Appleの株式取引サービス計画は棚上げ:iPhoneの次の大きな機能へAppleの株取引の野望
ここ数年、テクノロジー分野だけでなく、金融分野でもイノベーションの最前線にいる巨大企業Apple。CNBCの最近の報道では、AppleがiPhoneユーザー向けに株式取引サービスを導入するという野心的な計画を明らかにしました。
このサービスは、ユーザーがiPhoneから直接株式を売買できるプラットフォームを提供することを目的としていました。しかし、市況の変動に起因する懸念から、この計画は頓挫しました。
Appleの株式取引に対するビジョン
Appleはこの取引サービスを、余裕資金を持つiPhoneユーザーが簡単に資金を投資できる有利な手段として構想していました。この構想は、Robinhoodのような人気アプリに後押しされ、2020年に個人投資が急増することへの対応と見なされました。
同社はこれを、貯蓄を投資するための便利なプラットフォームを求めるカジュアルな投資家の成長市場を開拓する機会と捉えました。
Goldman Sachsとの提携
Appleの株式取引サービスは単独事業ではありませんでした。同社はこのプロジェクトのために、金融大手Goldman Sachsと提携したのです。この提携は目新しいものではなく、両社は以前、高利回りの貯蓄口座機能であるApple Cardを立ち上げるために手を組んだことがありました。
今年初めに導入されたこの機能はユーザーから好評を博し、AppleとGoldman Sachsの協力関係はさらに強固なものとなりました。
計画中止の理由
株式取引サービスは当初、2022年の開始を目指していました。しかし、金利が上昇し始め、市場が困難に直面したため、Appleはプロジェクトの棚上げを決定しました。
最大の懸念は、Appleのユーザーが投資し、その後、市場の低迷により経済的損失に直面する可能性のある潜在的なリスクでした。
興味深いことに、同じ頃、iOS 16は株価アプリに大幅なアップデートを導入しました。これらのアップデートにより、ユーザーは銘柄をウォッチリストに整理し、今後の決算報告をモニターできるようになりました。この動きは、AppleがStocksアプリを単なる株式トラッカーから包括的なトレーディングプラットフォームへと変化させる潜在的な計画を示唆していました。
プロジェクトの将来
Appleの株式取引プロジェクトの現状はまだ不透明です。市場の変動が続き、Goldman Sachsが消費者向け事業から撤退する意向を示しているため、このベンチャーの将来は曖昧なままです。
Goldman SachsはApple Cardとの提携を解消する選択肢を模索しているとも報じられています。
しかし、CNBCの報道によると、株式取引サービスに必要なインフラのほとんどは “準備が整っている “とのこと。このことは、Appleが将来、単独で、あるいは他の金融機関と共同で、このプロジェクトを再検討する可能性を残しています。
まとめ
このプロジェクトの当面の将来は不透明ですが、膨大なユーザーベースに付加価値の高いサービスを提供するというAppleのコミットメントを強調するものです。
市場が進化するにつれ、Appleが金融情勢の変化に適応して、このサービスの再導入を決定するかどうか、興味深いところです。
(Via CNBC.)
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