AppleのAIへの本気:「Let Loose」基調講演で「AI」に8回言及

AppleのAIへの本気:「Let Loose」基調講演で「AI」に8回言及

先日の「Let Loose」基調講演で、Appleは新しいiPad、Magic Keyboard、Apple Pencil Proを発表しました。しかし、誰もが注目したのは、同社が人工知能(AI)とその応用を強く強調していたことでした。

38分に及ぶ基調講演の中で、Appleは様々な文脈で「AI」という言葉を8回も口にし、AIを自社のエコシステムに統合するという取り組みを示しました。

遅ればせながら戦略的にAIに参入したApple

AppleのAI分野への参入が遅かったことが有利に働くかもしれません。競合他社の成功と欠点を観察することで、Appleは戦略的にAIイニシアチブを計画し、データセットの適切なトレーニングを確保し、潜在的な課題に対処することができます。

新しいiPad AirとPhotomatorのAI

iPadプロダクトデザインディレクターのMelody Kuna氏は、M2チップを搭載した新しいiPad Airの強力なAI機能を強調しました。また、PhotomatorのMLエンハンスツールについても触れ、2,000万枚を超えるプロフェッショナルな画像から学習させたAIモデルを活用することで、製品やサードパーティ製アプリケーションへのAIの統合にAppleが注力していることを示しました。

M4チップ:AI性能のゲームチェンジャー

Tim Millet氏は、M4チップに関する講演の中で、その卓越したAI性能を強調しました。彼は、M4に搭載されたニューラル・エンジンは、現在のAI PCに搭載されているニューラル・プロセッシング・ユニット(NPU)を凌ぐものであり、AIアプリケーションのための「とんでもなくパワフルな」チップであると主張しました。

この発言は、AIハードウェアの限界を押し広げるというAppleの取り組みを強調するものです。

ユーザー体験を向上させるAI機能

Appleは、WWDCで発表される予定のジェネレーティブAI機能の詳細には触れませんでしたが、消費者中心のAIアプリケーションをいくつか紹介しました。

例えば、iPad Proでは、照明条件が悪くても、帳票や領収書などの書類を自動的に検出してスキャンできるようになりました。これは、現実世界の問題を解決し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにAIを活用することにAppleが注力していることを示しています。

AppleのエコシステムにおけるAIの未来

最近の報道によると、AppleはAIサーバーの構築にM2 Ultraチップを活用しており、将来的にはM4チップを使用する予定とのことです。

さらに、iOS 18はApple史上最も重要なソフトウェアアップデートとなり、AIが重要な役割を果たすと噂されています。Appleが着実にAIをエコシステムに組み込んでいると考えられ、近い将来、AIを搭載した機能やアプリケーションがさらに登場することが期待できます。

まとめ

今回の 「Let Loose 」基調講演は、AppleがAIとその潜在的な応用について真剣に考えていることを明らかにしました。
M4チップのような強力なハードウェアと今後のソフトウェアアップデートにより、AppleはAI分野で大きく前進する準備が整っています。
WWDCを心待ちにしている私たちにとって、AIがAppleにとって重要な焦点となることは明らかであり、ユーザーにとってエキサイティングな新機能や機能強化が期待されます。

(Via The Mac Observer.)


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