リリースから約100時間、Googleの新しいAI動画生成モデル「Veo 3」が大きな話題を呼んでいます。

この強力なモデルは、AIによる動画制作の世界をさらに進化させる可能性を秘めています。本記事では、Veo 3の主な新機能、どのようにアクセスできるのか、そして利用する上で知っておくべき既知の問題点について、詳しく解説します。

Veo 3とは? AI動画生成の新たな基準

Veo 3は、Googleが開発した最新のAI動画生成モデルです。前モデルからの進化により、より高品質で多様な動画コンテンツの生成を目指しています。今回のリリースでは、特にアクセス面での大きな変更がありました。

まず、Veo 3へのアクセスが可能な国が大幅に拡大しました。本日より、新たに71カ国でVeo 3へのアクセスが可能になっています。これにより、世界中のより多くのクリエイターや一般ユーザーが、Veo 3の機能を試すことができるようになりました。


また、既存のサブスクリプションユーザーに対する特典も強化されています。ProおよびUltraのサブスクライバーは、Veo 3をいち早く試す機会を得られ、特にUltraサブスクライバーは、より高い生成制限を利用できます。

Veo 3へのアクセス方法:GeminiとFlow

Veo 3は、主に以下の2つのプラットフォームを通じてアクセス、利用することができます。それぞれのプラットフォームでアクセス方法や利用制限が異なります。

1. Gemini (http://gemini.google)

  • 対象ユーザー: すべての方におすすめのアクセス方法です。AIチャットのように、対話形式で動画生成を指示できます。
  • 利用方法: 使い方は非常に直感的です。Geminiのプロンプトバーに新しく追加された「動画」チップをクリックし、生成したい動画の内容をテキストで詳細に説明するだけで、Veo 3が動画を生成します。
  • サブスクリプション特典:
  •  - Proサブスクライバー: Veo 3を体験するためのお試し用として、10パックの生成クレジットを入手できます。これにより、ProユーザーもVeo 3の性能を確認できます。
     - Ultraサブスクライバー: Veo 3を最大制限で利用できます。生成回数は毎日リフレッシュされるため、頻繁に動画を生成したい方に最適です。

  • 現在の制限: 現在、GeminiのProプランでVeo 3を利用できるのはWeb版のみです。モバイル版およびWorkspaceからのアクセスは近日対応予定となっています。利用を開始するには、サインインし、Proにアップグレードする必要があります。

2. Flow (http://flow.google)

  • 対象ユーザー: こちらはよりAI映画制作者や、詳細な設定を行いたいユーザーに最適な方法と位置づけられています。
  • サブスクリプション特典:
  •   – Proサブスクライバー: 毎月10回の生成が可能です。
      – Ultraサブスクライバー: 生成制限が大幅に増加しました。これまでの月83回から、毎月125回の生成が可能になりました。より多くの動画を安定して生成したい場合に有利です。

Veo 3を利用する上での既知の問題と注意点

Veo 3はユーザーに迅速に提供されたため、現時点ではいくつかの既知の問題が存在します。利用する際には、以下の点に留意してください。

  • 対応プラットフォームの制限: GeminiのProプランでVeo 3を使用する場合、現在のところウェブ版のみ対応しており、モバイル版とWorkspaceは近日対応予定です。
  • 音声出力の言語: 公式には、音声出力は英語のみをサポートしています。ただし、時々他の言語で音声が出力されるケースもあるようです。多言語での音声生成を期待している場合は注意が必要です。
  • クレジット切れ時の対応 (Gemini Pro Webユーザー): Geminiウェブ版のProユーザーがVeo 3のお試し用クレジットを使い切ってしまった場合、モバイル版のGeminiではVeo 2に切り替えて使用することができます
  • Flowの画像アップロードにおける音声出力: Flowプラットフォームでは、現在のところ画像アップロードを行った動画に対する音声出力はサポートされていません

もしこれらの点以外で何か問題や改善点を見つけた場合は、積極的に報告することが推奨されています。また、AIを利用する際は、責任ある生成を常に心がけましょう。

まとめ

Veo 3の登場は、AI動画生成の分野における大きな一歩です。
アクセス可能な国の拡大や、Pro・Ultraサブスクライバー向けの生成制限の強化により、より多くのユーザーがこの強力なツールを利用できるようになりました。
GeminiとFlowという2つの主要なアクセスポイントがあり、それぞれ異なる利用シーンに適しています。
現時点での既知の問題点を理解した上で、ぜひ新しいVeo 3の世界を体験してみませんか

(Via Google Gemini App@GeminiApp.)


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