2020年に初代が登場して以来、大きな変化のなかったHomePod mini。しかし、ついにAppleが5年ぶりとなるアップグレードを予定しているという情報が入ってきました。
この記事では、BloombergのMark Gurman氏のレポートを中心に、HomePod mini 2に関する最新の噂と注目ポイントをわかりやすく解説します。
ついに5年ぶりの刷新?HomePod mini 2がやってくる
HomePod miniは、2020年にiPhone 12シリーズと一緒に登場しました。小型ながら高音質、そしてSiriによるスマート操作ができることから、Appleファンの間では根強い人気を持つデバイスです。
その後、2021年に新色(ブルー、オレンジ、イエロー)が追加され、2023年には外観がほぼ同じで100%再生素材を使った「Midnight」が登場しました。しかし、内部の大きな進化はこれまで一切ありませんでした。
そんな中、2024年内に「HomePod mini 2」が登場するという情報が、Apple関連の信頼性の高い情報源であるMark Gurman氏から報じられました。
新ネットワークチップ「Proxima」搭載の可能性
今回のHomePod mini 2で最も注目されているアップデートは、Appleが独自開発したネットワークチップ「Proxima」の搭載です。このチップによって、HomePod miniは最新の無線通信規格であるWi-Fi 6Eに対応すると言われています。
Wi-Fi 6Eは、従来のWi-Fiよりも通信速度が速く、干渉にも強いため、スマートホーム機器との通信の安定性や反応速度の向上が期待されます。
さらに、このProximaチップは、メッシュWi-Fiネットワークの中継ポイントとして使える可能性もあるそうです。これは、過去にAppleが販売していた「AirPort Express」のような役割を果たす可能性があるということで、HomePod miniの位置づけが単なるスマートスピーカーから、家庭内ネットワークの中心的存在へと進化することを示唆しています。
Apple Intelligence非対応の可能性と、その意味
一方で、少し残念な情報もあります。Appleが今年から本格展開を予定しているApple Intelligenceには、どうやらHomePod mini 2は対応しない可能性が高いということです。
なぜなら、Apple Intelligenceを動かすためには、A17 ProやA18といった最新の高性能チップが必要とされているからです。現在のHomePod miniにはApple Watchと同じS5チップが搭載されており、このままではAI処理が難しいとされています。
ただし、サーバー側で処理を行う「Private Cloud Compute」の仕組みを使えば、一部のAI機能をSiriに追加することも可能です。また、ChatGPTとの連携など、軽量なAI体験の導入も検討されているようです。
Appleがユーザー体験を重視するなら、iCloud+の上位プラン限定などの形で、ある程度のAI機能を提供する可能性はありそうです。
音質・カラバリの小幅なアップデートにも注目
今回のアップデートでは、内部の通信チップだけでなく、スピーカー性能の改善や新色の追加も行われると予想されています。
初代モデルでも、小型ながら音の広がりやバランスに定評があったHomePod miniですが、5年の時を経て、さらなる音質向上が期待されています。
カラーバリエーションについても、より洗練されたトーンや季節に合わせた新色の追加があるかもしれません。見た目の変化は小さくても、“生活空間に溶け込む”インテリアアイテムとしての価値は確実に上がるでしょう。
発売時期はいつ?Mark Gurman氏の最新レポートをチェック
BloombergのMark Gurman氏によれば、HomePod mini 2は年末までに登場する予定とのことです。同時期に新しいApple TVや第2世代AirTagも登場するとされており、スマートホーム製品のリフレッシュの一環と見られています。
Appleが年末にかけて複数の「小型製品」をまとめて発表する可能性があるため、HomePod mini 2も突然のプレスリリースでの登場となるかもしれません。
HomePod mini 2は“隠れた主役”になるかもしれない
あくまで個人的な予想ですが、今回のアップグレードは単なる小型スピーカーの刷新にとどまらないと感じています。
Appleがネットワークチップを自社開発し、それをHomePod miniに最初に搭載するというのは、スマートホーム領域での本気度の表れです。Apple TVやAirTag 2といった周辺機器との連携を強化することで、「Apple Home」というエコシステム全体の価値を高めようとしているのではないでしょうか。
また、Apple Intelligenceには対応しないとしても、今後のソフトウェアアップデートで“Siri強化版”のような形で小さなAI体験が追加される可能性は十分にあると考えています。
まとめ
Appleのネットワーク戦略、スマートホーム展開、そしてSiriの将来にとっても重要な一歩となる製品です。
年末の登場が待ち遠しいですね。Appleファンとしては、この“mini”なスピーカーが、次の大きな一手になることを密かに期待しています。
(Via 9to5Mac.)
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