今秋リリース予定のiOS 18で大幅アップデートが予想されるリマインダーアプリについての紹介です。毎日のタスク管理に欠かせないこのアプリ、どんな新機能が追加されるのか、そしてそれらがどのように私たちの生産性を向上させられるのでしょうか。

カレンダーアプリ内でのリマインダー

カレンダーアプリとの統合：スケジュール管理が一元化

iOS 18での最大の変更点の一つは、リマインダーがカレンダーアプリ内で作成・管理できるようになることです。これは、日々のスケジュール管理を劇的に改善する機能と言えるでしょう。

具体的には：

• カレンダー上で直接リマインダーを作成可能
• 予定とタスクを同一画面で確認できる
• 時間管理の効率が大幅に向上

ただし、カレンダーアプリ内ではリマインダーの全機能は使えないため、リマインダーアプリ自体がなくなるわけではありません。それでも、日々のタスクと予定を一目で把握できるようになるのは、非常に便利です。

仕事とプライベートの予定が混在する中で、これまではタスク管理に苦心していましたが、この機能のおかげで、「今日は何をすべきか」が一目瞭然になりそうです。

Apple Intelligenceの導入：よりスマートなリマインダー作成

iOS 18の目玉機能であるApple Intelligenceが、リマインダーアプリにも大きな影響を与えます。特に注目すべきは、Siriの進化です。

コンテキスト理解力の向上

新しいSiriは、画面上の情報をより深く理解し、それに基づいてリマインダーを作成できるようになります。例えば：

• メール内の飛行機予約情報を自動認識し、適切なリマインダーを作成
• 連絡先情報や予定の詳細を理解し、関連するリマインダーを提案

これまでも「これについてリマインドして」という指示である程度のリマインダー作成は可能でしたが、iOS 18ではその精度と範囲が大幅に向上します。

優先度の高い通知機能

Apple Intelligenceの導入により、リマインダーの通知がよりスマートになる可能性も高いです。例えば：

• ユーザーの行動パターンを学習し、最適なタイミングで通知
• タスクの重要度を自動判断し、優先順位をつけて通知

これらの機能により、「重要なリマインダーを見逃す」といったストレスから解放されそうです。

スマートリストの進化：サブタスクの表示とカスタマイズ

リマインダーアプリのヘビーユーザーにとって、スマートリストは欠かせない機能です。iOS 18では、このスマートリストにも大きな改善が加えられます。

サブタスクの表示

これまでスマートリスト内ではサブタスクが表示されず、詳細を確認するのに手間がかかっていました。iOS 18では：

• スマートリスト内で直接サブタスクが表示される
• 階層構造がそのまま維持され、タスクの全体像が把握しやすくなる

この改善により、例えば「今日」のリスト内で、プロジェクトの細かいステップまで一目で確認できるようになります。タスク管理の効率が格段に上がりそうですね。

セクションの並べ替え

「今日」のスマートリストには、通常以下の順でタスクが表示されます：

1. 期限切れのリマインダー
2. 終日のリマインダー
3. 時間指定のリマインダー（朝・昼・夜）

iOS 18では、これらのセクションを自由に並べ替えられるようになります。例えば：

• 最優先のタスクを上部に移動
• 期限切れのタスクを下部に移動して視界から外す

個人の作業スタイルに合わせてカスタマイズできるのは、大きなメリットですね。

「最近削除した項目」リストの追加：誤削除からの復旧が可能に

うっかりリマインダーを削除してしまった経験はありませんか？iOS 18では、そんなミスからも簡単に復旧できるようになります。

• 削除されたリマインダーは30日間保持される
• 「最近削除した項目」リストから復元可能

これは、写真アプリやメモアプリですでに導入されている機能と同様のものです。大切なタスクを誤って削除してしまっても、慌てる必要がなくなりますね。

その他の新機能：多言語対応と自動化の強化

多言語でのグローシリーリスト機能

iOS 17で導入されたグローシリーリスト機能が、iOS 18ではさらに進化します。

• 設定から追加言語を選択可能
• 2つの言語で食料品アイテムを自動検出

これは、国際的な環境で生活する方や、外国語学習中の方にとって非常に便利な機能となりそうです。

ショートカットアプリでの新しいアクション

自動化好きの方に朗報です。iOS 18では、ショートカットアプリでリマインダーに関する新しいアクションが追加されます。

• 完了したリマインダーの表示/非表示を切り替え
• 特定のスマートリストの表示/非表示を制御

これらの新機能により、よりカスタマイズされた自動化が可能になります。例えば、「帰宅時に自動的に家事関連のリマインダーを表示する」といったシナリオが簡単に設定できるようになりますね。

まとめ：iOS 18のリマインダーアプリで生産性が大幅アップ

iOS 18でのリマインダーアプリの進化は、単なる機能追加にとどまらず、私たちの日々のタスク管理や生産性向上に大きく貢献しそうです。特に注目したい点は：

1. カレンダーとの統合による一元管理
2. Apple Intelligenceによるスマートな支援
3. スマートリストの使いやすさ向上
4. 誤操作からの復旧機能

これらの新機能により、リマインダーアプリはより直感的で、より強力なツールへと進化します。

仕事とプライベートの予定が混在する中で、タスクの優先順位付けや時間配分に悩むことが多かったのですが、カレンダーとの統合機能のおかげでそういった悩みが解消されそうです。

また、Apple Intelligenceによる自動リマインダー作成も、「言い忘れ」や「設定忘れ」を防ぐ強い味方になりそうです。

(Via 9to5Mac.)