WWDC 2025の開催まであと数週間となった今、Appleが次期iPadOS 19でどのような機能を発表するのか、期待が高まっています。特に注目を集めているのが、iPadをよりMacに近づける新機能についての噂です。
噂の出どころは?
この噂を最初に報じたのは、Apple関連の情報をよく投稿するリーカーのMajin Bu氏。彼は先日、iPhone 17 Proにスカイブルーカラーが追加されるという情報も共有していました。
今回のiPadOS 19に関する情報については、どれくらい信憑性があるのでしょうか?Majin Bu氏の過去の予想は当たり外れが混在しているので、あくまで「噂」として受け止めておくのが良さそうです。でも、これがもし本当なら、iPadユーザーにとっては大きな変化になりそうですね。
macOSスタイルのメニューバーがiPadに登場?
最も興味深い変更点は、Magic Keyboardを接続したときに表示される「macOSスタイルのメニューバー」です。
この機能が実装されると、iPadをMagic Keyboardに接続した際、画面上部にmacOSのようなメニューバーが表示されるようになります。「この機能により、iPadがよりラップトップのような体験を提供できるようになる」と言われています。
これって実際にどんな感じになるのでしょうか?おそらく、各アプリの機能にすばやくアクセスできるようになり、複数のアプリを行き来する際の操作性が向上すると考えられます。
今までiPadでは、アプリの機能にアクセスするために画面上の様々な場所をタップする必要がありましたが、メニューバーがあれば、よく使う機能が一箇所にまとまることになります。
パワーユーザーにとっては、長年待ち望んでいた機能かもしれませんね。特に、iPadをメインの作業端末として使っている人には朗報といえるでしょう。ただ、タッチ操作がメインのiPadに、マウス操作を前提としたメニューバーがどう馴染むのか、少し気になるところです。
Stage Manager 2.0で多タスク処理が進化
もう一つの重要な更新点は「Stage Manager 2.0」です。現在のStage Managerも進化を遂げ、キーボードを接続すると自動的に有効になり、ウィンドウ管理の改善、アプリ切り替えの高速化、よりスムーズなマルチタスクが可能になるといわれています。
Stage Managerといえば、iPadOS 16から導入された機能で、複数のアプリをデスクトップのように扱えるようにするものでした。ただ、初期版には操作性の問題があり、特に小さい画面のiPadでは使いづらいという声もありました。
Stage Manager 2.0では、アプリとウィンドウの管理をこれまで以上にスムーズにするとされていますが、具体的にどのような改善がされるのかは、まだ詳細が明らかになっていません。
例えば、現在のStage Managerでは、アプリの切り替えがちょっと面倒くさいと感じることがあります。特に11インチのiPadでは、画面が小さいため操作しづらい場面も。Stage Manager 2.0ではこうした問題が解消されるのでしょうか?それに、外部ディスプレイでの使い勝手も向上するといいですね。現在は外部ディスプレイに最大4つのアプリを表示できますが、その管理方法がもっと直感的になれば嬉しいですね。
iPhoneでもStage Managerが使える?
さらに興味深いのは、iOS 19についての噂です。USB-Cポートを搭載したiPhoneモデルでも、少なくとも基本的なバージョンのStage Managerが利用可能になるとの情報もあります。
これまでiPhoneはUSB-Cケーブルを使って外部ディスプレイにミラーリングすることはできましたが、新機能では画面の拡張が可能になるかもしれません。
つまり、iPhoneの小さな画面だけでなく、外部ディスプレイを使って作業スペースを広げられるということです。これがもし実現すれば、iPhoneの使い方も大きく変わるかもしれませんね。
ただし、解像度や実行できるアプリに制限がある可能性があるとの注意点も示されています。やはりiPhoneとiPadでは、ハードウェアの性能差もありますからね。
Appleのビジョンはどこにあるのか?
こういった噂を聞くと、「iPadはいずれMacになるのでは?」と考える人もいるかもしれません。でも、Appleの戦略はもう少し複雑なようです。
これらの噂された機能は、Appleが自社デバイスをより多用途にしながらも、iPad、iPhone、Macのそれぞれに固有のアイデンティティを維持しようとする継続的な取り組みを反映しています。
特にiPadは、カジュアルユーザーのためのシンプルさと、Mac風の機能を求めるパワーユーザーの要求のバランスを取るのに苦戦してきました。
Magic Keyboardに接続したときだけ高度な機能が有効になるという方針は、タッチスクリーンの使いやすさを維持しながら、必要に応じてプロレベルのツールを提供するという、Appleの意図を表しているのかもしれませんね。
基本的にはタッチ操作でシンプルに使えるけど、キーボードをつなげば本格的な作業もできる――そんなデバイスが目指されているのでしょう。
WWDC 2025で何が発表される?
WWDC 2025は6月9日に開催予定で、そこでiPadOS 19とiOS 19が発表されると見られています。最初のベータ版はWWDC 2025の基調講演後に利用可能になるはずですが、一部の新機能は後のベータ版まで有効にならないと言われています。
今回紹介した噂が本当に実現するかどうかは、もうしばらく待たないとわかりません。ただ、Appleが長年iPadをラップトップの代替品として位置づけようとしていることを考えると、今回の噂はAppleの方向性と一致しているようにも思えます。
iPadとMacの垣根はなくなるのか?
iPadがMacに近づく一方で、「iPadとMacの区別がなくなるのでは?」という懸念もあります。実際、何年もの間、iPadでmacOSを実行させ、MacBook Proのような使い方ができるようにすべきだという声はありましたが、Appleはその動きに抵抗してきました。
ただ、今回の噂を見ると、完全に統合するのではなく、それぞれの特性を活かしながら互いに近づけていくというアプローチを取っているように見えます。iPadは依然としてタッチスクリーンを主体とした直感的な操作を維持しつつ、キーボードとマウスを接続した際には、より生産性の高い操作環境を提供する――そんな方向性なのでしょう。
実際、iPadはアートやデザイン以外の生産性分野では、簡単に活用できる形式ではありません。キーボードを加えても、MacBook Proの完全な代替品とはいえませんが、WDDCでいくつかの調整が行われれば、より近づく可能性があります。
まとめ
特に、仕事や勉強でiPadを使っている人にとっては、生産性が向上する可能性があります。
Magic Keyboardを接続すると表示されるメニューバーや、より洗練されたStage Manager 2.0は、iPadをラップトップのように使いたいユーザーにとって朗報です。
一方で、タッチスクリーンの直感的な操作性も失われないので、iPadならではの利点も維持されます。
もちろん、これらはまだ噂の段階であり、実際にWWDCで発表されるかどうかは不明です。
しかし、Appleが「生産性、マルチタスク、アプリウィンドウ管理」に焦点を当てるという以前のレポートを考えると、何らかの形でiPadの操作性を向上させる機能が登場する可能性は高そうです。
(Via 9to5Mac.)
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