Apple Final Cut Pro大型アップデート間近!AI機能など注目の新機能
今月開催されるFinal Cut Pro Creative Summitにて、Appleが待望のFinal Cut Proの大型アップデートを発表する見込みです。
このアップデートには、AIを活用した革新的な機能や空間動画編集機能など、クリエイターの制作ワークフローを大きく変える新機能が多数含まれています。
注目の新機能:AIと空間動画が切り開く新時代
Final Cut Proの新バージョンでは、特に4つの革新的な機能の追加が予告されています。これらの機能は、プロフェッショナルからアマチュアまで、すべての映像クリエイターの制作プロセスを劇的に効率化する可能性を秘めています。
まず注目すべきは、空間動画編集機能の追加です。iPhone 15 ProシリーズやiPhone 16シリーズ、さらにはCanon EOS R7(空間撮影用レンズ装着時)で撮影された空間動画を編集できるようになります。空間動画は3D的な奥行きを持つ映像で、Apple Vision Proでの視聴時に没入感のある体験を提供します。これは、メタバースやVR時代における映像制作の新たな可能性を開くものと言えるでしょう。
次に画期的なのが、AI生成エフェクト機能です。ユーザーは瞬時にAIが生成したエフェクトを映像に適用できるようになります。この機能は、これまで複雑な操作や専門的な知識を必要としていたエフェクト作成のプロセスを、大幅に簡略化することが期待されます。
AIによる自動キャプション生成がもたらす革新
現代のソーシャルメディア時代において、動画へのキャプション(字幕)付けは必須となっています。新バージョンでは、AIによる自動キャプション生成機能が搭載されることで、この作業が劇的に効率化されます。
これまでキャプション作成には、プラグインや外部ソフトウェアの使用が必要でしたが、Final Cut Pro内で完結できるようになります。
TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsなど、字幕付きショート動画の需要が高まる中、この機能の追加は多くのクリエイターにとって朗報となるでしょう。
自動キャプション機能の利点
- 作業時間の大幅短縮
- 外部ソフトウェアのコスト削減
- ワークフローの簡略化
- マルチプラットフォーム展開の容易化
革新的な「Magnetic Mask」機能の可能性
新機能の中でも特に注目を集めているのが「Magnetic Mask」機能です。この機能は、動画内の移動する被写体を自動的に分離し、様々な編集操作を可能にします。具体的には以下のような用途が考えられます:
- 前景オブジェクトの除去
- テキストの後ろ配置
- 部分的なカラーグレーディング
- モーショングラフィックスとの組み合わせ
この機能は、DaVinci ResolveのMagic Mask機能や、MotionVFXのmRotoAIプラグインに似た機能を提供すると予想されています。
iPadアプリとエコシステムの進化
これらの新機能の一部は、iPad版Final Cut Proにも実装される見込みです。また、Final Cut Proの関連アプリケーションであるCompressor、Motion(Mac用)、そしてiPhone用のFinal Cut Cameraアプリにも、アップデートが提供される可能性があります。
期待される追加機能
- テキストベースの編集機能
- iCloudビデオライブラリの対応
- クラウドベースのコラボレーション機能
- AIを活用した高度な音声編集機能
まとめ
今回のアップデートが、マイナーアップデートのバージョン10.9となるのか、あるいは大型アップデートとなるバージョン11として登場するのかは現時点では不明です。
(Via MacRumors.)
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