毎年話題となるAppleの新製品発表。2024年のiPhone 16シリーズも例外ではありません。しかし、Ming Chi-Kuo氏の最新の予測によると、今年のiPhone 16 ProとPro Maxの需要は期待を下回っている一方、iPhone 16と16 Plusの売れ行きが好調だという興味深い現象が起きています。

プロモデルの需要減少、なぜ？

iPhone 16 ProとPro Maxの予約状況

Kuo氏の分析によると、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの需要が予想を下回っているようです。具体的には、以下のような結果が報告されています：

• iPhone 16 Pro Max：前年比16%減
• iPhone 16 Pro：前年比27%減</li>

• 高価格帯の製品に対する消費者の慎重な姿勢
• 前モデルからの機能向上が限定的
• 経済的不確実性による高額商品への支出抑制

ベーシックモデルの人気急上昇

iPhone 16とiPhone 16 Plusの予約状況

一方で、iPhone 16とiPhone 16 Plusの需要は前年を上回っています：

• iPhone 16 Plus：前年比48%増
• iPhone 16：前年比10%増

特に注目すべきは、iPhone 16 Plusの48%という大幅な伸びです。これは、以下のような要因が考えられます：

• 大画面モデルへの需要の高まり
• プロモデルとの価格差による選択
• バッテリー持続時間の向上など、実用的な改善点

全体的な需要動向と今後の展望

iPhone 16シリーズ全体の初期販売状況

Kuo氏の分析によると、iPhone 16シリーズ全体の初週末の販売台数は約3,700万台で、前年比12.7%減となっています。これは、プロモデルの需要減少が一般モデルの伸びを上回っていることを示しています。

生産体制の変化

興味深いのは、iPhone 16 Pro Maxの生産体制です。Kuo氏によれば、テトラプリズムカメラ（5倍望遠）の歩留まり向上により、Appleは昨年のiPhone 15 Pro Maxと比較して、発売前に600万台のiPhone 16 Pro Maxを生産できたとのことです。

これは前年比106%増加という驚異的な数字です。

今後のAppleの戦略

Kuo氏は、もしiPhone 16の出荷台数が期待を下回る場合、Appleは2025年にはより積極的な製品戦略を展開する可能性があると予測しています。これには、以下のような施策が含まれるかもしれません：

• 新機能の早期導入
• 価格戦略の見直し
• マーケティング施策の強化

(Via 9to5Mac.)