度の低い地域での位置精度が改善される可能性があります。現行のAirTagでは都市部など多くのAppleデバイスが存在する環境では高い精度を誇りますが、郊外や田舎などではその精度が落ちることがありました。
改良された無線チップにより、これまで精度が低かったエリアでも正確な位置情報を得られるようになれば、AirTagの用途がさらに広がるでしょう。キャンプや登山などのアウトドア活動での使用や、地方での活用も期待できます。
3. プライバシーへの高い配慮
過去には、AirTagがストーキングに使用されたり、内蔵スピーカーを完全に無効化するよう改造されたりするケースがありました。これにより、近くにAirTagがあることをターゲットとなる人に知らせることが難しくなるという問題がありました。Appleは次期AirTagでこれらの問題を軽減したいと考えています。
具体的にどのようなプライバシー機能が強化されるかについては詳細が明らかになっていませんが、不審なAirTagの検出精度の向上や、通知システムの改善などが考えられます。Appleは常にユーザーのプライバシーを重視しており、このアップデートでもその姿勢が貫かれることでしょう。
まとめ
これらの改善は、日常的な使用から特殊な状況まで、あらゆる場面でAirTagの有用性を高めることでしょう。
発売は今年の中頃、おそらく5月か6月と予想されています。
(Via 9to5Mac.)
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