iPhoneユーザーなら誰もが一度は目にしたことがあるメッセージ。「iCloudストレージがほぼいっぱいです」。

この警告を見るとついつい月額料金を払ってストレージを増やそうかと考えてしまいますよね。でも待ってください!実は無料の5GBプランでも、ちょっとした工夫で十分やりくりできるんです。

今回は、お金をかけずにiCloudの容量を確保する6つの方法をご紹介します。これで大切な写真や動画を残しつつ、あの鬱陶しい警告とはさよならできますよ。

1. 不要な写真や動画を整理しよう

iCloudの容量を圧迫する最大の原因といえば、やはり写真や動画です。iPhoneのカメラは本当に優秀なので、つい撮影しすぎてしまいますよね。でも正直なところ、すべての写真が「一生残したい思い出」というわけではありません。


ライブラリには次のような不要な写真がたくさんありませんか!。

ピンボケした写真、同じようなショットが複数枚、何かの情報をメモ代わりに撮ったスクリーンショット、もう二度と見ないだろう動画…。これらを整理するのは簡単です。写真アプリを開いて右上の「選択」をタップし、不要なものを選んで削除するだけ。

ただし、削除した写真は「最近削除した項目」に30日間残り、この間はiCloudの容量を消費し続けます。

  1. [ ライブラリ ]から下にスクロールし[ ユーティリティ ] > [ 最近削除した項目 ]と進みます。
  2. 右上の[ 選択 ]をタップします。
  3. 右下の[ ··· ]をタップし[ 全てを削除 ]を選択します
  4. ICloud storege_11.

iOS 16以降を使っている方なら、重複写真の整理がさらに簡単です。

  1. [ ライブラリ ]から下にスクロールし[ ユーティリティ ] > [ 重複項目 ]と進みます。
  2. (重複がない場合は、このフォルダは表示されません)

  3. 重複写真の横にある[ 結合 ]をタップします。
  4. [ 2個の完全に重複するコピーを結合 ]を選択します
  5. ICloud storege_12.

(重複がない場合は、このフォルダは表示されません)

これを週に一度の習慣にすると、写真ライブラリをスッキリと保つことができます。もし大切な写真を誤って削除してしまうのが心配なら、パソコンや外付けドライブにバックアップしておくと安心です。


💡 ポイント
Macをお持ちの方は、Mac版の写真アプリでも重複写真を見つけられます。また、iOS用の写真整理アプリを使えば、似たような写真や隠れた重複写真を一気に見つけることも可能なのです。これらのアプリは細かくカスタマイズできるので、自分では気づかないような似た写真も数十枚単位でピックアップしてくれます。

2. iCloud写真を使ってiPhoneのストレージを最適化

続いては、デバイス自体のストレージ空間を確認してみましょう。

[ 設定 ] > [ iCloud ] > [ 写真 ] > [ ストレージを管理 ]と進みます。
ここで[ iPhoneのストレージを最適化 ]をオンにすると、iPhoneには小さなサイズの写真と動画だけを保存し、元の高解像度ファイルはiCloudに保存されるようになります。

これはとても便利な機能で、高解像度の写真が必要になった時だけダウンロードするようになるので、iPhone本体の容量を大幅に節約できます。しかも写真アプリでは、何年前の写真でもすべて表示されるのです。

この設定はiCloudの使用量を直接減らすわけではありませんが、iPhoneが容量不足になるのを防ぎ、新しい写真を撮るために古い写真を削除する必要がなくなります。


💡 ポイント
もしiCloud写真をオフにする場合は、先にオリジナルの写真をパソコンなどにダウンロードしておきましょう。そうしないと、高解像度版の写真にアクセスできなくなってしまう可能性があります。

3. iCloudバックアップを管理する

知らず知らずのうちにストレージを圧迫しているもう一つの犯人が、デバイスのバックアップです。iPhoneやiPadは、Wi-Fiに接続されている状態で充電すると毎晩自動的にバックアップを取ります。特に複数のデバイスを使っていたり、古いバックアップが残っていたりすると、これがかなりの容量を占めることになります。

[ 設定 ] > [ 名前/プロフィール ] > [ iCloud ] > [ ストレージを管理 ] > [ バックアップ ]と進んでみましょう。

ここでは各デバイスのバックアップサイズを確認できます。もう使っていないデバイスのバックアップを見つけたら、そのデバイス名をタップして[ オフにしてiCloudから削除 ] > [ オフにして削除 ]を選択してください。

