Appleが今日公開したiOS 18.4の第2リリース候補版で、ついに正式なリリースノートが公開されました。
新バージョンでは何が変わるのか、どんな機能が追加されるのか、詳しく見ていきましょう
最新アップデートの概要
iOS 18.4では、Apple Vision Proアプリの追加、通知機能の改善などApple Intelligenceの新機能、Apple News+での料理機能、さらには写真アプリの使い勝手を向上させる多くの更新が含まれています。
特に注目すべき点は、Apple Intelligenceが新たに8つの言語と2つの英語使用地域をサポートすることです。
アップデートの全容を詳しく解説していきますので、最後までお読みいただければ、iOS 18.4のすべての新機能と改善点が把握できるでしょう。
リリースは4月上旬、つまり来週の火曜日(4月1日)になる可能性が高いとされています。
Apple Intelligence – より賢く、より多言語対応に
Apple Intelligenceは、iPhoneをより賢くするAIの中核機能です。iOS 18.4ではこの機能がさらに充実します。対応機種はiPhone 16シリーズ全モデル、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxとなっています。
優先通知機能
新たに追加される「優先通知」機能では、重要な通知が通知リストの最上部に表示されるようになります。これにより、すぐに対応が必要な通知を見逃すリスクが減ります。例えば、家族からの緊急連絡や重要なカレンダーの予定などが優先的に表示されるため、大量の通知に埋もれてしまうことがなくなるでしょう。
スケッチスタイルの追加
Image Playgroundには新たに「スケッチ」スタイルが追加されます。これを使えば、美しいスケッチ風の絵を生成できるようになります。写真をアーティスティックな鉛筆画風に変換したり、全く新しいスケッチアートを作成したりと、創造的な可能性が広がります。
言語サポートの拡大
Apple Intelligenceは新たに8つの言語と2つの英語使用地域をサポートするようになります。これには以下が含まれます:
- 英語(インド、シンガポール)
- フランス語(フランス、カナダ)
- ドイツ語(ドイツ)
- イタリア語(イタリア)
- 日本語(日本)
- 韓国語(韓国)
- ポルトガル語(ブラジル)
- 簡体字中国語
- スペイン語(スペイン、ラテンアメリカ、アメリカ)
これは、より多くのユーザーが母国語でApple Intelligenceの機能を利用できるようになることを意味します。特に日本のユーザーにとっては、より自然な日本語でのやり取りが可能になる点が朗報です。
Apple Vision Proアプリが登場
iOS 18.4では、Apple Vision Proユーザー向けの専用アプリが自動的にインストールされます。このアプリを通じて、新しいコンテンツや空間体験を発見したり、デバイスに関する情報にすぐにアクセスしたりすることができます。
Apple Vision Proを所有しているユーザーは、iPhoneからVR/ARヘッドセットをより簡単に管理できるようになります。アプリ内では、おすすめのアプリやエクスペリエンスが紹介されるほか、デバイスの設定も手軽に行えるでしょう。まだApple Vision Proを持っていない人にとっても、このデバイスについて知るきっかけになるかもしれません。
Apple News+に「食」のセクションが追加
Apple News+の購読者には嬉しい新機能が追加されます。世界中の優れたレシピパブリッシャーからのレシピが利用できるようになるのです。
レシピカタログ
新しく追加される「レシピカタログ」では、ブラウズや検索機能を使って理想の料理を見つけることができます。気に入ったレシピは「保存したレシピ」に保存できるため、後で簡単に見返すことができるでしょう。晩御飯のメニューに困ったときや、特別な日の料理を計画するときに便利な機能です。
クッキングモード
料理の手順を分かりやすく、ステップバイステップで表示する「クッキングモード」も導入されます。これにより、スマートフォンやタブレットを見ながら、スムーズに料理を進めることができます。画面が消えることなく、手順ごとに進められるので、料理初心者でも安心です。
「食」に関する総合的な情報
「食」のセクションでは、レシピだけでなく、レストラン情報、キッチンのコツ、健康的な食事に関する記事など、幅広いコンテンツが提供されます。食に関する知識を深めたり、新しい料理のインスピレーションを得たりするのに役立つでしょう。
【注】Apple News+は日本では利用できません
写真アプリの機能強化
iOS 18.4では、写真アプリにも多くの改善が施されます。写真の整理や閲覧がより直感的になります。
新しいフィルター機能
ライブラリビューで、アルバムに含まれていない項目や、MacやPCから同期されていない項目を表示・非表示にするための新しいフィルターが追加されます。これにより、見たい写真だけを絞り込んで表示することが可能になります。
項目の並べ替え機能
