Appleの次期OS「iOS 26」はデザインを大刷新?噂の「Liquid Glass」UIでiPhoneはどう変わるのか

Appleの次期OS「iOS 26」はデザインを大刷新?噂の「Liquid Glass」UIでiPhoneはどう変わるのか

Appleが年に一度開催する開発者向けイベント、WWDCが間もなく開催されます。世界中のAppleファンや開発者が注目するこのイベントで、私たちの生活に欠かせないiPhoneの新しい頭脳となる、次期OSが発表される予定です。

今年は「iOS 19」(あるいは「iOS 26」という名前になるのでは?という噂もあります)が登場するとみられており、その中でも特に大きな話題となっているのが、見た目のデザインが劇的に変わるという情報です。

この新しいOSで噂されている「Liquid Glass」というデザインが一体どんなものなのか、そしてそれによって私たちのiPhone体験がどのように変わるのでしょうか?

噂の新デザイン「Liquid Glass」UIとは?

さて、今回の大規模なデザイン刷新のキーワードとして急浮上しているのが「Liquid Glass」という言葉です。これは、著名なジャーナリストであるMark Gurman氏が自身のニュースレター「Power On」で言及したことで、一気に注目を集めました。直訳すると「液体のガラス」となりますが、一体どのようなデザインなのでしょうか。

簡単に言うと、これはiPhoneの画面に表示されるさまざまな要素が、半透明で、濡れたようなツヤのあるガラスのような質感になる、というものです。

まるで、すりガラスの向こう側がほんのり透けて見えるような、そんな奥行き感のあるデザインをイメージすると分かりやすいかもしれません。さらに、「鏡面光沢(specular highlights)」という表現も使われており、光が当たったときにキラリと輝くような、高級感のある視覚効果も加わるようです。

これまでのiPhoneのフラットでシンプルなデザインも洗練されていましたが、次期OSでは、この「Liquid Glass」によって、より立体的でリッチな見た目へと進化する可能性があります。単に美しいだけでなく、画面上の情報がより直感的に整理され、ユーザーが何に注目すべきかを視覚的にサポートしてくれる効果も期待できそうです。

Liquid Glass 0609_02.

iPhoneの使い勝手はどう変わる?具体的な変更点

では、この「Liquid Glass」デザインは、具体的にiPhoneのどの部分に取り入れられ、私たちの使い方にどんな変化をもたらすのでしょうか。現時点で噂されている主な変更点を見ていきましょう。

ボタンやツールバーがガラスのように

まず大きな変化として挙げられるのが、私たちが日常的に触れる基本的な操作部分です。例えば、アプリ内のボタンや、画面の下に並ぶ「タブバー」、上部に表示される「ツールバー」といったUIコントロール全般に、この新しいガラスのような質感が適用されると言われています。

これにより、ボタンが少し浮き出て見えたり、背景がうっすらと透けることで、アプリのどの階層にいるのかがより分かりやすくなったりするかもしれません。今までのフラットなデザインは、どこが押せるボタンなのか少し分かりにくいと感じる瞬間があったかもしれませんが、「Liquid Glass」の立体感は、そうした操作のしやすさ(ユーザビリティ)を向上させる狙いもありそうです。

個人的には、この変更でiPhoneがより「触って楽しい」デバイスになるのではないかと期待しています。

アプリアイコンも一新!丸みと光沢が特徴に

次に、iPhoneの顔とも言えるホーム画面のアプリアイコンも、デザインが新しくなるという情報があります。具体的には、アイコンの形が現在よりも少し丸みを帯びたデザインになり、さらにその縁取りがキラリと光るような、光沢のある見た目になるようです。

アイコン一つ一つのデザインが変わることで、ホーム画面全体の印象もガラッと変わるはずです。新しい「Liquid Glass」のテーマと合わさって、より統一感のある、洗練されたインターフェースが生まれることでしょう。

毎日何度も目にする場所だからこそ、この変更は多くのユーザーにとって新鮮な驚きとなるに違いありません。

iPhoneだけじゃない!Appleエコシステム全体でデザインを統一

今回のデザイン刷新が非常に興味深いのは、その影響がiPhoneだけに留まらないという点です。Appleは、この「Liquid Glass」のコンセプトを、Macのための「macOS」、Apple Watchの「watchOS」、iPadの「iPadOS」、そしてApple TVの「tvOS」といった、すべての自社製品のOSに展開すると見られています。

これは、ユーザーにとって非常に大きなメリットをもたらします。例えば、iPhoneで見た美しいガラス調のデザインが、MacやiPadでも同じように体験できるのです。これにより、どのAppleデバイスを使っていても、一貫した世界観と操作感を得ることができ、デバイス間の連携がよりスムーズに感じられるようになるでしょう。まさに、Appleが目指す「シームレスなエコシステム」を、デザインの面からさらに強化する一手と言えます。

もちろん、それぞれのデバイスの画面サイズや使い方(フォームファクタ)は異なるため、UIのレイアウトやナビゲーション方法は、各デバイスに最適化された形が維持されます。その上で、見た目のデザイン言語を統一することで、ブランド全体としての体験価値を大きく向上させようという戦略がうかがえます。

Liquid Glass 0609_06.

未来のiPhoneを見据えたデザイン戦略

このソフトウェアのデザイン変更は、単なる見た目の衣替え以上の意味を持っていると考えられます。これは、将来登場するであろう新しいハードウェアを見据えた、長期的なデザイン戦略の一環なのです。

実は、2027年モデルのiPhoneは、ディスプレイのベゼルが極限まで細くなり、側面がカーブした「オールスクリーンデザイン」になるのではないか、という噂があります。もし本当にそのようなハードウェアが登場した場合、この「Liquid Glass」のような滑らかで光沢のあるソフトウェアデザインは、その未来的なデバイスと見事に調和を生むするはずです。
Liquid Glass 0609_04.
つまりAppleは、ソフトウェアとハードウェアのデザインを一体のものとして捉え、数年先を見越して開発を進めているのです。今回のOSデザインの刷新は、その壮大な計画の重要な一歩と位置づけられているのかもしれません。

まとめ

この記事のポイントをまとめると以下のようになります。

  • 新しいデザイン「Liquid Glass」: 半透明で光沢のあるガラスのような質感が特徴。
  • 具体的な変更: ボタンやツールバー、アプリアイコンなど、UIの隅々まで適用される可能性。
  • エコシステム全体で統一: iPhoneだけでなく、MacやiPadなどすべてのAppleデバイスで一貫したデザイン体験が実現。
  • 未来への布石: 将来の新しいiPhoneのハードウェアデザインとも連携した戦略的な変更。

これらの変更は、単にiPhoneの見た目を新しくするだけでなく、使いやすさの向上や、Apple製品全体での体験の統一、そして未来のデバイスへの準備といった、多くの目的を含んだ重要なアップデートとなりそうです。

もちろん、これらは現時点での噂に基づいた情報です。すべての答えが明らかになるのは、日本時間では明日の午前2時からのWWDC基調講演での正式発表を待つほかありません。

(Via 9to5Mac.)


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