あなたがまだAppleのAirPortやTime Capsuleを使ってTime Machineバックアップを取っているなら、そろそろ別の方法を考える時が来たかもしれません。
Appleは、次期macOS 27で長年サポートしてきたAirPort DiskやTime Capsuleディスクでのバックアップ機能を終了すると発表しました。これは単なる古い機能の整理なのか、それとも新しい製品への布石なのでしょうか。
macOS 27で何が変わるのか
Appleは現在、まだリリースされていないmacOS 26 Tahoeよりも先のバージョンについて、早くもユーザーに警告を出しています。X(旧Twitter)でユーザー@stellafudgeが投稿した情報によると、macOS 27では「AirPort Disk、その他のTime Capsuleディスクを使用したTime Machineバックアップがサポートされなくなる」とのことです。
Goodbye Time Capsule support 💔 pic.twitter.com/yN0y8CuBmB
— Stella – Fudge (@StellaFudge) June 10, 2025
これは大きな変化です。なぜなら、AppleはAirPortとTime Capsule製品を2018年に製造中止にしたものの、macOS MojaveからずっとApple Filing Protocol(AFP)ネットワークプロトコルをサポートし続けてきたからです。
現在使っているユーザーにとって、これは大きな問題になる可能性があります。Time Capsuleは多くの人にとって、設定が簡単で信頼性の高いバックアップソリューションでした。しかし、Appleがこの機能を削除するということは、別のバックアップ方法に移行する必要があるということです。
なぜ今サポートを終了するのか
Appleがこのタイミングでサポートを終了する理由は、単純に古い技術を整理したいからかもしれません。2018年から新しいAirPort製品は出ていないし、6年も経てば技術的にも古くなっています。
でも、興味深いのは別の可能性です。Appleが新しいWi-Fiルーターの開発を進めているのではないかという噂があるのです。
実際、Appleは今年iPhone 17に自社開発のWi-Fiチップを搭載する予定です。そして、このチップはMacシリーズにも2026年から2027年にかけて順次採用される見通しです。
自社でWi-Fiチップを作るということは、必要な周波数帯やプロトコルを自由に組み込めるということです。つまり、新しいルーターを作るための技術的基盤が整いつつあるのです。
さらに面白いことに、Appleは自社開発のCシリーズモデムチップとWi-Fiチップを統合する可能性もあります。これが実現すれば、初のセルラー接続対応MacBookが誕生するかもしれません。
ユーザーはどう対応すべきか
現在AirPortやTime Capsuleを使っている人は、今のうちから代替案を検討しておくのが賢明です。
まず、外付けハードディスクやSSDに直接バックアップを取る方法があります。これは最もシンプルで確実な方法です。USB-CやThunderboltで接続すれば、AirPortよりも高速にバックアップできます。
NAS(ネットワーク対応ストレージ)を導入するという選択肢もあります。SynologyやQNAPなどの製品なら、Time Machineに対応していて、AirPortと似たような使い勝手を提供してくれます。
クラウドストレージサービスの活用も考えられます。iCloud Drive、Google Drive、Dropboxなど、選択肢は豊富です。ただし、完全なシステムバックアップではなく、重要なファイルの同期に留まることが多いので、Time Machineの完全な代替にはならないかもしれません。
Appleの戦略的な意図
この発表は、Appleの製品戦略の大きな転換点を示している可能性があります。同社はすでにmacOS 26 TahoeでIntel Macサポートを終了すると発表しており、古い技術からの脱却を積極的に進めています。
AppleがWi-Fi関連の技術を自社開発に切り替えているのは、単にコスト削減のためだけではないでしょう。より統合された体験、より高いセキュリティ、そして独自の機能を提供したいからかもしれません。
新しいAirPort後継製品が登場すれば、HomeKitとの深い統合、プライバシー機能の強化、そして他のApple製品とのシームレスな連携が期待できます。想像してみてください:iPhoneが自宅に近づくと自動的にWi-Fiが最適化される、Apple TV 4KやHomePodとの連携でネットワーク全体が最適化される、そんな未来です。
まとめ
でも、これは同時に新しい可能性への扉でもあります。
もしあなたが現在AirPortやTime Capsuleを使っているなら、今から代替案を検討し始めることをお勧めします。
外付けドライブ、NAS、クラウドサービスなど、選択肢はたくさんあります。
そして、Appleが新しいWi-Fi製品を開発しているという可能性にも注目してください。自社チップの採用により、これまでにない機能や体験を提供してくれるかもしれません。
変化は確実にやってきます。早めに準備して、その変化を最大限に活用しましょう。
(Via Macworld.)
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