現行モデルであるiPhone SE (第3世代)も依然として魅力的な選択肢ですが、そのデザインや機能には、やや時代を感じる部分も否めません。

しかし、2025年に発売が噂される iPhone SE 4。 最新の情報によると、大幅な進化を遂げ、iPhoneシリーズの新たなスタンダードとなる可能性を秘めているようです。

1. 待望の大型OLEDディスプレイ搭載へ

スクリーンサイズの劇的な変化

iPhone SE 4で最も注目されているアップグレードの一つが、ディスプレイの刷新です。現行のiPhone SE (第3世代)は、4.7インチというコンパクトなRetina HDディスプレイを搭載していますが、iPhone SE 4では、6.1インチのOLEDディスプレイが採用されると噂されています。

この変更は、画面の見やすさを大幅に向上させるでしょう。ウェブサイトの閲覧、動画視聴、ゲームプレイなど、あらゆるシーンでより快適な視覚体験が期待できます。特に、小さな文字が見づらいと感じていた方や、より没入感のある映像を楽しみたいと思っていた方にとって、この進化は非常に大きなメリットとなるはずです。

OLEDによる画質の向上

さらに、ディスプレイの技術もLCDからOLEDへと進化することで、画質そのものが大きく向上します。OLEDディスプレイは、液晶ディスプレイに比べて、より深い黒を表現できるため、コントラスト比が高く、色彩も鮮やかになります。これにより、写真や動画がよりリアルに、そして美しく表示されるようになります。

2. ついにFace IDが搭載される？

進化した生体認証システム

iPhone SE 4では、従来のTouch ID（指紋認証）に代わり、Face ID（顔認証）が搭載される可能性が高まっています。これは、iPhoneのロック解除やApp Storeでの購入認証などを、よりスムーズかつ安全に行えるようになることを意味します。

もちろん、マスクを着用している場合など、状況によってはTouch IDの方が便利だと感じる方もいるかもしれません。しかし、Face IDは、その利便性とセキュリティの高さから、現代のスマートフォンに不可欠な機能の一つと言えるでしょう。

ノッチの存在とDynamic Islandの可能性

Face IDの搭載に伴い、ディスプレイ上部にノッチ（切り欠き）が設けられる可能性があります。これは、TrueDepthカメラシステムを搭載するために必要なスペースです。

しかし、最新のiPhone 15 Proシリーズに搭載されているDynamic Islandのような、インタラクティブな通知表示機能が採用される可能性も示唆されています。もしDynamic Islandが搭載されれば、ノッチが単なるデザイン上の要素ではなく、より機能的な役割を果たすことになります。

3. カメラ性能の飛躍的な向上

48MPメインカメラの搭載

iPhone SE 4のカメラは、シングルレンズ構成を維持しながらも、大幅な進化を遂げると予想されています。特に注目されているのが、48MPのメインカメラの搭載です。

現行モデルの12MPカメラと比較して、解像度が大幅に向上し、より精細な写真を撮影できるようになります。

高解像度化によって、撮影後の写真のトリミングや拡大にも強くなり、よりクリエイティブな表現が可能になります。また、Appleが得意とするピクセルビニング技術を活用することで、暗所での撮影性能も大幅に向上することが期待できます。

ナイトモードの搭載は確実か

現行のiPhone SE (第3世代)には搭載されていないナイトモードが、iPhone SE 4では搭載される可能性が高いと考えられます。ナイトモードは、暗い場所でも明るく鮮明な写真を撮影できる機能で、夜景や室内での撮影でその威力を発揮します。

4. A18チップとApple Intelligenceによる革新的な体験

最新チップによるパフォーマンスの向上

iPhone SE 4には、iPhone 16シリーズと同じ最新のA18 Bionicチップが搭載されると噂されています。もしこれが実現すれば、iPhone SE 4は、同価格帯のスマートフォンの中で圧倒的なパフォーマンスを発揮することになるでしょう。

A18チップは、CPUやGPUの性能向上だけでなく、機械学習処理能力も大幅に向上すると予想されます。これにより、AR（拡張現実）アプリケーションの動作がよりスムーズになったり、カメラの画像処理速度が向上したりするなど、様々なメリットが生まれます。

Apple Intelligenceへの対応

さらに、A18チップの搭載は、Appleが発表した新しいAIシステム「Apple Intelligence」への対応も意味します。Apple Intelligenceは、Siriの進化、文章作成支援ツール、画像生成機能「Image Playground」、そしてカスタム絵文字「Genmoji」など、革新的な機能を提供します。

