次世代iPad Proは2025年秋に登場か?M5チップの進化に注目
近年、タブレット市場で圧倒的な存在感を示しているAppleのiPad Pro。2024年5月に発売された現行モデルではM4チップの搭載や有機ELディスプレイの採用など、大幅な進化を遂げました。そんな中、次期モデルの開発状況について、注目すべき新しい情報が明らかになりました。
著名アナリストが明かした次期iPad Proの製造計画
Apple製品の動向に詳しい著名アナリストのMing-Chi Kuo氏が、Medium上での投稿で次期iPad Proに関する興味深い情報を公開しました。
同氏によると、M5チップを搭載する新型iPad Proの量産が2025年後半に開始される見込みとのことです。
この情報は、AppleのiPad組み立てを担当するサプライヤーであるBYD Electronicの今後の事業展開に関する分析の中で言及されたものです。BYD Electronicは現在、iPadシリーズの組み立てを請け負っており、近い将来にはHomePodの製造も担当する予定とされています。
18ヶ月サイクルで進化を続けるiPad Pro
AppleのiPad Proは、これまでおよそ18ヶ月のサイクルでアップデートが行われてきました。2024年5月に現行のM4モデルが発売されたことを考慮すると、2025年秋の発売時期は、この従来のパターンと完全に合致します。
歴代のiPad Proの発売時期を振り返ってみると:
- 2024年5月:M4チップ搭載モデル発売
- 2022年10月:M2チップ搭載モデル発売
- 2021年5月:M1チップ搭載モデル発売
このように、おおよそ1年半のサイクルでモデルチェンジが行われてきた歴史があります。
M5チップ搭載の意味するもの
新型iPad ProへのM5チップの搭載は、ある意味で自然な流れと言えます。現行モデルがM4チップを搭載していることを考えると、次世代モデルでM5チップを採用することは、Appleの製品戦略として極めて理にかかっています。
しかし、ここで注目すべき点があります。2024年のM4チップ搭載iPad Proは、M4世代の製品としては初めての製品となりました。通常、新世代のApple Siliconチップは、まずMacシリーズに搭載されることが一般的でしたが、この伝統が覆されたのです。
このことは、AppleがiPad Proをより重要な製品として位置づけている可能性を示唆しています。
2025年秋の製品展開予測
M5チップ搭載iPad Proの量産時期が2025年後半に予定されているという情報は、同時期のApple製品全体の展開計画とも整合性があります。
近年のAppleは製品発表において一貫したパターンを確立しており、2025年秋もその流れを踏襲すると考えられます。
まず9月には、例年通り新型iPhoneを中心とした発表イベントが予想されます。このイベントでは、新型iPhoneに加えて、新しいApple Watchと新型AirPodsも同時に発表される可能性が高いでしょう。
続いて、10月から11月にかけては、より高性能なデバイスの発表が見込まれます。この時期には、注目のM5チップを搭載した新型iPad Proが登場する見通しです。さらに、同じM5チップを搭載したMac製品群も、同時期に発表されると予測されています。このタイミングでの製品発表は、年末商戦を見据えたAppleの戦略的な判断とも考えられます。
期待される変更点と新機能
2024年モデルのiPad Proでは、有機ELディスプレイの採用やM4チップの搭載など、大幅な進化が実現されました。そのため、2025年モデルでは比較的控えめな更新となる可能性が高いと専門家たちは予測しています。
しかし、M5チップの搭載は、パフォーマンスの面で大きな進化をもたらすことが期待されます。Apple Siliconチップの世代更新では、通常以下のような改善が見られます:
- プロセッサ性能の向上
- グラフィックス処理能力の強化
- 電力効率の改善
- 機械学習処理の高速化
特に、クリエイター向けの高負荷なアプリケーションやプロフェッショナル用途での使用において、これらの改善点は重要な意味を持つでしょう。
まとめ
現行モデルで実現された大幅な進化を基盤としながら、さらなる性能向上と機能の充実が期待されます。
また、Mac製品群との同時期での新製品投入は、Appleのコンピューティングデバイスラインナップ全体の魅力を高める効果も期待できます。
(Via 9to5Mac.)
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