情報収集のやり方が変わる?NotebookLMの新機能「ビデオ要約」で学習がはかどる話

「たくさんの資料や動画、全部見る時間なんてないよ…」なんて感じていませんか?
仕事や勉強で新しいことを学ぶとき、山のような資料や長い解説動画を前にして、途方に暮れてしまうことってありますよね。特に、英語のコンテンツだったりすると、理解するのにさらに時間がかかってしまいます。
もし、そんな膨大な情報をAIが自動で、しかもあなたの目的に合わせて「ビデオ」で要約してくれたら、どれだけ楽になるでしょう。
この記事を読めば、GoogleのAIツール「NotebookLM」に搭載された驚きの新機能を知り、あなたの情報収集や学習がぐっと効率的になる方法がわかります。

あなただけのAI学習パートナー、NotebookLMとは?
そもそも「NotebookLMって何?」という方もいるかもしれませんね。
一言でいうと、NotebookLMは「あなただけのAI学習パートナー」のようなツールです。あなたが持っているPDFやテキストファイル、Googleドキュメント、さらにはウェブサイトのリンクなどをアップロードすると、AIがその内容をすべて読み込んでくれます。
そして、その資料の内容について、チャット形式で自由に質問したり、要約を作成させたり、アイデアを壁打ちしたりできるんです。
例えば、新しいマーケティングの専門書を読まなければならなかった時、分厚い本を前にして少し憂鬱になるでしょう。そこでNotebookLMにPDFを読み込ませて、「この本で一番大事なポイントを3つ教えて」とか「初心者にわかるように、第5章の内容を説明して」と頼んでみると。すると、驚くほど的確な答えが返ってきて、短時間で本の内容を深く理解できるはずです。
このように、NotebookLMはただ情報を整理するだけでなく、あなたの学習を積極的にサポートしてくれる頼もしい存在なんです。
動画の内容をAIが解説!新機能「Video Overviews(動画解説)」がすごい
そんな便利なNotebookLMに、今回さらに強力な機能が追加されました。それが「Video Overviews(動画解説)」です。
これは、あなたが読み込ませた資料の内容をもとに、AIがナレーション付きのスライドショー形式のビデオを自動で作成してくれる機能です。
今までは文章での要約や、キーワードを地図のように並べた「マインドマップ」などがありましたが、ビデオが加わったことで、複雑な情報がもっと直感的に理解できるようになりました。特に、図やグラフが多い報告書や、手順を説明する必要があるマニュアルなどの内容を理解するのに、この機能はとても役立ちます。
💡 【実践アドバイス】
まずは、あなたが今一番知りたいと思っているテーマに関するYouTube動画のリンク(英語推奨)と、関連するブログ記事のURLをいくつかNotebookLMに読み込ませてみましょう。そして、「このテーマについて中学生にもわかるようにビデオで説明して」と頼んでみてください。AIがあなたの指示に合わせて、資料内の図や画像を引用しながらビデオを生成してくれるはずです。
この動画解説は、ただ生成されるのを待つだけではありません。「この部分をもっと詳しく」「初心者向けに作って」「専門家である私のチーム向けに、この点に焦点を当てて」といったように、視聴者や目的に合わせて内容を細かくカスタマイズできます。
現在は英語での利用が中心ですが、いずれ他の言語にも対応する予定とのこと。言葉の壁を越えて、世界中の知識にアクセスしやすくなる未来がすぐそこまで来ているのかもしれません。
学習方法がもっと自由に!新しくなった「Studioパネル」
今回のアップデートは、動画解説だけではありません。さまざまなアウトプットを管理する「Studioパネル」も新しくなり、使いやすさが向上しました。
以前のNotebookLMでは、1つのノートブック(資料をまとめたプロジェクトのようなもの)に対して、音声要約やマインドマップなどのアウトプットは1種類につき1つしか作れませんでした。これは、少し不便に感じる点でした。
しかし、新しいStudioパネルでは、同じ種類ののアウトプットを複数作成して保存できるようになったんです。
これが何を意味するかというと、例えば1つの資料群から、
- 「チームの初心者向けに、概要を説明する動画解説」
- 「専門家向けに、技術的な詳細を解説する音声要約」
- 「マネージャーへの報告用に、要点をまとめたレポート」
といったように、用途や相手に合わせて、何パターンものアウトプットを自由に作れるようになったということです。
新しいプロジェクトの技術資料をNotebookLMに読み込ませます。そして、エンジニア向けには専門用語を解説するマインドマップを、マネージャー向けにはプロジェクトの要点をまとめた動画解説を、それぞれ作成して共有すると、全員の認識合わせがとてもスムーズになります。
NotebookLMを使いこなす!明日から試せる活用アイデア
ここまで読んで、「なんだか便利そうだけど、具体的にどう使えばいいの?」と思ったかもしれません。そこで、活用アイデアをいくつか紹介します。
- 資格試験の勉強に
教科書や参考書のPDFをNotebookLMに読み込ませて、章ごとに「動画解説」や「マインドマップ」を作成します。移動中などの隙間時間に音声で要約を聞き流すだけでも、記憶の定着に役立ちます。 - 仕事の資料作成に
複数の会議の議事録やレポートを読み込ませて、「このプロジェクトの進捗に関するサマリーを箇条書きで作って」と依頼します。あっという間に報告書の骨子が完成し、資料作成の時間を大幅に短縮できます。 - 趣味の探求に
あなたの好きなテーマ(例えば、歴史や宇宙、特定のアーティストなど)に関するブログ記事やウェブサイトをどんどん読み込ませて、自分だけのオリジナルな知識データベースを作りましょう。AIに質問を投げかけることで、新たな発見があるかもしれません。
もちろん、注意点もあります。この機能はまだ新しく、特に動画解説は英語での利用が中心です。また、AIが生成した内容は、必ず元の資料と照らし合わせて、情報が正しいかを確認する習慣をつけることが大切です。AIはあくまで優秀なアシスタントであり、最終的な判断は私たち自身が行う必要があります。
まとめ
今回は、GoogleのAIツール「NotebookLM」に追加された新機能「Video Overviews」と、新しくなった「Studioパネル」について紹介しました。
たくさんの情報の中から必要な知識を効率よく見つけ出し、理解することは、これからの時代に欠かせないスキルです。
NotebookLMの新機能は、まさにそのための強力な武器になります。
動画解説や、目的に合わせた複数のアウトプット作成機能を活用すれば、複雑な情報もあなたのペースで、あなたに合った形で理解し、共有できます。
資格の勉強や日々の仕事、趣味の探求が、これまで以上にはかどるはずです。
情報収集のストレスから解放され、学ぶことの楽しさを再発見するために、あなたもこの新しい学習体験を味わってみませんか。NotebookLMは無料で試すことができるので、ぜひ一度、その力を実感してみてください。
この機能は、今後数週間かけてすべてのユーザーに順次提供されます。幸いにも私のところではすでに利用可能となっていましたので、動画解説を利用してみました。
元のソースは全て日本語ですが、動画の音声および画像は残念ながら全て英語になっていました、

早く日本語がサポートされるのを期待したいです。


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