古いmacOSでMac App Storeが動作停止:影響と対策

2025年1月24日頃から、macOS Mojave (10.14) 以前のバージョンを搭載したMacで、Mac App Storeが正常に動作しないという問題が多数報告されています。
多くのユーザーがサインインできず、以前購入したアプリのダウンロードもできない状況です。
Mac App Storeで発生している問題の詳細
Michael Tsai氏のレポートによると、この問題は2025年1月24日頃、AppleがMac App Storeのレシート(領収書データ)の処理方法を変更したのと同時期に発生し始めたようです。
影響を受けるシステムでMac App Storeにアクセスしようとすると、「サインイン中に予期しないエラーが発生しました」や「データが正しいフォーマットでないため、読み込めませんでした」といったエラーメッセージが表示されます。
macOSのバージョンによって、発生する問題の挙動が異なる点も報告されています。
macOSバージョン別の問題
- Catalina (10.15) 以降: 正常に動作しています。
- Mojave (10.14): ストアの閲覧は可能ですが、現在のセッションが期限切れになると、新規購入や過去の購入済みアプリのダウンロードができなくなります。
- High Sierra (10.13): インターフェース要素の一部が表示されず、サインインに失敗する現象が報告されています。
- Sierra (10.12): エラーメッセージが表示され、アクセス自体ができない状況です。
AppleがMac App Storeのレシート処理方法を変更したことが原因である可能性が指摘されていますが、正確な原因はまだ明らかになっていません。
ユーザーへの影響と代替手段
この問題により、古いmacOSを使用しているユーザーは、新しいアプリの購入や、以前購入したアプリの再ダウンロードができなくなる可能性があります。特に、セキュリティアップデートや重要なソフトウェアの更新がMac App Store経由でしか提供されていない場合、影響は深刻です。
しかし、幸いなことに、AppleはmacOSのインストーラーをMac App Store以外からも提供しています。また、多くのサードパーティ製アプリは、開発元のウェブサイトから直接ダウンロードすることも可能です。
対策と今後の見通し
現時点では、Appleからの公式な声明や修正プログラムは提供されていません(2025年1月29日現在)。根本的な解決には、Appleによる対応を待つ必要があります。
しかし、それまでの間、ユーザーは以下の対策を検討できます。
- macOSのアップグレード: 可能であれば、Catalina (10.15) 以降のmacOSにアップグレードすることで、問題を回避できます。ただし、古いMacの中には、ハードウェアの制約で最新のmacOSにアップグレードできないものもあります。
- 代替手段の利用: 前述の通り、macOSのインストーラーをAppleの公式サイトから入手したり、サードパーティ製アプリを開発元のウェブサイトから直接ダウンロードしたりすることで、必要なソフトウェアを入手できます。
- Appleのサポートへの問い合わせ: 問題が解決しない場合は、Appleのサポートに問い合わせて、個別の状況に応じたサポートを受けることをお勧めします。
まとめ
Appleには、早急な原因究明と対策が求められます。
ユーザーとしては、macOSのアップグレードや代替手段の利用を検討しつつ、Appleからの公式な情報を注視していく必要があるでしょう。
(Via
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