お休み中でも安心、サイレントモードを突破するアラーム機能がwatchOS 11.4で登場

Appleが近日リリース予定のwatchOS 11.4では、Apple Watchのアラーム機能に小さいながらも非常に実用的な変更が加えられます。

この新しいアップデートでは、睡眠モードで設定した「起床アラーム」がサイレントモード中でも通知を届けられるようになり、朝の大切な目覚ましを聞き逃す心配が格段に減るでしょう。

現在のApple Watchでは、サイレントモードを有効にしていると、アラームは音を出さず、手首への触覚フィードバック（振動）のみで知らせています。しかし、この穏やかな振動だけでは深い眠りから目覚めるのが難しいユーザーも少なくありません。一方で、音によるアラームはより気づきやすく、確実に起床を促すことができます。

この新機能「サイレントモード突破オプション（Break Through Silent Mode）」は、Apple Watchの睡眠アプリから簡単に設定できます。「サウンドと触覚」をタップし、この設定をオンにするだけです。これにより、就寝時にApple Watchを装着していれば、音と触覚フィードバックの両方を使って効果的に起こしてくれるようになります。

また、アラームアプリを開いて、設定済みのアクティブなアラームをタップすることでも、この「サイレントモード突破オプション」をオンにすることが可能です。これによって、重要な予定がある日の朝も、確実に起きられる安心感が得られるでしょう。

watchOS 11.4の他の新機能と改善点

アラーム機能の強化だけではなく、watchOS 11.4ではMatter対応のロボット掃除機のサポートも追加されます。スマートホーム機器との連携がさらに広がり、Apple Watchからの家電コントロールがより便利になります。

また、文字盤の切り替え時に文字盤選択が反応しなくなる問題も解決されています。この不具合はユーザーエクスペリエンスを損なうものでしたが、今回のアップデートで解消されることになります。

watchOS 11.4のリリース時期

Appleは本日、開発者向けにwatchOS 11.4のリリース候補版を提供しました。これは、追加の問題が見つからなければ、一般ユーザー向けに正式リリースされるバージョンです。watchOS 11.4の一般公開は4月上旬、早ければ来週にも行われる見込みです。

Apple Watchのアラーム機能を最大限に活用するポイント

Apple Watchのアラーム機能は、単なる目覚まし時計以上の機能を持っています。特に睡眠トラッキングと組み合わせることで、より良い睡眠習慣を形成するのに役立ちます。

睡眠サイクルに合わせた起床時間の設定や、静かに振動だけで起きたい場合と、確実に音で起きたい場合を状況に応じて使い分けることで、毎朝のルーティンをスムーズにすることができます。また、睡眠データの蓄積により、自分の睡眠パターンの把握にも役立ちます。

(Via MacRumors.)