macOSのSpotlightインデックス再構築は必要?最適なタイミングと効果的な手順

macOSのSpotlightインデックス再構築は必要?最適なタイミングと効果的な手順

macOSのSpotlight機能は、ファイルを検索するときに非常に便利ですが、時には検索結果がうまく表示されないこともあります。このような状況で、多くのユーザーがインデックスの再構築を試みます。

しかし、インデックス再構築が必ずしも最適な対処方法であるとは限りません。

Spotlightのインデックスがどのように動作しているのか、再構築が必要な場合と不必要な場合、そして効果的な手順について説明します。

Spotlightインデックスとは?

Spotlightは、macOSの検索機能で、ファイルやアプリケーション、メールなどを素早く見つけるために使用されます。その仕組みは、各ボリュームに存在する”インデックス”を利用して、検索対象を特定することに基づいています。


インデックスは、各ボリュームの隠しフォルダ「.Spotlight-V100」に保存されており、その中にはボリューム構成や、すべてのファイルに関する詳細な情報が格納されています。この情報は通常、ユーザーが直接操作することは推奨されていません。
Spotlight index_01a.

Spotlightのインデックス再構築が必要な状況とは?

インデックスの再構築はSpotlightのパフォーマンスが低下しているときに一般的に試みられますが、それが実際に必要な場合は限られています。再構築が適切であるのは以下のようなケースです:

  • インデックスが壊れている、または破損していることが確認された場合。
  • mdworkerプロセス(インデックス作成に使われるプロセス)が頻繁にクラッシュし、特定のファイルのインデックスが作成できていない場合。

これらの問題が原因でSpotlightが正常に機能しない場合、再構築は有効な解決策です。しかし、単にインデックス作成が遅いだけで再構築を行うのは逆効果の場合があります。

インデックスの再作成には時間がかかり、既存のプロセスを完了させるよりもはるかに多くの時間がかかることが一般的です。

インデックス再構築の間違った活用法

最近、Spotlightのインデックス作成が時間がかかっていると感じた場合に、再構築を強制的に行うユーザーが増えています。しかし、これは誤解に基づいた行動で、再構築が必ずしも迅速な解決をもたらすとは限りません。

特に、すでにインデックスが最新の状態にある場合、再構築を始めることは単なる時間の無駄です。進行中のインデックス作成が数秒で完了する可能性があっても、再構築を行うことでさらに多くの時間を費やすリスクがあります。

Spotlightのインデックスが壊れていない場合、再構築の効果は少なく、既存のインデックス作成が完了するのを待つことが最善策です。

また、インデックス再構築中には進行状況を確認する方法がないため、どれだけ時間がかかるのか分からないまま作業を続けることになります。

Spotlightインデックスの再構築手順

システム設定を使用してインデックスを再構築する方法

Spotlightのインデックスを再構築するには:

  1. 「システム設定」を開き、[Spotlight]を選択します
  2. 下にスクロールし[検索のプライバシー…]をクリックします。
  3. Spotlight index_02.

  4. [検索プライバシー…]画面で、下部の[+]ボタンをクリックし、インデックスを再構築したいボリュームを選択してリストに追加します。
  5. Spotlight index_03.

  6. 約30秒待った後、再び[検索プライバシー…]を開き、リストから該当ボリュームを選択して[-]ボタンをクリックして削除します。

これにより、Spotlightはそのボリュームのインデックスを再構築し始めます。特にシステム設定を閉じたり、再起動する必要はありません。

ターミナルを使用してインデックスを再構築する方法

ターミナルを使ってインデックスを再構築することも可能です。次のコマンドを実行します:

mdutil -E /

このコマンドにより、データボリューム上のインデックスが削除され、再構築が強制されます。その他のボリュームについても、同様に mdutil -E [ボリューム名] を使うことで再構築が可能です。

再構築の進行確認方法

Spotlightのインデックス再構築が実際に行われているかどうかを確認するためには、”アクティビティモニタ”を使います。

CPU使用量のビューで、”md”から始まるプロセス(例:`mds_stores`や複数の`mdworker`プロセスなど)がCPUを使用していることを確認します。これらのプロセスが高いCPU使用量を示していれば、インデックス再構築が進行中であると分かります。

Spotlightインデックス再構築の注意点

インデックスの破損の確認方法

インデックスが本当に破損しているかどうかを確認するには、既知のファイルを使ってSpotlight検索を行い、期待通りの結果が得られるかどうかをチェックします。

もし、特定のファイルタイプ(例えばRich Text形式のファイル)が検索結果に現れない場合、そのインデックスが破損している可能性があります。

ファイルやmdimporterの問題

再構築を行う際に気をつけたいのは、特定のファイルや`mdimporter`(Spotlightのプラグイン)に問題がある場合です。

この場合、再構築しても同じ問題が再発する可能性があります。特に、問題のあるファイルを特定し削除することができれば、再構築を行わずとも問題が解決することがあります。

まとめ

Spotlightのインデックス再構築は、インデックスが破損していると分かっている場合には効果的ですが、それ以外の状況で使うことは時間の無駄となることがあります。

特に、Spotlightのインデックス作成が進行中の場合、再構築を強制しても結果として余計な時間がかかることが多いです。

Spotlightのインデックス再構築を行う前に、まずは検索結果やアクティビティモニタを使って、インデックスやプロセスが正しく動作しているかを確認しましょう。

そして、本当に必要である場合に限り再構築を行うことで、Spotlightのパフォーマンスを最適に保つことができます。

(Via The Eclectic Light Company.)


LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)