iPhone 16シリーズの販売状況、Appleの期待に応える好調な滑り出し
Appleが9月に発表したiPhone 16シリーズ。発売から数週間が経ち、市場の反応や販売動向が徐々に明らかになってきました。
著名アナリストMing-Chi Kuo氏の最新レポートによると、iPhone 16シリーズ全体の販売台数は、現時点ではAppleの初期予想とほぼ一致しているようです。
iPhone 16 shipment updates
1. Assembly orders almost remain unchanged. Suppliers had been asked to continue producing two Pro models during China's National Day holiday, indicating that demand for the Pro models has generally met expectations so far.
2. Some component orders…
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) October 9, 2024
iPhone 16シリーズの生産・出荷状況
生産オーダーはほぼ変更なし
Appleのサプライチェーンに詳しい著名アナリスト、Ming-Chi Kuo氏の報告によると、iPhone 16シリーズの生産オーダーはほぼ変更されていないとのことです。
特筆すべきは、中国の国慶節休暇中にもProモデルの生産が継続されたという点です。これは、Proモデルの需要が当初の予想通りに推移していることを示唆しています。
一部コンポーネントの発注量微減
11月中旬以降の一部コンポーネントについては、発注量がわずかに減少したという情報もあります。ただし、その減少幅は3〜5%未満とごくわずかで、実質的には無視できるレベルだと考えられています。
この微調整は主に、iPhone 16の標準モデルとPlusモデルに関するものだとされています。
モデル別の販売動向
標準モデルとPlusモデルの苦戦
iPhone 16の標準モデルとPlusモデルについては、昨年のiPhone 15シリーズと比較すると、やや苦戦している様子が伺えます。これは、高機能なProモデルへの需要シフトが続いていることを示唆しています。
Proモデルの好調
一方、iPhone 16 Proの出荷台数は、昨年のiPhone 15 Proとほぼ同水準で推移しているようです。ただし、興味深い点として、現在のiPhone 16 Proの出荷までの待ち時間は、昨年のiPhone 15 Proよりも短くなっています。
これは、Appleが生産能力を向上させた可能性を示唆しています。
今後の展望と注目ポイント
Apple Intelligenceの影響
10月下旬に予定されているApple Intelligenceの導入が、米国市場での需要や出荷台数にどのような影響を与えるかが、今後の大きな注目ポイントとなっています。
AI機能の追加が、ユーザーの購買意欲にどのように作用するか、業界関係者の間で関心が高まっています。
2024年第4四半期の生産予測
Kuo氏は、2024年第4四半期のiPhone 16シリーズの生産台数を8,800万〜8,900万台と予測しています。これは、昨年のiPhone 15シリーズの9,000万〜9,100万台をわずかに下回る数字です。しかし、この程度の差異は市場の変動の範囲内であり、大きな懸念材料とは考えられていません。
まとめ
iPhone 16シリーズは、発売からわずか数週間で、概ね好調な滑り出しを見せています。特にProモデルの人気は健在で、Appleの高級路線戦略が引き続き成功していることがうかがえます。一方で、標準モデルとPlusモデルの需要喚起が今後の課題となりそうです。
(Via @郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / X.)
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