私たちの愛するiPhone、そしてスマホライフ全体を揺るがしかねない、デカい動きが本格化してきました。そう、EUの「デジタル市場法(DMA)」と、それをしっかり(?)お手本にした日本の「スマートフォンソフトウェア競争促進法」です。

公正取引委員会は2025年3月31日、スマートフォンソフトウェア競争促進法に基づきApple・Googleを特定ソフトウェア事業者に指定したことを発表しました。

Apple vs Japan_02.

なんか、お役所とか一部メディアは「これで巨大IT企業の独占が終わる!」「競争が活発になってユーザーにもメリットが!」なんて、手放しで喜んでるフシがあります。

…けど、ちょっと待て。本当にそうなのか?

私は、日本でiPhone発売された時からiPhoneを使ってきました、ただのガジェット好きブロガーですけど、この流れには正直、かなり懐疑的です。

むしろ、Appleが必死に築き上げてきた「安全性」や「使いやすさ」という、あの“壁”が壊されることで、私たちユーザーが危険に晒されたり、面倒なことになったりするんじゃないかって、心配でなのです。

今日は、このDMAと日本の新法について、巷の「キレイゴト」は一旦置いといて、私たちユーザー、特にAppleファン目線での本音、そして痛烈なツッコミを入れていこうと思います。これ、ほんま他人事ではありません!

(※この記事は、あくまで一個人の意見・見解として読んで下さい)

そもそもDMAと日本の新法って、何なのか?

まずは超ざっくり、この二つの法律が何を目指しているのか、見ていきましょう。

  • EUデジタル市場法(DMA): ヨーロッパで、Google(Alphabet)やApple、Meta(Facebook)みたいな巨大IT企業(彼らは「ゲートキーパー」なんて呼ばれています。なんか悪者みたいですが好き勝手できないように、色々なルールを課す法律です。オンライン検索、アプリストア、メッセージサービスとか、幅広い分野が対象になっています。
  • 日本のスマホ競争促進法: こっちはDMAを参考にしつつ、対象をスマホのOS、アプリストア、ブラウザ、検索エンジンに絞った日本版です。公正取引委員会が、当面はAppleGoogleを「指定事業者」として名指ししています。オイオイ、またこの2社かよ、って感じですね。

Apple vs Japan_03.

まあ、建前としては「巨大プラットフォームの力を抑えて、もっと色んな会社が参入できるようにして、競争を活発にしよう」ってことらしいです。聞こえはいいんだけど…。

DMAと日本法、何が違うの? 結局どっちもユーザーには微妙?

この二つの法律、狙いは似てるけど、細かいところで違いもあります。表にまとめてみましたけど、正直、どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、どっちも私たちユーザーにとっては微妙な気がしてならないのです。

規制項目 EUデジタル市場法(DMA) スマートフォンソフトウェア競争促進法(日本) 私的ツッコミ
規制対象 広範な「コアプラットフォームサービス」提供の巨大企業(6社指定) スマホのOS・アプリストア・ブラウザ・検索エンジン提供事業者(Apple, Google指定) なんでAppleとGoogleだけ狙い撃ち? 他にもデカいとこあるでしょ! 日本のは特に露骨だよな。
規制範囲 EU市場全体に影響する「ゲートキーパー」が対象 日本国内のスマホ利用環境に限定 EU発のルールをそのまま日本に持ってきて大丈夫? 日本の特殊事情とか無視してない?
主な義務 データ移行容易化、他社サービスとの連携、自社サービス優遇禁止 サードパーティストア許可、外部課金許可、デフォルト設定変更容易化 ここが一番ヤバい! 特に太字の部分。後で詳しく言うけど、セキュリティ崩壊の未来しか見えないんですが…。
罰則 全世界売上高の最大20%の制裁金! 国内売上高に応じた課徴金(DMAよりはマシかな?) EUの罰金、エグすぎ! これじゃ企業も萎縮してしまいます。日本の課徴金も、結局はユーザーに転嫁されるんではないの?]/td>
国際的な影響 世界のビッグテック規制の先駆け DMAを参考に日本市場向けにアレンジ(という名の追従?) 「世界の流れだから」って思考停止してない? 日本独自の最適解ってないのですか?

どう? この表見ただけでも、なんかモヤモヤしませんか? 「競争促進」っていう大義名分のもとに、私たちが今まで当たり前に享受してきたものを、壊してしまおうとしている気がするのです。

ここがヤバい! DMA・日本新法がもたらす悪夢シナリオ

さて、ここからが本題です。私が一番「これはマズいでしょ…」って思ってるポイントを、具体的に挙げていきます。

悪夢 1.「無法地帯」のサードパーティストア解禁! ~セキュリティは自己責任?~

今回の規制で一番インパクトが大きいのが、日本法で義務付けられる「サードパーティアプリストアの許可」、つまり、Appleの公式App Store以外からもアプリをインストールできるようにする(いわゆるサイドローディング)です。

Apple vs Japan_04.

