Appleが本格参入へ、強力なカスタムチップで1,830億ドルのゲーム市場の覇権奪取を目指す
AppleはこれまでもMacのゲーム性能をアピールしてきましたが、本格的なゲーミングマシンと位置づけることはありませんでした。しかし今回、最新MacBook ProとiMacに搭載したM3チップを武器に、1,830億ドル規模とも言われるPCゲーム市場に正面から参入する計画があるようです。
新型MacBook ProとiMacのプロモーションでは、「Baldur’s Gate 3」や「Lies of P」などの高スペックゲームを、M3チップにより快適にプレイできる点を強調しています。
さらに「Biohazard」シリーズで知られるカプコンとの提携関係をアピールし、「Metal Gear」シリーズや「Death Stranding」を手がけた伝説のゲームクリエイター小島秀夫氏との関係強化を図るなど、ゲーム開発者への訴求力を高めています。
Appleはゲームのノウハウを推進している
MacBook Proの価格は、同等スペックのWindowsゲーミングPCと比べるとやや高価だ。たとえばフル装備の14インチAlienwareは2,449ドルだが、MacBook Proは4,299ドルです。Alienwareの高スペックモデルと比較しても、MacBook Proの価格競争力は劣ります。
しかしハードコアゲーマーに次ぐ市場の獲得は可能との指摘もあります。Redditなどの掲示板ではMacゲームへの関心が高まっており、着実にユーザー数を伸ばしていることがうかがえます。
一方で注意点もあります。PCゲーマーは性能を引き出せるデスクトップを好む傾向にあり、ノートPCは据え置き機に劣るとされます。しかも今回のiMacはM3チップのみで、強力なM3 ProやM3 Maxは選択できません。
またMacはアップグレードが困難なため、性能面で早期に限界が来てしまいます。タワー型PCのように部品を交換して長期利用することは難しく、ゲーマーにとっては不向きな点です。
Appleは開発者の同意を必要としている
さらに課題はゲームタイトルの提供自体だ。「Baldur’s Gate 3」のようにMac版を用意するケースは少数にとどまっています。「Call of Duty」「Battlefield」など主要タイトルはMac非対応がほとんどで、Windows PCを選ばざるを得ないのが実情です。
AppleがMacゲーム市場で存在感を高め、ゲーム覇権を握るには、ゲーム開発者の取り込みが決定的に重要となります。そのためには開発者への訴求力強化や新たなハードウェア投入など、長期的な布石が必要不可欠です。
PCゲームファンにとっては注目材料である一方、Appleが実際に市場を牽引するゲーミングプラットフォームに成長できるかはまだ未知数で、今後のさらなる戦略が注目されるところです。
(Via Yahoo! Finance.)
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ゲーミングデバイスの対応も必要なんだけど、こっちもそっぽ向かれてるからなぁ
アップルのキーボードとマウスでゲームやれってのは厳しいわ