iOS 26 beta 7の新機能と変更点まとめ、血中酸素測定機能が米国で復活

iOSの進化は小さな積み重ねが大きな体験を変えていきます。iOS 26 beta 7が開発者向けに公開され、これまでのベータ版との差分が見えてきました。
今回の変更は派手さよりも「実用性」と「調整」が中心ですが、細かい改善こそ日常で効いてくるもの。ここでは主要なポイントを整理しておきたいと思います。
電源管理の新オプション追加

電源設定に追加された新しい通知オプション
まず注目すべきは「電源モード設定」に追加された Adapter Power Notifications。これは充電環境に応じてパフォーマンスが制御される際にユーザーへ通知する仕組みと見られます。
従来のAdaptive Powerとは別に独立しており、ユーザーがどこまで介入したいかを選べるようになった点がポイントです。
例えば長時間ゲームをプレイしている時、充電器が供給できる電力を超えると処理性能が抑えられることがあります。これまでは「なんとなく動作が重い」と感じるだけでしたが、今後は通知によって原因を把握できる可能性が高い。ユーザー体験の透明性が一歩進んだと言えるでしょう。
Apple Watchの血中酸素計測が復活
再び使えるようになった血中酸素測定機能
iOS 26 beta 7はwatchOS 27 beta 7と連動し、米国で一時的に制限されていた 血中酸素(SpO2)計測機能の再設計版 をサポートします。これはMasimo社との特許訴訟に絡んで停止されていたものですが、Appleが新しい測定方式を開発し、米国で承認を得たことで復活が可能になりました。
対象はApple Watch Series 9、Series 10、そしてUltra 2。これらのモデルでは過去2年間、米国内ユーザーがSpO2を利用できませんでした。今回のアップデートは「ハードを買ったのに機能が制限される」という不満を解消する大きな一歩です。
医療機能に関しては規制が厳しく、利用可能な国とそうでない国があるのが現実ですが、今回の変更で「機能が戻る」こと自体がニュース性を持ちます。Appleが法的課題をクリアしつつユーザー体験を維持しようとする姿勢が見えてきます。
メッセージアプリに「下書き」機能
地味ながら便利なのが、メッセージアプリに追加された「Drafts(下書き)」表示です。フィルタービューに新設されたこの項目では、送信前に残しておいたメッセージを一覧で確認できます。
LINEやSlackなど他のメッセージアプリでは既に当たり前の機能ですが、メッセージアプリでは意外にも長らく未対応でした。途中まで入力したものを後で思い出して送る、という行動がやりやすくなり、特にビジネスや家族連絡で役立つはずです。
macOS Tahoeでの表示変更
macOS Tahoeでは、ベータ6で追加されたオンボーディング動画において、MacBookのノッチが再び表示されるようになりました。ただし、実際のノッチ部分は表示されていません。
この変更は、ユーザーインターフェースの一貫性を保つための調整と考えられます。細かな変更ですが、Appleのデザインへのこだわりが感じられる修正といえるでしょう。
背景と経緯
今回のiOS 26 beta 7は「新機能の大規模投入」というよりも、既存の課題を解決し、ユーザーが安心して利用できる状態に近づける調整版と言えます。特にApple WatchのSpO2計測の復活は、法律とテクノロジーが絡む難題を解決した成果です。
iOSベータ版の進化を見ていると、Appleは単に便利さを追求するだけでなく、規制環境や利用者の健康に関わる要素まで含めて慎重に進めているのが分かります。小さな通知設定や下書き機能といった改善も、その文脈の中で位置づけられるでしょう。
まとめ
iOS 26の正式リリースは秋と見込まれています。
今回のbeta 7で安定性を増しつつ、ユーザー体験の磨き上げが進んでいる段階です。ここから先は、バグ修正や細部の調整が中心になるでしょう。
一方で、Apple Watchの医療関連機能は今後も法的リスクとの駆け引きが続くと考えられます。
今回の「回避策」のように、Appleは新しい技術を用いて制約を乗り越えることを選ぶはずです。
ユーザーとしては「待てば戻る機能もある」という事実を覚えておくと良いかもしれません。
(Via 9to5Mac.)


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