macOS Tahoe Beta 7で見えてきた進化と終着点

macOS Tahoe Beta 7で見えてきた進化と終着点

Appleが次期macOS「Tahoe」のベータ版を重ねるごとに、徐々に輪郭が見えてきました。最新のBeta 7では、新しい壁紙の追加という小さな変化から、Intel Macの最終サポートという大きな転換点まで、幅広いニュースが含まれています。

AI機能の浸透やアプリ刷新も進み、いよいよ「次のmacOS」の姿が具体的に浮かび上がってきました。

macOS Tahoe Beta 7で何が変わった?主要ポイント

今回のBeta 7では、15種類の新しい壁紙が追加されました。Lake Tahoe、ヒマラヤ、インドなどの景観をテーマにしたもので、ロック画面やホーム画面で動くアニメーション壁紙として楽しめます。こうしたビジュアル刷新は見た目の変化にとどまらず、Appleが「Liquid Glass」デザインを全面展開していく流れの一環でもあります。

MacOS Tahoe Beta 7_02.

新たに追加された壁紙の一部:Lake Tahoeやヒマラヤの風景

また、プレビューアプリが強化され、PDFへのスケッチやマークダウン、署名作業が直感的に行えるようになりました。さらに、iOSやiPadOSで先行していたJournalアプリとPhoneアプリがmacOSにも導入され、Mac単体でも日常的な記録や通話管理が可能になっています。

なぜIntel Macが打ち切られるのか:設計思想の転換

Appleは明確に「macOS 27以降はApple Silicon専用」と宣言しました。これは性能や効率だけでなく、AI処理を含む将来機能がApple SiliconのNeural Engineに依存しているためです。
Intel Macでも一部の最新機能(Liquid Glassデザインなど)は提供されますが、これは「最終サービス」と言える位置づけ。今後の進化の主役は、あくまでApple Siliconです。

新アプリとSpotlight刷新の具体像

Beta 7では、Spotlightの使い勝手が大きく変わりました。従来の検索に加え、コピー&ペースト履歴を保持する「クリップボード」機能が統合され、さらに「文書をメッセージで送る」「写真付きでメールを作成する」といったアクションも直接実行できます。
この方向性は、単なる検索ではなく「操作の中枢」としてのSpotlightに寄せたもの。逆に言えば、従来のLaunchpad的な操作感を好む人には馴染みにくいかもしれません。

MacOS Tahoe Beta 7_03.

刷新されたSpotlight機能。検索だけでなく操作の中枢へ

新しいShortcutsアプリも注目です。ローカルで動作するAIチャットボットを作成でき、単なる自動化の枠を超えて「Macに話しかける」体験を日常に組み込めるようになります。

Apple Intelligenceによる日常利用の変化

macOS Tahoeの目玉は「Apple Intelligence」です。GenmojiやImage Playgroundの強化に加え、Beta 7では「Live Translation」が実装。受け取ったメッセージや電話をリアルタイムで翻訳する機能は、海外とのやり取りが多い人には即戦力になりそうです。

たとえば、英語で電話を受けても、その場で日本語に変換して表示してくれる。これは従来の翻訳アプリを開く手間を省き、仕事や旅行シーンでのハードルを大きく下げます。

Intelユーザーが直面する選択肢と影響

今回のBetaで浮き彫りになったのは「Intelユーザーにとっての終点」です。2025年時点でIntel Macを使っている人は、Tahoeが最後の大型アップデートとなります。

選択肢は大きく3つです。
1. IntelのままTahoeを享受し続ける(ただし次期から新機能は止まる)
2. Apple Siliconへの移行を検討する(特にAI機能を活用したい人向け)
3. 並行利用して様子を見る(Intelをサブ機に回す)

私自身は、AIやSpotlight刷新など「日常が変わる部分」に魅力を感じるので、Apple Silicon環境への移行を完了しました。

今日の要点と次の一歩

要点:macOS Tahoe Beta 7では、15の新壁紙追加、Spotlight刷新、プレビューや新アプリ導入、そしてApple Intelligenceの浸透が進みました。
根拠:Appleは次期macOS 27からIntel Macを切り離し、Apple Silicon専用に移行します。
次の一歩:Intel Macを使っている人は、今後のサポート方針を踏まえ、Apple Siliconへの移行スケジュールを検討しておくと安心です。

(Via .)

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