はじめに

数年前、AppleはApple Musicにドルビーアトモスによる空間オーディオを導入し、ユーザーがお気に入りの曲をサラウンドサウンドで臨場感豊かに楽しめるようになりました。多くのユーザーがこの機能を高く評価していますが、特に追加料金なしで利用できるにもかかわらず、その価値について疑問を持つ人もいます。

Appleが ドルビーアトモス技術を使って曲をミックスするアーティストへの支払いを増やすことになったため、このエンハンスメントを採用するアルバムが増えることが予想されます。しかし、Apple Musicの ドルビーアトモスミックスの品質にはばらつきがあり、ステレオ版と比べて音量が小さく聞こえる曲もあります。

音質の劣化が気になる方や、ドルビーアトモスによる空間オーディオよりもクラシックなステレオミックスを好む方は、以下の手順に従って、お使いのデバイスでこの機能を無効にすることができます。

iPhoneとiPadでドルビーアトモスを無効にする方法

Apple Music のドルビーアトモスによる空間オーディオ は、AppleやBeatsの Bluetooth ヘッドフォン、および空間オーディオ をサポートするその他のワイヤレスイヤホンと互換性があります。iPhone またはiPadでこの機能をオフにするには、以下の手順に従ってください：

1. 設定アプリを開きます。
2. [ミュージック]をタップします。
3. [オーディオ]セクションの下にある[ドルビーアトモス]をタップします。
4. [自動]または[常にオン]の代わりに[オフ]を選択します。

Apple Musicで ドルビーアトモス 技術を使用した曲をダウンロードすると、ステレオ版も自動的にダウンロードされます。つまり、この機能を無効にすると、曲を削除して再ダウンロードする必要なく、ステレオ版が再生されるようになります。

Macで ドルビーアトモス をオフにする方法

Macで ドルビーアトモス を無効にするには、以下の手順に従ってください：

1. 「ミュージック」アプリを起動します。
2. メニューバーで[ミュージック]>[設定]を選択します。
3. [再生]タブに移動します。
4. ドルビーアトモス オプションで[オフ]を選択します。

AppleTVとHomePodでこの機能を無効にする方法

AppleTVまたはHomePodをお持ちの場合、Apple Music のドルビーアトモスによる空間オーディオ をオフにすることができます。方法は以下の通りです：

AppleTVの場合

1. [設定]>[アプリ]を選択します。
2. [ミュージック]を選択します。
3. [ドルビーアトモス]を選択し、[オフ]に設定します。

HomePodの場合(iPhoneを使用)

1. iPhoneで[ホーム]アプリを開きます。
2. 右上の[…]ボタンをタップし、[ホーム設定]を選択します。
3. [メンバー]の下で自分の名前をタップします。
4. [Apple Music]を選択します。
5. [ドルビーアトモス]オプションをオフにします。

また、HomePod が Lossless 形式で曲を再生している場合、ドルビーアトモス は使用されません。

ドルビーアトモス を無効にした方が良い理由

日頃、AirPods Pro 2を使用するときや、HomePod 2のペアで音楽を聴くときは、Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオ を有効にしたままにしています。しかし、この機能を有効にしていると、曲の魅力が十分に発揮されないと感じることがあります。

例えば、ABBAのアルバム「Voyage」は ドルビーアトモスで傑作ですが、リミックスされた古いアルバムの中にはあまり良くないものがあります。

Katy Perryのアルバム「One of the Boys」を ドルビーアトモス で再生すると、カラオケバージョンのように聞こえます。このアルバムは再制作される可能性がありますが、いつになるかは不明です。アルバムや曲によっては、ドルビーアトモス を使わない方が良い場合もあります。

この技術を使ってトラックをミックスするのは難しく、サウンドエンジニアは3次元空間内で声や楽器を適切に配置する必要があります。これを効果的に行うスキルを持っている人は多くないため、一部のトラックは本来よりもくっきりと聞こえないことがあります。

Appleが ドルビーアトモス でミックスされた曲に対して多くの支払いを行うようになったことから、この形式でトラックを適切にミックスするために必要な技術を持っているアーティストやプロデューサーは全員ではないことに注意が必要です。そのため、今後数週間から数ヶ月の間に、より多くの曲の音質が低下する可能性があります。

(Via BGR.)