1,000以上の金融機関が対応のスマートフォンを使ったQRコード決済「Bank Pay」が今秋サービス開始
Bank Pay
日本電子決済推進機構(東京千代田区、本間洋会長)は、今秋よりオールバンクのスマートフォンを使ったQRコード決済サービス、「Bank Pay」を開始することを発表しています
「Bank Pay」は、店頭でiPhoneなどのスマートフォンをかざすだけで、メガバンク・地方銀行等をはじめとする最大 1,000 以上(対応する金融機関は順次拡大予定)の銀行口座から直接支払うことができます
利用者はアプリをダウンロードし、最大8つの口座を登録でき、決済時に店側のQRコードを読み取ったり、自らのスマホに表示したりすることで支払いを済ませることができます
銀行のキャッシュカードで支払い、口座から代金を直接引き落とす「Jデビット」のスマートフォン版と言えます
当初は2020年4月に始める計画だでしたが、今年10月の消費増税で、現金を使わないキャッシュレスの買い物にポイントを還元する政府の施策に合わせ、半年前倒しています
地方銀行や信用金庫、JAバンクなど700以上の金融機関が参加の意向を伝え、「将来的には1,000以上が対応する予定だ」としています
横浜銀行(はま Pay)や福岡銀行(YOKA!Pay)、ゆうちょ銀行(ゆうちょ Pay)などが「銀 行 Pay」による銀行口座直結のスマホ決済サービスを展開・検討しており、キャッシュレス 化を進めるために、ネットワークの共用等、「加盟店の相互開放」に向けた検討を開始するとしています
金融機関が加盟店を開拓すると決済額に応じた手数料が入る。決済に関連した膨大なデータを分析すれば、金融商品の提案にも生かせるようになると期待を込めています
背景には、決済を事実上独り占めしてきた銀行が脇役に降りることへの危惧があります
QRコード決済で先行するLINEペイやPayPay(ペイペイ)では、あらかじめ銀行口座などを登録してもらうが、支払時に現金が引き落とされても銀行側の実入りは乏しい
小売店や飲食店など加盟店を開拓する際の武器は1%台とした低廉な手数料率
Jデビットという既存の基盤を使うことで投資を抑え、最大3%以上とされる競合より有利な料率にしています、店側もタブレット端末やQRコードを記したステッカーの準備で事足り、新たな専用端末も必要ありません
手数料の安さは、料率が低ければ還元に回すポイントの原資を稼ぐのは難しく、利用を促すしくみが乏しいなか、どう利用者に浸透を図るかが課題となります
(Source 日本電子決済推進機構 , Via 日本経済新聞.)
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