Appleが次期OSのリリース候補版を配信開始

Appleが次世代OSのベータテストにおける最終段階、リリース候補(Release Candidate:RC)版の配信を開始しました。iOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS 15.4、tvOS 18.4、watchOS 11.4、そしてvisionOS 2.4のRC版が開発者向けに提供されています。

このRC版の配信は、3月17日に公開された第4ベータ版に続くものです。第3ベータ版は3月10日、第2ベータ版は3月3日、そして最初のベータ版は2月21日に配信されていました。

リリース候補版とは、開発者向けベータテストの最終段階であり、実質的に一般ユーザー向けの正式リリースとして提供される内容と同等のものとなります。Appleは通常、各オペレーティングシステムについて1つのRC版を配信することを目指していますが、場合によっては2つ目のRC版が必要になることもあります。

各OSのビルド番号と更新内容

  • iOS 18.4とiPadOS 18.4のRC版は、以前の「22E5232a」から「22E239」へとビルド番号が更新されました。
  • macOS Sequoia 15.4のRC版は「24E246」となり、以前の「24E5238a」からアップデートされています。
  • tvOS 18.4のRC版は「22L254」
  • watchOS 11.4のRC版は「22T250」
  • visionOS 2.4のRC版は「22O237」

というビルド番号が割り当てられています。

同時に、Appleは旧バージョンのオペレーティングシステム向けにもRC版を提供しています。iOS 17.7.6のRC版はビルド番号「21H423」、macOS 14.7.5のRC版は「23H527」、macOS 13.7.5のRC版は「22H527」となっています。

iOS 18.4の主な新機能と改善点

iOS 18.4では、AppleのAI技術「Apple Intelligence」に関連した機能が数多く追加・強化されています。

  • 日本語を含むローカライゼーションサポートの強化
  • Image Playgroundに「スケッチスタイル」追加:ユーザーが簡単にAIでイラスト風画像を作成できるように。
  • 通知の優先順位調整機能:重要な通知を間違える改良。
  • コントロールセンターにAmbient Musicの新しい操作ボタン:音楽体験のカスタマイズがより直感的に。
  • Apple News+にフードコンテンツが登場:グルメ記事やレシピが読めるように。
  • Apple Walletのメニュー改善:注文状況の確認や設定の操作がよりスムーズに。
  • App Storeに「ダウンロードの一時停止」ボタンが追加:通信環境に応じて柔軟に対応可能に。

さらに、SiriやPodcast、CarPlay、Apple Mapsなどのかなりな改良も含まれています。特にCarPlayでは将来的に「EVルートプラン機能」が追加される兆しも見えています。

iPhone 15 Pro限定の「Visual Intelligence」も注目

第2回目のベータ版では、iPhone 15 Proに「Visual Intelligence」という新機能が導入されました。これはカメラや画像認識を活用し、画面上の情報をAIが読み取って解釈するというものです。 例えるなら、写真内の文字を読み取ったり、被写体を認識してアクションを提案するなどの使い方が期待されています。

この機能は今後、AppleのAI戦略の中心的な役割と見なされています。

iPadOS 18.4ではメールの分類機能が進化

iPadOS 18.4の初期ビルドでは、デバイス上でのメール分類機能が追加されました。

macOS Sequoia 15.4ではメールの分類機能が進化

Macの新OS「macOS Sequoia 15.4」でも、AI機能が強化されました。注目はオンデバイスでのメール分類機能です。受信したメールをAIが自動でカテゴリごとに振り分けるため、重要なメッセージがわかりません。

また、iOS版と同様にApple Walletやショートカット(顕著)アプリの改善も行われており、操作性がより洗練されています。

Apple Vision Proも進化中

話題のApple Vision Pro向けOS「visionOS 2.4」のRC版では、「Apple Intelligence」が正式に対応。加えて、iPhoneと連携して使い方を説明する専用アプリも追加され、初心者ユーザーでも使いやすくなっています。

Apple は Vision Pro を次世代デバイスとして一時的に行っており、今後のアップデートでも新機能の追加が継続して考えられます。

正式リリースへの最終段階

今回のリリース候補版の配信は、iOS 18.4やmacOS 15.4をはじめとする次期OSの正式リリースへの最終段階を示すものです。RC版は通常、一般ユーザー向けの正式リリースとほぼ同等の内容となっており、大きな問題が発見されなければ、近日中に正式版として一般公開される見込みです。

これらのアップデートにより、Apple IntelligenceやVisual Intelligenceといった新機能の追加、既存機能の改善、使いやすさの向上など、ユーザーエクスペリエンスがさらに向上することが期待されます。

まとめ

私達にとっての最大の目玉は、Apple Intelligenceの日本語サポートです。
これまで、言語を切り替えて英語でしか利用できなかったApple Intelligenceを日本語で利用可能となるのは、Apple Intelligenceの恩恵で何がどれだけ機能強化されるのか、今から楽しみです。


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