また、バックアップされているアプリのリストも確認しておきましょう。ストリーミングアプリやゲーム、ニュースアプリなど、クラウドにデータを保存しているアプリや簡単に再ダウンロードできるアプリのバックアップはオフにしても問題ありません。

これで本当に必要なデータだけをバックアップし、簡単に復元できるものにスペースを割く必要がなくなったのです。

4. その他のiCloudデータを見直して削除する

iCloudは写真やバックアップだけでなく、メール、メッセージ、メモ、ボイスメモ、そして他社製アプリのデータも保存しています。これらが少しずつ容量を食い尽くしていないか確認してみましょう。

[ 設定 ] > [ 名前/プロフィール ] > [ iCloud ] > [ iCloud ] > [ iCloudに保存 ] > [ すべて表示 ]と進みます。ここでアプリの一覧を確認し、どのアプリがiCloudにデータを保存しているかチェックしてみてください。

行う整理はこんな感じです:

  • 他の場所に保存済みの大きなボイスメモを削除。
  • メールアプリを開いて古い添付ファイルや迷惑メールを整理。
  • メモアプリで古くなった不要なメモを削除。
  • メッセージアプリでは、写真や動画が多く含まれる古い会話を削除し、 [ 設定 ] > [ メッセージ ] > [ メッセージを保持] で自動削除を30日に設定しす。
  • また、ブラウザやInstagramなどからダウンロードしたファイルが保存されているフォルダも確認します。

あなたの場合は状況が違うかもしれませんが、こうした小さな整理を積み重ねることで、数百メガバイトの容量を節約できるのです。


💡 ポイント
iCloudドライブを使っている方は、常にアクセスする必要のない大きなファイルをパソコンや他のクラウドサービスに移動させるといいでしょう。

5. 写真や動画を外部ストレージに移す

中には削除するには惜しいけれど、iCloudに入れておく必要もない写真や動画もありますよね。こういったものは外部ストレージに移しておくのがおすすめです。

Macの場合は、iPhoneをMacに接続して「イメージキャプチャ」アプリを開くと、外付けハードドライブに写真や動画を簡単にエクスポートできます。

Windowsの場合は、「写真」アプリやエクスプローラーを使って写真や動画を取り込めます。

クラウドストレージを利用するなら、特定のアルバムをGoogleドライブやDropboxにアップロードするのも良いでしょう。

USB-Cフラッシュドライブがあれば、iOSの「ファイル」アプリを使ってiPhoneから直接ファイルを移動させることも可能です。容量の心配がなくても、大切な思い出は念のためローカルにバックアップしておくといいですね。

ファイルが安全にバックアップされたことを確認したら、iPhoneとiCloud写真からそれらを削除しましょう。こうすることで即座に容量を確保できますが、すべての思い出は別の場所に保存されているので安心です。


💡 ポイント
なお、iCloudはインターネットに接続されたどのデバイスからでもアクセスでき、ストレージを管理できるのです。

6. ストレージ管理を習慣にする

5GBの容量制限内でうまくやりくりするコツは、定期的なメンテナンスです。iOSのリマインダーアプリに毎月繰り返しのリマインダーを設定して、次のことを行います:

  • 不要な写真や動画を見直して削除する。
  • iCloudバックアップをチェックして古いものを削除する。
  • メール、メモ、メッセージから大きな添付ファイルやファイルを整理する。
  • 大切な写真や動画を外部ストレージに移す。

iCloud設定の [あなたへのおすすめ ]も、大きなファイルを見つけて削除するのに役立ちますよ。
ICloud storege_13.

デジタルライフを整理するために、追加のiCloudストレージにお金を払う必要はありません。不要なものを削除し、設定を最適化し、バックアップを整理し、古いデータを整理し、大切な思い出を別の場所にアーカイブするというシンプルな習慣を身につければ、Appleの無料5GBの制限内で結構やりくりできるのです。

いかがでしたか?これらの方法を実践すれば、あの鬱陶しい「ストレージがいっぱいです」という通知ともおさらばできるはずです。

少しの工夫と定期的なお手入れで、あなたのデジタルライフはもっと快適になるのです。


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