Appleは2024年のWWDCで、iOS 18に搭載される大規模言語モデル(LLM)を利用した強化版Siriを発表する見込みです。しかし、最新の生成型AI機能の一部は、新たな噂によるとiPhone 16モデル限定になるとのことです。

BloombergのMark Gurman氏によると、Appleは、「よりスマートなSiri」やiOS 18とiPadOS 18に組み込まれる新LLMベースのAI機能など、生成型AIを活用した多数の新機能開発を進めています。

Gurman氏は、Appleがこの生成型AIをオンデバイスのみで処理するか、クラウド経由で提供するか、それともハイブリッドアプローチを採用するか検討していると伝えました。しかし、特定のハードウェアが必要になる機能があるかどうかは言及されていません。

しかし、リーカーのRevegnus(@Tech_Reve)氏による新情報では、iOS 18のLLMはクラウドAIにより既存デバイスにも提供されるが、オンデバイスの新AI機能はiPhone 16限定になる可能性が高いとのことです。

Good news:

Apple is currently using LLM to completely revamp Siri into the ultimate virtual assistant and is preparing to develop it into Apple's most powerful killer AI app.

This integrated development effort is actively underway, and the first product is expected to be… pic.twitter.com/rN3Fh3sw7L

— Revegnus (@Tech_Reve) November 9, 2023

iOS 18の機能について、Gurman氏の情報源は、SiriとMessengerアプリの相互作用が強化され、複雑な質問への回答や文の自動補完がより効果的になるとしています。Apple Musicの自動プレイリスト生成や、PagesやKeynoteなどの生産性アプリとの統合、AI支援の文書作成やスライド作成なども期待される。新ハードウェアが必要になる境界線は不明です。

iPhone 16には、TSMCの最新3nmプロセスを用いた新Aシリーズチップが搭載されます。性能と効率の向上はもちろん期待できますが、AppleのAI戦略に資する他のメリットもある可能性が在ります。

TSMCは、ChatGPTなどのAIツールのベースとなるNvidiaの高性能AIチップも独占生産しています。iPhone 16シリーズ全モデルにはひとつ分からないボタンが搭載されるともウワサされており、これがAI関連機能に使われる可能性もあります。

AppleはAI研究に年間10億ドルを投資するとされ、ソフトウェア担当上級副社長のCraig Federighiら幹部が開発を監督しており、iPhone 16でのAI活用に期待したいです。

(Via MacRumors.)