iPhoneやMacのShortcutsアプリって使ったことありますか?「自動化ツール」と聞くと、なんだか難しそうで敬遠してしまう方も多いのではないでしょうか。
私たちの頼れる自動化アプリ「Shortcuts」が、AIの力で大きく変わるかもしれない、というお話です。
Shortcutsアプリって、そもそも何だっけ?
まず簡単に振り返ってみましょう。現在のShortcutsアプリは、もともと「Workflow」という名前の独立したアプリから始まりました。開発者の方々が「自動化をもっと身近に、もっと楽しく」という想いで作られたツールだったのです。
例えば、「特定の音楽プレイリストを再生する」とか「アプリの特定の機能を起動する」といったことを、ボタン一つでできるようにしてくれる便利なアプリなのです。でも正直なところ、設定がちょっと複雑で、多くの人にとっては「使いこなすのが難しい」というのが現実だったかもしれません。
AI時代の波に乗り遅れていた?
最近のAI技術の進歩って本当にすごいですよね。ChatGPTやClaude、そして様々なAIアシスタントが、私たちの日常にどんどん溶け込んできています。そんな中で、Appleのクラシカルなアプローチを取るShortcutsアプリは、少し時代に取り残されたような印象もありました。
でも安心してください。どうやらAppleも、この状況をしっかりと把握していたようなのです。
「自然な言葉で話すだけ」の自動化が実現?
Mark Gurman氏の最新レポートによると、AppleはApple Intelligenceを活用して、Shortcutsアプリの大幅な改良を計画しているとのこと。これまでのように複雑な設定画面と格闘する必要がなくなるかもしれないのです。
想像してみてください。こんな感じで話しかけるだけで自動化が設定できるとしたら、どうでしょうか?
「Zoom会議が始まったら、おやすみモードをオンにして、画面を暗くして、メモアプリを開いてね。会議中は参加者の名前と役職、話し合った重要なポイントを記録して。会議が終わったら、議事録を作って、それぞれの人の宿題をまとめたメールの下書きを作っておいて」
これって、今のShortcutsアプリでは相当な設定作業が必要になる内容ですよね。でもAIが搭載されれば、こんな風に自然な言葉で伝えるだけで済むようになるかもしれないのです。
他社の動きも気になるところ
実は、この「AIによる自動化」という分野では、すでにMicrosoftが先行しています。Copilot+ PCsでは、自然な言葉でシステムの操作をお願いできるAIエージェントが搭載されているのです。
Appleとしても、このトレンドに乗り遅れるわけにはいかないでしょうね。iPhoneやMacユーザーの私たちとしても、そんな便利な機能が使えるようになったら嬉しいものです。
MCPという新しい可能性
ここで少し技術的な話になりますが、「MCP」という興味深い規格についても触れておきたいと思います。これはAnthropic(Claudeを開発している会社)が提案した、AIアシスタントと外部のツールやデータを繋げるためのオープンな標準規格なのです。
驚くことに、GoogleやOpenAIといった大手企業も、この規格を採用し始めているのです。業界全体で協力するなんて、なかなか珍しいことですよね。
もしAppleがこのMCPを採用すれば、Shortcutsアプリの可能性はさらに広がるかもしれません。スマートフォンやパソコンの中だけでなく、インターネット上の様々なサービスとも連携できるようになる可能性があるのです。
でも、ちょっと待って…2026年?
ここで少し残念なお知らせがあります。当初は2025年にリリース予定だったこの新機能、どうやら2026年に延期される可能性が高いようなのです。
6月のWWDC(Apple開発者会議)で発表される可能性は低そうです。新しい技術の開発って、思っているより時間がかかるものなのでしょう。でも、じっくりと良いものを作ってくれるなら、少し待つ価値はありそうです。
私たちの生活はどう変わる?
想像してみてください。朝起きてから「今日の1日をスムーズに過ごすための準備をして」と話しかけるだけで、天気予報をチェックして、今日の予定を確認して、通勤経路の交通状況を調べて、必要な書類をクラウドから準備してくれる。そんな日が来るかもしれないのです。
料理をしながら「レシピの次のステップを教えて、タイマーをセットして」と言えば、手を汚すことなく調理を進められるでしょう。仕事が終わって家に帰る途中で「帰宅準備をして」と言えば、エアコンをつけて、音楽を再生して、今日のニュースをまとめてくれるかもしれません。
期待と不安、両方ある気持ち
正直なところ、この技術革新には期待と同時に、少しの不安もあります。AIがあまりにも便利になりすぎて、私たちが何もしなくても済むようになったら、それはそれで複雑な気持ちになりそうです。
でも一方で、面倒くさい作業から解放されて、もっと創造的なことや人とのコミュニケーションに時間を使えるようになるなら、それは素晴らしいことですよね。
技術は使い方次第。私たちがうまく付き合っていけば、きっと生活がより豊かになるはずです。
まとめ
複雑な自動化設定に挫折した経験がある方も、これなら気軽に挑戦できそうですね。
2026年の実現を楽しみに、今のうちから「こんな自動化ができたらいいな」という妄想を膨らませておくのも良いかもしれません。
技術の進歩って、本当にワクワクするものですね。
(Via 9to5Mac.)
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