これ、聞こえは「選択肢が増える!自由だ!」って感じかもしれないけれど、冗談じゃない!!。今までAppleがApp Storeで、厳しい審査基準を設けて、マルウェアや詐欺アプリを排除してくれていたからこそ、私たちは何も気にする事なく安心してiPhoneを使えてたんです。

その“壁”がなくなったらどうなる? 想像してみて下さい。

  • 怪しいアプリの氾濫: ウイルス仕込み放題、個人情報抜き取り放題のアプリが、「野良アプリストア」に溢れかえる。どれが安全かなんて、素人には見分けがつく訳がありません。
  • 詐欺の横行: 「公式より安い!」とか言って、偽アプリやサブスク詐欺に誘導する手口が増えるだろうな〜。
  • 子どもやお年寄りの危険: ITリテラシーが高くない人が、簡単に危険なアプリをインストールしちゃうリスクが爆上がりです。誰が責任取るのですか? まさか「自己責任」で済ませるつもりですか?

Appleだって、DMAを受けてEUでは渋々サイドローディングを認めたけど、セキュリティリスクについては再三警告しています。なのに日本は、「EUがやったからウチも」って感じで追従するのですか? 正気の沙汰とは思われへん。これは「自由」なんかじゃありません。「無法地帯への扉を開ける」ってことです。

悪夢 2. 外部課金でフィッシング詐欺が捗る? ~App Store決済の安心感はどこへ~

これもヤバいです。「外部課金システムの利用許可」です。アプリ内で課金する時に、App Storeの安全な決済システムを通さずに、事業者が用意した別の決済ページに飛ばされるようになるかもしれません。

これも「手数料が安くなる!」ってメリットを言う人がいるけど、リスクの方が大き過ぎます。

  • フィッシングサイトへの誘導: アプリ内から偽の決済ページに飛ばされて、クレジットカード情報を盗まれる…なんて事件がまず増えるでしょうね。
  • 返金・キャンセルトラブル: App Store経由ならスムーズにできた返金やサブスク解約も、事業者ごとにバラバラで、オンラインだけの対応で、見つけ難く簡単ではなくなるのは目に見えてます。泣き寝入りするユーザーが間違いなく増えるでしょうね。

App Storeの手数料が高いって批判は分かる。でも、それは安全性と利便性の対価でもあったはずだ。それを「高い!」の一言で切り捨てて、ユーザーを危険に晒すのは本末転倒だろ。

悪夢 3. シームレスな体験がブツ切りに? ~Appleらしさが失われる懸念~

DMAでは「自社サービス優遇の禁止」なんて項目もあります。これも度が過ぎると、私たちが愛してきたAppleならではの体験を損なう可能性があります。

例えば、iMessageとSMSがシームレスに繋がるとか、iPhoneとMac、iPadが超スムーズに連携するとか、ああいう「Appleエコシステム」の気持ちよさって、自社サービス同士を最適化してるからこそ実現できてる部分もあるはずです。

実際にEUでは、iPhoneミラーリングの利用が出来ません!

「公平な競争」のために、無理やり他社サービスとの連携を義務付けられたり、自社サービスの連携を制限されたりしたら…? あの直感的でストレスフリーな使い心地が、どんどん失われていくんじゃないかって、私は心配なんです。

結局、誰のための法律なの? 巨大IT企業たたきのお祭りですか?

ここまで見てきたように、DMAも日本の新法も、「競争促進」という美名の下で、ユーザーの安全性や利便性を犠牲にしかねない危険な要素をはらんでいるように私には見えるのです。

Apple vs Japan_05.

しかも、なぜかAppleとGoogleだけを狙い撃ちにするようなやり方。これは本当に「公正」なのか? 単なる「巨大IT企業たたき」のお祭りになってないですか?

厳しい罰則(特にDMA)で企業を脅して、イノベーションを阻害するようなことにならなきゃいいけどなぁ…。結局、規制強化のコストは、巡り巡って私たちユーザーが負担することになるんじゃないのだろうか? アプリの値段が上がったり、サービスの質が低下したりして。

まとめ

EUのDMA、そして日本のスマホ競争促進法。
確かに、巨大IT企業の力は強大で、何らかのルールが必要だっていう議論は理解できます。

でも、今のやり方はあまりにも一方的で、ユーザーのリスクを軽視しすぎていないのか? 特に、Appleが長年かけて築き上げてきた「安全性」と「洗練されたユーザー体験」という価値を、あまりにも安易に壊そうとしていないのか?

「自由競争」という理想論だけを振りかざして、結果的にユーザーが不利益を被るような事態になったら、それこそ最悪のシナリオです。

私たちユーザーも、「規制=善」と単純に考えるんじゃなくて、「この規制は本当に自分のためになるのか?」「どんなリスクがあるのか?」ってことを、もっと真剣に考えなきゃいけない時期に来ているのではないでしょうか。

(Via 公正取引委員会.)


  • Comments ( 2 )
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  1. By 同様の意見です

    ITmediaで石川温さんのコラムとかでも同様の指摘をする記事を見た事がありましたが、その通りだと思います。

  2. By omiya

    こちらに記載の通りイノベーションが促進されれば良いのですが。。
    確かにアップルもクックの目の届かないところで甘い汁を吸っているところもあるでしょうし、公平な検疫ができればそれでよいです。
    https://say-g.com/interview-jftc-platformer-9192

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