【第1回】朝と夜のルーティンを完全自動化|Macの「ショートカット」で生産性が劇的に変わる

【第1回】朝と夜のルーティンを完全自動化|Macの「ショートカット」で生産性が劇的に変わる

皆さん、こんにちは!

前回の第0回では、Macの自動化がなぜ必要なのか、そして「ショートカット」アプリの基本についてお話ししました。今回の第1回では、その具体的な実装方法に焦点を当てます。特に、朝と夜のルーティンを完全に自動化する方法をご紹介します。

朝の時間をどう過ごしていますか?

朝、Macを開く。メールをチェック。Slackを確認。カレンダーを見る。天気を調べる。こうした細々とした操作に、毎朝どれくらい時間を使っていますか?

一般的なMacユーザーは、朝の準備に15〜30分を費やしているという調査結果があります。これを1年間に換算すると、90〜180時間。つまり、2週間分の労働時間を、朝の準備だけで失っているわけです。

そして、もっと大切なのは、この時間だけではなく、集中力の低下です。朝、重い頭で複数のアプリを行き来することで、脳が「マルチタスク状態」に陥ります。その結果、その日一日の集中力が大幅に低下してしまうのです。

夜の時間をどう過ごしていますか?

一方、夜はどうでしょう。「そろそろ寝ないと」と思いながら、つい仕事を続けてしまう。SNSをスクロールしてしまう。気づいたら深夜1時。翌日、頭がボーッとしたまま仕事をする…。

このサイクルが繰り返されると、睡眠不足が蓄積され、集中力、記憶力、判断力が低下します。その結果、仕事の質が低下し、さらに時間がかかるようになります。まさに、負のスパイラルです。

解決策:朝と夜を「環境の力」で自動化する

では、どうすればいいのでしょうか? 答えは、意志の力に頼るのをやめることです。代わりに、環境の力を使うのです。

Macの「ショートカット」アプリを使えば、朝と夜のルーティンを完全に自動化できます。あなたが何もしなくても、Macが自動であなたをサポートしてくれるようになるのです。

【実装方法1】モーニングブリーフィング:朝、Macを開くだけで「今日の準備」が完了する

何ができるのか?

「モーニングブリーフィング」は、朝Macを開いた瞬間に、以下の情報を自動で表示してくれる機能です。

1. 天気と気温

今日の天気と気温が自動で表示されます。これで、服装を決めるのに時間がかかりませんね。「あ、今日は寒いんだ。コートを持って行こう」と、一瞬で判断できます。

2. 今日のカレンダー

カレンダーアプリから、今日の予定が自動で要約されて表示されます。「あ、今日は10時に会議があるんだ」「午後は集中する時間が取れるんだ」と、一目で分かります。これにより、朝の時点で1日のスケジュール感を把握でき、心理的な安定感が生まれます。

3. 主要なニュース

ニュースサイトのヘッドラインが、自動で集約されて表示されます。朝のニュースチェックが、30秒で終わります。重要なニュースだけを素早く把握でき、その日の仕事に必要な情報を効率的に得られます。

4. ニュースを読み上げる

NHKニュースの最新の5件を読み上げてくれるので、聴きながら他の作業ができます

なぜこれが重要なのか?

朝の時間が短縮されるだけでなく、心理的な安定感が生まれます。「今日やることが全部見えてる」という感覚は、その日一日の集中力と生産性を大幅に向上させるのです。

また、朝の「マルチタスク状態」が解消されるため、脳がシングルタスク状態に保たれます。その結果、その日一日の集中力が維持され、仕事の質が向上します。

【実装方法2】デジタルサンセット:夜、Macが自動で「1日の終わり」を告げてくれる

何ができるのか?

