スマートフォン市場が成熟期を迎え、新機種への買い替えサイクルが長くなる中、AppleのiPhoneは常に注目を集めています。

特に最近は、Proモデルに最新機能を優先的に搭載する傾向が強まっていました。しかし、iPhone 16シリーズでは、この流れに変化が訪れるかもしれません。

iPhone 16シリーズ：全モデルでチップセット統一か

A18チップセットの採用

最新の噂によると、iPhone 16シリーズでは全モデルにA18チップセットが搭載される可能性が高いようです。これは大きな変更点です。なぜなら、ここ数年、最新のBionicチップセットはProモデルだけに搭載されてきたからです。

例えば、iPhone 15シリーズでは、ProモデルだけがApple Intelligence（AI機能）を利用できるという差別化がありました。しかし、iPhone 16シリーズでは、通常モデルでもAI機能が使えるようになる可能性が高まっています。

ただし、完全に同じチップセットになるわけではないかもしれません。Proモデルには、より高性能なバージョンのA18チップが搭載される可能性もあります。それでも、通常モデルとProモデルの差が縮まることは間違いなさそうです。

新ボタンの追加：操作性向上への期待

アクションボタンとキャプチャーボタン

iPhone 16シリーズでは、通常モデルにも新しいボタンが追加される可能性があります。具体的には、以下の2つです：

• アクションボタン：iPhone 15 Proで導入された、カスタマイズ可能なボタン
• キャプチャーボタン：新たに噂されている、おそらくカメラ撮影用のボタン

これらのボタンが通常モデルにも搭載されれば、操作性が大幅に向上するでしょう。特にキャプチャーボタンは、スマートフォンでの写真撮影をより快適にしてくれる可能性があります。

「Pro」ユーザーでなくても、使いやすさは重要です。この進化は、多くのユーザーにとって歓迎すべきものになるでしょう。

通常モデルの進化：ユーザーにとってのメリット

機能格差の縮小

iPhone 16シリーズで通常モデルが進化すれば、ユーザーにとって以下のようなメリットが考えられます：

1. 最新のAI機能を利用可能
2. 長期的なソフトウェアサポート
3. 操作性の向上
4. コストパフォーマンスの向上

特に、最新のAI機能が使えるようになることは大きな魅力です。スマートフォンでのAI活用が進む中、この機能は今後ますます重要になってくるでしょう。

まだ残る課題：ディスプレイのリフレッシュレート

60Hzからの進化は？

しかし、通常モデルにはまだ改善の余地があります。最も大きな課題は、ディスプレイのリフレッシュレートでしょう。

2024年現在、iPhone通常モデルは799ドル（日本では約12.5万円）という決して安くない価格にもかかわらず、60Hzのディスプレイを搭載しています。一方、Androidスマートフォンでは、予算モデルでも120Hzディスプレイを採用しているものが多数あります。

残念ながら、iPhone 16シリーズでもこの状況は変わらない可能性が高いようです。これは、多くのユーザーにとって物足りない点になるかもしれません。

iPhone 16シリーズへの期待

バランスの取れた進化を

iPhone 16シリーズでは、通常モデルとProモデルのバランスが少し改善されそうです。これは、多くのユーザーにとって良いニュースでしょう。

ProモデルはあくまでもPro。通常モデルユーザーが「必須の機能のためにProを買わざるを得ない」という状況ではなく、「追加の特別な機能」としてProを選択できる状況が理想的です。

(Via The Verge.)