Appleは常に最先端を走り続け、業界を再定義する革新的な製品やサービスを発表してきました。同社の最新事業のひとつが、モータースポーツ、特にF1の世界への進出の可能性です。この動きが実現すれば、スポーツストリーミングの状況は大きく変わり、Appleの世界的な技術大手としての地位はさらに強固なものになるでしょう。

Appleとスポーツの関わりは新しいものではありません。MLBの “フライデー・ナイト・ベースボール “やMLSのシーズンパスなど、Appleはすでに多くのスポーツ関連サービスをApple TV+プラットフォームで提供しています。

しかし最近の報道によると、Appleはモータースポーツへの大きな飛躍を考えているようです。GPBlogが取り上げたBusiness F1 Magazineの情報筋によると、AppleはF1グループへのオファーを練っている段階であり、それは断ることができないほど有利なオファーであるとのことです。

提案されている買収額は年間20億ドル（約2,000億円）と噂されています。この金額は、現在F1グループが世界的なテレビ放映権から得ている収入の2倍に相当します。Appleからのこのような巨額の投資は、AppleがF1の可能性とその世界的な魅力を信じていることを示しています。

しかし、この契約にはいくつかのユニークな要素があります。Appleは当初から完全な独占権を付与するのではなく、契約当初はストリーミング権パッケージ全体の約25％をAppleに与えるというもの。

他の放送局との既存の契約が満了するにつれて、Appleのシェアは徐々に増加し、5年以内に100%に達する可能性があります。

支払い構造に関しては、Appleは権利の割合に応じて増加する変動額ではなく、年間固定額を検討しています。この固定報酬は最長7年間で、両者に安定性と予測可能性を提供するものです。

AppleのF1への関心は、まったくの青天の霹靂というわけではありません。AppleはこれまでにもApple TV+向けにF1関連のコンテンツを制作しており、その中には7度の世界チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンのドキュメンタリーも含まれています。

さらに、AppleのTim Cook CEOは2022年10月に開催されたアメリカGPでチェッカーフラッグを振る姿を目撃されており、AppleのF1への関心の高まりに関する憶測をさらに煽っています。

(Via Apple Insider.)