iPhoneを使っている時、どのWi-Fiネットワークに接続するか迷った経験はありませんか。特に外出先で複数のネットワークが表示された時、どれが安全なのかわからず困ったことがあるのではないでしょうか。

iOS 26のコントロールセンターに追加された新機能は、そんな日常的な悩みを解決してくれる実用的な改善です。この記事では、新しいWi-Fiプライバシーインジケーターの詳細と、なぜこの機能が私たちの日常生活で重要なのかを詳しく解説します。

新しいWi-Fiプライバシーインジケーターが登場

iOS 26とiPadOS 26のベータ版第5弾では、コントロールセンターのWi-Fi機能に小さいながらも重要な変更が加わりました。画面右上からコントロールセンターを表示し、Wi-Fiボタンを長押しすると、利用可能なネットワーク一覧が表示されます。

ここで注目したいのが、各ネットワーク名の横に表示される鍵マークです。この鍵アイコンがあるネットワークは、パスワードで保護された安全な接続を示しています。逆に鍵マークがないネットワークは、誰でも自由に接続できる公開Wi-Fiということがひと目で分かります。

この変更により、接続前にネットワークの安全性を瞬時に判断できるようになりました。設定アプリを開いて詳細を確認する手間が省け、より安全なインターネット利用が簡単になったのです。

なぜWi-Fiのセキュリティ表示が重要なのか

公開Wi-Fiの利用には常にリスクが伴います。カフェや空港、ショッピングモールなどで提供される無料Wi-Fiは便利ですが、悪意のある第三者が設置した偽のネットワークが混在している可能性があります。

実際に起こりうる危険として、偽のWi-Fiホットスポットに接続すると、個人情報の盗取やデバイスへの不正アクセスのリスクがあります。特に「Free WiFi」や「Public」といった一般的な名前のネットワークには注意が必要です。

新しいプライバシーインジケーターがあることで、接続前に「このネットワークは本当に安全か」という判断を素早く行えます。鍵マークがないネットワークを見つけた時は、本当に必要な場合以外は接続を避ける、または接続後は重要な情報のやり取りを控えるといった判断ができるようになります。

コントロールセンターでの確認方法

実際の操作方法は非常にシンプルです。iPhone画面の右上から下にスワイプしてコントロールセンターを表示します。次に、Wi-Fiアイコンを軽くタッチするのではなく、指で長押しします。

すると周辺で利用可能なWi-Fiネットワークの一覧が表示されます。各ネットワーク名の隣を見ると、鍵のマークがあるものとないものに分かれているのが確認できるはずです。

同様の表示は、コントロールセンター右上の接続グループ（Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータなどのアイコンがまとまった部分）のWi-Fiボタンを長押しした場合でも表示されます。どちらの方法でも同じ情報を確認できるので、普段使いやすい方を選択してください。

iOS 26で同時に改善されたその他の機能

Wi-Fiプライバシーインジケーター以外にも、iOS 26のベータ版では使い勝手を向上させる複数の改善が行われています。

メールアプリでは、以前のバージョンで隠されていた「選択」ボタンが再び画面右上に復活しました。これまで「…」メニューの中に隠れていた機能が、従来通りの場所で使えるようになったのです。多くのユーザーが慣れ親しんだ操作方法が戻ってきたことで、メール管理がより効率的に行えます。

カメラアプリでは、撮影モードの切り替え方法を従来の方法に戻す設定オプションが追加されました。iOS 18の操作感を好むユーザーは、設定でクラシックモードの切り替えを有効にすることで、以前と同じスワイプ方向でモード変更ができます。

セキュリティ意識を高める小さな工夫

今回のWi-Fiプライバシーインジケーターは、技術的には小さな変更かもしれません。しかし、ユーザーのセキュリティ意識を自然に高める重要な改善だと考えられます。

多くの人は、Wi-Fi接続時のセキュリティについて深く考える機会が少ないのが現実です。しかし、視覚的に分かりやすいインジケーターがあることで、「このネットワークは安全だろうか」と考えるきっかけが生まれます。

特に高齢者の方や、技術に詳しくない方にとって、設定画面を開いて詳細を確認するのは難しい作業です。コントロールセンターで一目で判断できるこの機能は、より多くの人が安全にインターネットを利用するための大切な工夫といえるでしょう。

今後のAppleデバイス展開について

iOS 26、iPadOS 26、そして他の「26」シリーズのオペレーティングシステムは、現在開発者と公開ベータテスターによってテストされています。正式リリースは9月の新しいiPhone発表に合わせて数週間後に予定されています。

これらの新機能は、iPhone、iPad両方で同様に動作するため、複数のAppleデバイスを使用している方は一貫した操作体験を得られます。特に外出時にiPadを使ってテザリングやWi-Fi接続を行う機会の多い方にとって、セキュリティ確認が簡単になることは大きなメリットです。

安全なWi-Fi利用のための追加のヒント

新しいプライバシーインジケーターと合わせて覚えておきたい、Wi-Fi利用時の基本的な安全対策をいくつか紹介します。

まず、公開Wi-Fiを利用する際は、できる限りHTTPS接続のウェブサイトのみを利用するようにしてください。URLが「https://」で始まるサイトは暗号化された通信を行うため、より安全です。

また、重要な情報（銀行のログイン情報やクレジットカード番号など）の入力は、可能な限り公開Wi-Fi上では避けてください。どうしても必要な場合は、VPNサービスの利用を検討することをお勧めします。

自動Wi-Fi接続の設定も見直しておくと良いでしょう。設定アプリのWi-Fi項目で、「既知のネットワークに自動接続」をオフにしておくと、意図しないネットワークへの自動接続を防げます。

(Via iDownload Blog.)