これらの機能をiPhone SE 4で利用できるようになれば、よりスマートでパーソナルなスマートフォン体験が可能になります。特に、新しいSiriは、より自然な会話が可能になり、複雑なタスクもこなせるようになると期待されています。

5. 魅力的な価格設定は維持されるか？

500ドル以下という期待

iPhone SEシリーズの最大の魅力の一つは、その価格設定です。現行モデルのiPhone SE (第3世代)は、429ドルからという手頃な価格で購入できます。iPhone SE 4の価格は、部品コストの上昇などの影響で、若干値上がりする可能性も指摘されていますが、それでも500ドル以下に抑えられることが期待されています。

もしiPhone SE 4が500ドル以下で発売されれば、Google Pixel 8aなどの競合機種と比較しても、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。特に、最新のA18チップとApple Intelligenceを搭載していることを考慮すれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

iPhone 16との価格差

iPhone 16の価格が799ドルからであると考えると、iPhone SE 4との価格差は300ドルにもなります。この価格差は、予算を重視するユーザーにとって、非常に大きなアドバンテージとなります。最新のテクノロジーを手頃な価格で体験したいというニーズに、iPhone SE 4は間違いなく応えてくれるでしょう。

6. Apple初の自社製5Gモデム搭載？

Qualcommからの脱却

iPhone SE 4は、Appleが自社開発した初の5Gモデムを搭載する最初のiPhoneとなる可能性があります。これまで、iPhoneの5GモデムはQualcomm製のものが採用されてきましたが、Appleは徐々に自社開発へとシフトしていく方針を示しています。

自社製モデムの搭載は、Appleにとってハードウェアの制御を強化し、効率性を高める上で重要なステップとなります。これにより、バッテリー持続時間の向上や、より安定した通信性能が期待できます。

5G通信速度への影響

自社製モデムの性能については、まだ不明な点も多いですが、Qualcomm製のモデムと同等以上の性能を発揮することが期待されます。5G通信の高速化は、大容量データのダウンロードやストリーミング再生をより快適に行えるようにするだけでなく、ARやVRといった新しいテクノロジーの活用を促進する上でも重要です。

7. バッテリー持続時間のさらなる向上

大容量バッテリー搭載の可能性

iPhone SEシリーズは、そのコンパクトなサイズゆえに、バッテリー容量が限られているという課題がありました。現行モデルのiPhone SE (第3世代)のバッテリー容量は2,018mAhで、バッテリー持続時間は約9時間5分となっています。

しかし、iPhone SE 4では、3,279mAhという大容量バッテリーが搭載されると噂されています。もしこれが実現すれば、バッテリー持続時間は大幅に向上し、iPhone 16に匹敵するレベルになるかもしれません。

効率的なモデムによる省電力化

また、自社製5Gモデムの搭載によって、電力効率が向上することも期待できます。これにより、バッテリー容量の増加と合わせて、より長時間バッテリーを持続させることが可能になります。外出先で頻繁に充電する必要がなくなることは、ユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。

iPhone SE 4の発売時期と今後の展望

2025年3月頃の発売が有力か

iPhone SE 4の発売時期については、まだ正式な発表はありませんが、2025年の3月頃になるという見方が有力です。これは、過去のiPhone SEシリーズの発売サイクルや、サプライチェーンの情報などに基づいた予測です。

もちろん、開発の遅れやその他の要因によって、発売時期が変動する可能性も否定できません。しかし、現時点では、来年の春頃にiPhone SE 4が登場することを期待して待ちましょう。

2025年で最も重要なiPhoneになる？

インフレが落ち着きを見せ始めているとはいえ、依然として経済的な負担を感じている人々は少なくありません。

そのような状況下で、より大きく、より高性能なディスプレイ、パワフルなチップ、そして進化したカメラを搭載し、Apple Intelligenceも利用できるiPhone SE 4が500ドル以下で登場すれば、多くの消費者にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

iPhone 17シリーズの登場も楽しみですが、2025年において、iPhone SE 4は最も重要なiPhoneとなる可能性を秘めていると言えるでしょう。手頃な価格で最新のiPhone体験を求める多くの人々にとって、iPhone SE 4はまさに「待望のモデル」となるはずです。

(Via Tom’s Guide.)