メディアタイプやユーティリティコレクションの項目を並べ替えることができるようになります。自分の好みや使用頻度に合わせてカスタマイズできるので、使い勝手が向上するでしょう。
一貫したフィルタリングオプション
すべてのコレクションで一貫したフィルタリングオプションが利用可能になります。これには、写真アプリで古いものから新しいもの順、または新しいものから古いもの順にソートする機能も含まれます。写真を探す際の効率が大幅に向上します。
アルバムの並べ替えオプション
写真アプリでアルバムを変更日付順にソートするオプションが追加されます。最近更新したアルバムをすぐに見つけられるようになるため、大量の写真コレクションを管理している人には特に便利でしょう。
コレクションの表示設定
P写真設定で「最近表示したもの」と「最近共有したもの」コレクションを無効にするオプションが追加されます。プライバシーを重視するユーザーや、これらのコレクションを必要としないユーザーにとって便利な機能です。
非表示写真の扱いの改善
写真設定でFace IDの使用が有効になっている場合、非表示の写真はMacやPCへのインポートに含まれなくなります。これにより、プライベートな写真の管理がより安全になります。
その他の機能強化とバグ修正
iOS 18.4には、上記の主要機能以外にもさまざまな改善点やバグ修正が含まれています。
Safariの検索機能の向上
Safariでは、新しい検索を始めるときに、以前の検索トピックにすばやく戻れるよう、最近の検索候補が表示されるようになります。情報を探す際の効率が向上するでしょう。
子ども用のアカウント設定の簡素化
セットアップアシスタントでは、親が家族の子ども用にアカウントを作成するために必要な手順が簡素化されます。また、親が後で子ども用のアカウントのセットアップを完了することを選択した場合でも、子ども向けの適切なデフォルト設定が有効になります。
スクリーンタイムの強化
子どもがアプリをアンインストールして再インストールした後でも、スクリーンタイムのアプリ制限が維持されるようになります。これにより、保護者による利用時間の管理がより確実になります。
App Storeの改善
App Storeでは、ユーザーレビューのサマリーが表示されるようになり、他のユーザーからの役立つ洞察を一目で得ることができます。また、アプリのダウンロードや更新を途中で一時停止しても、進行状況を失うことなく再開できるようになります。
新しいポッドキャストウィジェット
ポッドキャストアプリには新しいウィジェットが追加されます。フォローしている番組を追跡するための「Followed Shows」ウィジェットや、「最新エピソード」「保存済み」「ダウンロード済み」などの最もよく使うセクションにアクセスするための「ライブラリ」ウィジェットが利用できるようになります。
アンビエントミュージック機能
コントロールセンターから即座に音楽を再生できる「アンビエントミュージック」機能が追加されます。日常生活のサウンドトラックとなる、手作りのプレイリストにアクセスできるようになります。
Apple Fitness+の強化
Apple Fitness+のコレクションをライブラリに追加できるようになります。これにより、お気に入りのワークアウトプログラムに簡単にアクセスできるようになります。
【注】Apple Fitness+は日本では利用できません
スマートホーム機能の拡張
Matter互換のロボット掃除機がHomeアプリで制御できるようになり、シーンやオートメーションにも追加できるようになります。スマートホームのシステムをより統合的に管理できるようになるでしょう。
新たな言語サポート
システムレベルで10の新しい言語がサポートされます。これには、ベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語、マラーティー語、オディア語、パンジャブ語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語が含まれます。より多くの地域のユーザーにとって、母国語での操作が可能になります。
リリース予定日と注意点
iOS 18.4は4月上旬、おそらく4月1日(火曜日)にリリースされる見込みです。今週2つのリリース候補が公開されたことから、正式リリースが迫っていることがうかがえます。
なお、Appleのリリースノートには、ベータテスト期間中に見つかったすべての新機能が含まれているわけではありません。例えば、新しいコントロールセンターのオプションや新しい絵文字などは含まれていません。
また、一部の機能はすべての地域やAppleデバイスで利用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツに関する情報は、Appleの公式サポートページで確認することができます。
まとめ
特に日本語を含む新たな言語サポートの追加は、日本のユーザーにとって朗報です。
4月上旬のリリースに向けて、お使いのiPhoneが最新の状態であることを確認しておきましょう。アップデートが利用可能になったら、Wi-Fi環境下でのアップデートをおすすめします。
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