Apple ID、亡くなったらどうなるのか?故人のAppleおよびiCloudアカウントにアクスすする
Apple製品のユーザであれば全員が持っているApple ID です
亡くなった家族のAppleアカウントにアクセスすると、写真の復元、財務上の問題の確定、その他の重要なデジタル情報の保存が可能になります
契約者が死亡した場合
iCloud 利用規約では 「IV. お客様による本サービスの利用」の「 D.生存者への権利帰属の否定」では
別途法令に定めがある場合を除き、お客様は、お客様のアカウントが譲渡不能なものであることおよびお客様が死亡した場合にはお客様のApple IDまたはお客様のアカウント内にあるコンテンツについて一切の権利が消滅することに同意します。死亡証明書またはそれに準ずる証明書の書面を受け渡した時点をもって、お客様のアカウントを終了し、お客様のアカウント内にあるすべてのコンテンツを削除することができるものとします。さらなる支援については、iCloudサポート(support.apple.com/ja-jp/icloud)までお問い合わせください。
となっています
さらなる支援については、iCloudサポートまでお問い合わせください、と言うことなので・・・
Apple サポートに問い合わせてみました
家族がある場合、多くの方がファミリー共有を利用されているのではないでしょうか?
この場合「iCloudのストレージ」や「App Storeで購入したコンテンツ」などに利用されているはずで、これがどうなるか気になるところです
ファミリー共有とは?
ファミリー共有を使えば、iTunes、Apple Books、App Store で購入したコンテンツ、Apple Music のファミリープラン、iCloud ストレージプランを最大 6 名の家族で簡単に共有できます。フォトアルバム、カレンダー、リマインダーも共有できます
購入したコンテンツを共有
家族が各自で購入した曲、アルバム、映画、テレビ番組、ブック、App をすぐにグループの全員が利用できるようになります
iCloudストレージを共有
iCloud ストレージプランを家族全員で分け合えるようになります
ストレージプランを共有しても、自分のコンテンツをほかの家族に見られることは、自分で見せるように設定していない限りはありません
二通りの方法
契約者の死亡を届けない場合
この場合は、今までと同様に利用できますが、ファミリー共有の場合はクレジットカードが必須となっています
死亡するとクレジットカードは止めることになるので引落しができませんが、iTunes Cardでチャージをすれば良いそうです
契約者の死亡を届ける場合
この場合でも、ファミリー共有分は引き継げます
まず最初に、Appleのサポートに電話( 0120-993-993 )をして死亡したことを伝えると、専属の部署に引き継がれ、届出に必要な書類を伝えられます
必要な書類を準備し再度、Appleのサポートに電話を入れて指示に従います
引き続きファミリー共有を利用する場合
子供さんが居て引き続きファミリー共有をする場合は、クレジットカードが必須となります
ファミリー共有をしない場合
この場合はクレジットカードは必須ではないのでiTunes Cardでチャージしておけば引き落とされます
これまでの「iCloudのストレージ」や「App Storeで購入したコンテンツ」はどうなるのか?
ファミリー共有で利用していた「iCloudのストレージ」や「App Storeで購入したコンテンツ」はそのまま引き継がれ利用できるとのことです
写真や各アプリのデータはどうなるのか?
残された家族はApple IDとパスワードを知らない限り、個人のプライバシーが優先されるのでアクセスすることはできません
また、契約者の死亡を届けた場合は保存されていた、写真やアプリケーションのデータは削除されます
それを防ぐ方法は、残しておきたい写真やアプリケーションのデータを家族と共有しておけば、家族は死亡届を提出し削除される前にローカルに保存することができます
また、Mac等のパソコンがある場合はローカルディスクに保存しておけば消えてなくなることはありません
Macで写真アプリを利用している場合は、「ユーザ」>「名前」>「ピクチャ」フォルダにある「写真ライブラリ.photoslibrary」に保存されているので、「写真」アプリを起動すると表示することができます
亡くなった家族のアカウントへのアクセスをリクエストする方法
ファミリー共有をしていない場合は、故人のアカウントにアクセスする許可が必要となってきますが、かなりハードルが高くなってきます
亡くなった家族のAppleアカウントにアクセスするために必要なもの
- 故人の名前とApple ID
- 故人のAppleアカウントへのアクセスを要求している人のフルネーム
- 被相続人が問題のApple IDに関連付けられているすべてのアカウントのユーザーであったことの確認
- 依頼者が被相続人の法定代理人、代理人、相続人として行動することに「適法な同意」があること
- Appleが裁判所から故人のアカウントから故人の情報へのアクセスを提供するように命令されていることの証
裁判所の命令を受け取ったらAppleのサポートに連絡して、故人のApple IDへのアクセスが許可されます
ただし、Apple IDと共にパスコードを知らない限りAppleがデバイスのロックを解除することはできないことに注意することが重要です
パスコードを知っている場合の故人のAppleアカウントへのアクセス
亡くなった家族のデバイスのパスコードがわかっている場合は、デバイスに保存されている写真やその他の情報にアクセスできます
デバイスにアクセスすると、iCloudパスワードをリセットして、iCloudに保存されているコンテンツを復元することもできます
故人のiPhoneを使ってiCloudのパスワードをリセットする手順
- 「設定」を開きます
- 画面上部のApple IDをタップします
- パスワードとセキュリティをタップします
- 「パスワードの変更」を選択します
- デバイスのパスコードを入力し、アカウントのパスワードを変更します
どの方法をとるにしても、Apple IDとパスコードが必要となります、いざと言う時のためにApple IDとパスコードが家族に判るようにしておくことが必要です
私は、すい臓がんで一度余命宣告を受けていますので、必要事項はエンディングノートを作成して残しています
また、2019年1月13日より相続法の改正で「自筆証書遺言書」の目録のデジタル作成が解禁され、2020年7月10日より自筆証書遺言書の法務局での保管が可能になるよう法改正がおこなわれ施行されています
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