iOS 26とmacOS Tahoeで「ワンタイムコードの自動入力」がさらに進化:サードパーティ対応で利便性が飛躍的に向上

Appleのワンタイム認証コード(2FAコード)自動入力機能は、これまでも“隠れたキラー機能”として、多くのユーザーの手間を減らしてきました。
特にログイン時に表示されるコードをコピー&ペーストする必要がなく、キーボード上からワンタップで入力できる仕組みは高く評価されています。
2025年秋に登場予定のiOS 26およびmacOS Tahoeでは、この機能がさらに進化します。サードパーティ製メッセージアプリやメールアプリ、さらにはMacのWebブラウザにも拡張され、日常的なログイン体験はよりシームレスで安全なものへと進化する見通しです。
自動入力機能の現状と制限:Apple標準アプリに依存する壁
Appleはこれまで、iOS 12でSMS認証コードの自動入力を導入し、iOS 15ではパスワード管理機能と連動した2FAコード生成を実装するなど、段階的に利便性を拡大してきました。
これらはユーザー体験を確実に改善してきましたが、対応範囲は主にApple純正アプリにとどまり、柔軟性に欠ける点が課題でした。
現状の仕組みでは、iPhoneでは「メッセージ」アプリ経由のSMSに限定され、MacではSafariブラウザでのみ機能する状態でした。ChromeやFirefoxといった競合ブラウザを利用するユーザーや、Gmail・Outlookなどのメールアプリを日常的に使う人にとっては恩恵が小さい、という状況が続いていました。
iOS 26とmacOS Tahoeでの進化:サードパーティ対応の拡大

サードパーティ製アプリでの自動入力体験
この秋リリース予定のiOS 26およびmacOS Tahoeでは、こうした制限が大きく緩和されます。ポイントは以下の3点です。
1. iPhoneでのサードパーティ製メッセージアプリ対応
WhatsAppやLINEといったApple以外のメッセージングアプリでも、SMSやアプリ内に届く2FAコードを自動検出し、キーボード候補として提示できるようになります。
2. サードパーティ製メールアプリへの拡張
GmailやOutlookなど、Apple純正の「メール」以外のアプリでもコード抽出と入力が可能になります。これにより「主要メールアプリのほぼ全て」が自動入力の恩恵を受けることになります。
3. Macでのサードパーティブラウザ対応
Safariに限定されていた自動入力が、ChromeやFirefoxでも機能するよう拡張されます。これにより職場や個人利用でブラウザを切り替えているユーザーもシームレスに利用可能になります。
複数アプリを日常的に使い分けるユーザーにとって、この変化は“抜け漏れのない快適さ”を提供する大幅な改善といえるでしょう。
ベータ提供状況とリリースタイミング
現時点で、iOS 26およびmacOS Tahoeは開発者向けベータ(build 25A5346a)が第7版として配布されています。このバージョンには既にサードパーティ対応が含まれており、実際の利用報告も相次いでいます。
パブリックベータも配布されています、正式リリースは例年通り、新型iPhone発表に合わせた秋のイベントで行われる見通しです。
ユーザーの期待と反響:体験談から見える変化
実際にベータを試したユーザーからは肯定的な声が多く聞かれます。
“Oh, nice! I just confirmed that autofilling an SMS code to Firefox works on Mac now!”
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おお、いいですね!Firefox への SMS コードのオートフィルが Mac でも機能することを確認しました— MacRumors Forumユーザー
このコメントは、これまでSafari限定だった機能がFirefoxでも動作することを示しており、Appleのエコシステム外でも快適さが実現したことを裏付けています。
さらに、あるユーザーは「Outlookで受け取ったワンタイムコードが自動入力された」と報告しており、サードパーティ製アプリでの対応が着実に進んでいることが伺えます。(MacRumors Forums)
Redditでは「ProtonMailでも同機能をサポートしてほしい」との要望も見られ、Appleの動きが他社サービスに波及することへの期待感が表れています。(Reddit)
まとめ
iOS 26およびmacOS Tahoeにおけるワンタイムコード自動入力の進化は、Apple純正アプリ依存から解放し、日常のあらゆる環境で2FAをシームレスにする画期的な一歩です。
セキュリティ強化と利便性向上を両立し、ユーザーの選択肢を広げるこの動きは、Appleの「誰にでも使いやすい安全な体験」という設計思想を体現しています。
今後の正式リリースに向け、各種アプリやサービスでの対応状況を追いかけることで、日常ログインの“摩擦”を減らす未来をいち早く手にすることができるでしょう。
(Via 9to5Mac.)


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