Appleのディスプレイラインナップに、待望の新製品が加わる可能性が出てきました。
Display Supply Chain Consultants(DSCC)のアナリスト、Ross Young氏によると、Appleは2025年後半に向けて、アップグレードされたApple Studio Displayの開発を進めているとのことです。
現行のディスプレイラインナップと新製品の位置づけ
現在、Appleの外部ディスプレイは、プロフェッショナル向けのPro Display XDRと、比較的手の届きやすい価格帯のStudio Displayの2モデルのみとなっています。これらはどちらもリリースから一度もアップデートされていないため、新しい技術を採用した製品の登場が期待されていました。
24インチiMacやMacBook Air、MacBook Proなど、ディスプレイ一体型のMac製品では既に採用されている最新のディスプレイ技術を、外部ディスプレイでも利用できるようになる可能性が高まってきています。
新型Studio Displayの主要な改良点
新型のStudio Displayは、基本的な仕様は現行モデルを踏襲しながらも、重要な技術的進化を遂げることが予想されています。特に注目すべき点は以下の通りです。
まず、バックライトシステムが従来のLEDからminiLEDへと進化します。この技術は、12.9インチiPad ProがOLEDに移行する前に採用していた技術で、現行のMacBook Proシリーズでも使用されています。miniLEDは、より多くの極小LEDを使用することで、画面全体により均一な光を提供し、局所的な調光が可能になります。これにより、OLEDに迫る深い黒を表現できるようになります。
さらに、画期的な機能としてProMotionテクノロジーが搭載される見込みです。これはAppleの適応型リフレッシュレート技術で、表示するコンテンツに応じて最大120Hzまでリフレッシュレートを自動的に調整します。現行モデルの60Hzから大幅な向上となり、よりスムーズな映像表示が可能になります。
変更点と変更されない仕様
新型モデルでは、画面サイズは27インチ、解像度は5Kと、現行モデルの基本仕様は維持される見込みです。Young氏は、この新製品が新型iMacではなく、確実に外部ディスプレイであると明言しています。
興味深い点として、Appleは現行のStudio Displayもエントリーレベルのオプションとして継続販売する可能性があります。その場合、アップグレードされた新型モデルは、より高価格帯のプレミアムモデルとして位置づけられることになるでしょう。
信頼性と発売時期
DSCCとRoss Young氏は、ディスプレイ関連の予測において非常に高い信頼性を誇っています。同社はサプライチェーンの調査とディスプレイ業界の専門的な情報源を基に予測を行っています。
発売時期については、2025年後半が有力視されていますが、それより早期の発売の可能性も示唆されています。実際、Tim Cook CEOは2月19日に「ファミリーの最新メンバー」の発表を予告しており、新型iPhone SEの発表と見られているものの、この暗示的な投稿が新型ディスプレイの発表を含んでいる可能性も否定できません。
(Via Apple Insider.)
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