AppleのエントリーモデルであるiPadが、2年半ぶりのアップデートを迎えようとしています。
2022年10月に発表された第10世代iPadは、2017年以来最大の刷新となりましたが、今回登場が噂される第11世代モデルについては、大きな変更は期待できないようです。
主要なアップグレード:新世代チップの搭載
昨秋発売されたiPad mini 7と同様に、第11世代iPadも主にスペックアップを中心としたアップデートになると見られています。
最も注目すべき変更点は、プロセッサチップの進化です。現行モデルに搭載されているA14 Bionicチップから、最新のA17 Proチップへと進化することが確実視されています。

このチップの進化により、処理性能は大きく向上します。A14 Bionicは2020年のiPhone 12で初めて採用されたチップですが、A17 Proは2023年のiPhone 15 Proで導入された最新チップです。CPUの処理速度だけを見ても、約40%の性能向上が期待できます。
さらに、システムメモリも4GBから8GBへと倍増する見込みです。これにより、マルチタスク処理の性能が大幅に向上し、より快適な操作が可能になるでしょう。
Apple Intelligence搭載で広がる可能性
第11世代iPadには、Appleの最新AI機能群であるApple Intelligenceが搭載されることがほぼ確実となっています。これにより、エントリーモデルのiPadでも、Genmoji、Image Playground、ChatGPTサポート、そして刷新されたSiriといった最新のAI機能を利用できるようになります。
その他の予想される改良点
通信性能の面では、Wi-Fi 6EやBluetooth 5.3への対応が予想されています。また、カラーバリエーションにも若干の変更が加えられる可能性があります。
注目すべき潜在的な機能として、Stage Managerの搭載可能性が挙げられます。Stage ManagerはiPadOS 16で導入された機能で、現在はA12X以降のiPad ProまたはM1以降のiPad Airでのみ利用可能です。新型iPadに搭載されるA17 Proチップと8GBのRAMは、4GBのRAMを搭載したA12Xチップ搭載機よりも高い処理能力を持つことから、Stage Manager対応の可能性も考えられます。
まとめ
発売時期は今春が有力視されており、ストレージ容量が現行の64GBから128GBに増量されることへの期待も高まっています。新型iPadは、高性能化とAI機能の統合により、より魅力的なエントリーモデルとなる可能性を秘めています。
(Via 9to5Mac.)
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