「デジタルサンセット」は、毎晩、設定した時刻(例えば午後11時)になると、Macが自動で「デジタルの日没」を実行する機能です。

1. 作業中のアプリへの警告と自動終了

設定時刻の5分前に、作業中のアプリ(VSCode、Excel、Slackなど)に「あと5分で終了します」という通知が表示されます。そして、設定時刻になると、これらのアプリが自動で終了します。

これにより、「あ、もう終わりなんだ」という環境の流れに身を任せることができます。意志の力で「仕事をやめよう」と決断する必要がなくなるのです。

2. 画面と音量の調整

画面の輝度を自動で最低限まで下げ、Night Shiftをオンにし、スピーカーの音量を下げます。つまり、Macが視覚と聴覚に「もう寝る時間だよ」と訴えかけるわけです。

この環境の変化により、脳は自然と「睡眠モード」へと移行していきます。

3. 「集中モード」の起動

「おやすみモード」や「パーソナル」といった集中モードを自動でオンにし、すべての通知を遮断します。これにより、SNSの通知も、メールの通知も、一切入ってこなくなります。

外部からの干渉がなくなることで、あなたは自分の時間に集中でき、リラックスできるようになるのです。

4. リラックス環境の提供

リラックスできる音楽のプレイリスト(Apple MusicやSpotify)や、環境音(ホワイトノイズなど)を、小さめの音量で再生します。

これにより、Macが「リラックスしてね」と、あなたを眠りへと導くわけです。

なぜこれが重要なのか?

質の高い睡眠が、翌日の集中力と記憶力を向上させることは、多くの研究で実証されています。つまり、夜の「デジタルサンセット」が、翌日のパフォーマンスを劇的に向上させるわけです。

そして、毎晩の「寝るか、続けるか」という無駄な葛藤から解放されることで、精神的なストレスも軽減されます。

朝と夜の自動化が作り出す「最高のサイクル」

朝の「モーニングブリーフィング」で、クリアな頭脳と明確な目標を持って1日をスタートさせます。

その日一日、高い集中力を維持して、生産性の高い仕事をこなします。

夜の「デジタルサンセット」で、自然な形で質の高い睡眠へと誘導されます。

翌朝、十分な睡眠に支えられた、クリアな頭脳で目覚めます。

このサイクルが毎日繰り返されることで、あなたの人生全体の生産性が向上し、さらには人生の質そのものが向上していくのです。

具体的な設定方法は、note記事で完全解説

ここまで、「モーニングブリーフィング」と「デジタルサンセット」の概要と、その重要性についてお話ししました。

しかし、実際に設定するには、具体的な手順が必要です。「ショートカット」アプリの使い方、各種アプリとの連携方法、トラブルシューティングなど、細かい部分が多いのです。

これらの具体的な設定方法と応用テクニックは、私のnote記事「第1回 毎日の始まりと終わりを整える『Macで実現する、生活習慣オートメーション』編」で、完全に解説しています。

記事の構成

無料パート:

  • 「モーニングブリーフィング」の具体的な設定手順
  • 各種アプリとの連携方法
  • よくあるトラブルと解決策

有料パート:

  • 「デジタルサンセット」の詳しい設定手順
  • 応用テクニック(カスタマイズ方法)
  • より高度な自動化の例

この記事を読むことで、あなたは自分のMacを、本当の意味で「賢い秘書」に育てることができるようになります。

次のステップ

このブログ記事で、朝と夜の自動化の重要性と、その可能性についてご理解いただけたと思います。

次のステップは、実際に設定してみることです。

下のリンクから、note記事をご覧ください。無料パートだけでも、「モーニングブリーフィング」の設定方法を完全に理解できます。そして、その素晴らしさを体験できます。

その後、有料パートで「デジタルサンセット」の設定方法を学び、朝と夜の完全自動化を実現してください。

あなたのMacが、本当の意味で「賢い秘書」へと生まれ変わる瞬間を、ぜひ体験してみてください。

記事へのリンク

【note記事】第1回 毎日の始まりと終わりを整える「Macで実現する、生活習慣オートメーション」編

https://note.com/yoidoreo/n/n3b427847fdd7

このシリーズは、全6回の大型連載です。第1回から第6回まで、段階的にMacの自動化について学ぶことができます。

ぜひ、noteのアカウントをフォローして、次回の更新をお待ちください。

補足情報

対応OS

このブログ記事で紹介している方法は、macOS Tahoe(macOS 15)以降に対応しています。

古いバージョンのmacOSをお使いの方は、OSのアップデートをお勧めします。

必要なアプリ

  • macOSの標準アプリ「ショートカット」
  • カレンダーアプリ(標準)
  • Safari
  • 天気アプリ(標準)


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