AppleはiPhone 16シリーズでバッテリー駆動時間を大幅に向上させました。iPhone 15シリーズと比較して、すべてのモデルで動画再生時間が1時間以上長くなり、特にiPhone 16 Pro Maxではさらに多くのバッテリー持続時間を誇っています。

バッテリー持続時間の比較：全モデルで1時間以上の向上

iPhone 16シリーズの登場により、ユーザーの長年の願いであるバッテリー持続時間の大幅な改善が実現しました。全モデルにおいて、前世代のiPhone 15シリーズと比べて少なくとも1時間以上のバッテリー持続時間の延長が確認されています。

特筆すべきは、iPhone 16とiPhone 16 Pro Maxモデルでの顕著な改善です。これらのモデルでは、動画再生時間が大幅に伸びており、ヘビーユーザーにとっては朗報と言えるでしょう。

各モデルのバッテリー持続時間詳細

以下に、iPhone 16シリーズの各モデルと、対応するiPhone 15シリーズのバッテリー持続時間を比較してみます：

• iPhone 16
  • 動画再生：22時間（前モデル比+2時間）
  • 動画ストリーミング：18時間（前モデル比+2時間）
  • 音声再生：80時間（変更なし）
• iPhone 16 Plus
  • 動画再生：27時間（前モデル比+1時間）
  • 動画ストリーミング：24時間（前モデル比+4時間）
  • 音声再生：100時間（変更なし）
• iPhone 16 Pro
  • 動画再生：27時間（前モデル比+1時間）
  • 動画ストリーミング：22時間（前モデル比+2時間）
  • 音声再生：85時間（前モデル比+10時間）
• iPhone 16 Pro Max
  • 動画再生：33時間（前モデル比+4時間）
  • 動画ストリーミング：29時間（前モデル比+4時間）
  • 音声再生：105時間（前モデル比+10時間）

バッテリー性能向上の秘密

iPhone 16シリーズでのバッテリー持続時間の大幅な改善には、いくつかの要因が考えられます。

• 最新のチップセット採用

新しいA18 Bionicチップの採用により、電力効率が向上しています。このチップは、前世代のA17 Bionicよりも省電力設計となっており、同じ作業をより少ない電力で処理できるようになりました。

• バッテリー容量の増加

物理的なバッテリーサイズを若干大きくすることで、容量を増加させています。これにより、単純に蓄電量が増えたことも長時間駆動の要因の一つです。

• ソフトウェアの最適化

iOS 18では、バックグラウンドでのアプリの動作やシステムプロセスの管理が更に最適化され、不要な電力消費を抑えています。

充電性能も進化：25W MagSafe充電に対応

iPhone 16シリーズでは、充電性能も大きく向上しています。新しく導入された25W MagSafe充電に対応することで、ワイヤレス充電でも高速充電が可能になりました。

• 30W以上の電源アダプタを使用した場合、わずか30分で50%まで充電可能
• 初めてワイヤレス充電で高速充電が実現

一方で、Qi2規格による充電は依然として15Wに制限されています。これは前世代のMagSafe充電と同じ出力ですが、互換性の観点から重要な機能と言えるでしょう。

旧モデルからの買い替えで劇的な改善も

Appleは今回、旧モデルからiPhone 16シリーズへの買い替えによるバッテリー性能向上を強調しています。例えば、iPhone 12 miniからiPhone 16に買い替えると、なんと7時間もバッテリー持続時間が延びるのです。

これは、日常的な使用シーンを考えると非常に大きな改善と言えます。朝から晩まで1日中使用しても、充電する心配が少なくなるということです。

バッテリー性能が購入の決め手に

iPhone 16シリーズは、バッテリー性能という観点から見ても非常に魅力的な選択肢となっています。特に以下のようなユーザーにとっては、買い替えを検討する価値が十分にあるでしょう。

1. 動画視聴やストリーミングサービスをよく利用する方
2. 1日中スマートフォンを使用する必要がある方
3. 充電する時間や場所に制限がある方
4. 旧モデル（特にiPhone 12以前）を使用している方

バッテリー性能の向上は、単なる数字の向上以上の意味があります。それは、ユーザーの生活スタイルや仕事の効率化にも直結する重要な要素なのです。

(Via MacRumors.)