Appleが折りたたみデバイス市場に参入する計画を着々と進めているようです。最新のアナリストレポートによると、18.8インチの折りたたみiPadが2026年に発売される可能性が高まってきました。
注目の2つの折りたたみデバイス
テクノロジー業界では、Appleが長年にわたり折りたたみデバイスの開発に取り組んでいるという噂が絶えませんでした。これまでは主にiPhone Foldに関する情報が流出していましたが、このたび有名アナリストが、iPadの折りたたみモデルについても開発が進行中であると報告しています。
アナリストのJeff Pu氏が最近発表した調査レポートによれば、Appleは2026年に2種類の折りたたみデバイスを発売する計画だとのことです。9to5Macが確認したこのレポートでは、今後数年間におけるAppleの展望について詳細が記されています。
特に注目すべき点として、Pu氏は2026年に発売予定の2つの折りたたみデバイスについて言及しています。その一つは7.8インチの「iPhone Fold」で、もう一つは18.8インチの折りたたみデバイスです。この大型デバイスは、広く「iPad Fold」と見なされています。
Pu氏によれば、両デバイスとも2026年第4四半期に量産が開始される見込みとのことです。
発売時期をめぐる見解の相違
Pu氏は以前から2026年発売説を唱えていましたが、その発言は昨年8月のことでした。それ以降、BloombergのMark Gurman氏は、折りたたみiPadの発売時期はもっと遅くなるとの見解を示しています。
Gurman氏は昨年12月の記事でこう述べています:
Appleのデザイナーたちは、開くと2台のiPad Proを並べたようなサイズになる巨大なiPadのようなデバイスを開発しています。カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社は、ここ数年この製品の改良に取り組んでおり、2028年頃に市場に投入することを目指していると聞いています。
2028年というのはPu氏の2026年説よりもかなり遅い時期であり、この場合Appleはまず「iPhone Fold」で折りたたみデバイス市場の反応を試してから、iPad版を投入することになります。
Appleの折りたたみデバイス戦略
Appleはこれまで新しい技術の導入に慎重な姿勢を示してきました。他社が早期に市場投入する中、Appleは技術が成熟するまで待つ戦略をとることがよくあります。折りたたみデバイスについても同様の姿勢を取っていると考えられます。
現在、Samsung、Motorola、Googleなどの競合他社はすでに折りたたみスマートフォンを販売しています。Appleが市場参入を遅らせている理由としては、以下のような点が考えられます:
- 耐久性の向上を図っている
- ユーザー体験を最適化している
- アプリのエコシステムを折りたたみデバイス向けに調整している
特に18.8インチという大型の折りたたみiPadは、クリエイティブ作業やビジネスユースなど、新たな使用シーンを開拓する可能性を秘めています。
折りたたみiPadの可能性
18.8インチという大きさは、現行の12.9インチiPad Proよりもかなり大きく、折りたたむと2台のiPad Proを並べたようなサイズになります。このような大型ディスプレイは、以下のような用途に適しているでしょう:
- デジタルアートやイラスト制作
- 複数のアプリを同時に使用するマルチタスク
- プレゼンテーションや会議での資料共有
- 大画面でのメディア視聴
折りたたみ式であることから、持ち運びの便利さと大画面の利点を両立させることができます。使わないときはコンパクトに折りたたみ、必要なときに大画面として使用するという柔軟性は、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
今後の展望
Appleの折りたたみデバイス開発は現在も進行中であり、発売時期や具体的な仕様については確定的な情報がありません。アナリストの予測は参考程度に考え、Appleからの公式発表を待つことが重要です。
折りたたみデバイス市場はまだ発展途上であり、技術的な課題も少なくありません。画面の耐久性、ヒンジの設計、バッテリー寿命など、解決すべき問題は多岐にわたります。Appleは他社に遅れをとっていますが、その分完成度の高い製品を提供できる可能性があります。
2026年または2028年と言われている発売時期までには、まだ時間がありますが、今後も折りたたみデバイスに関する情報は徐々に増えていくでしょう。
まとめ
一方で、2028年発売説もあり、実際の発売時期については見解が分かれています。
Appleが折りたたみデバイス市場に参入することで、この分野にどのような革新がもたらされるのか、今後の動向に注目が集まります。
Appleの得意とする洗練されたデザインと使いやすさが、折りたたみデバイスの新たな標準となるかもしれません。
(Via 9to5Mac.)
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