Apple Watch Ultra 3、5G対応で何が変わる?

The Informationの報道によると、今年後半に発売されるApple Watch Ultraの第3世代モデルは、Apple Watchシリーズで初めて高速な5Gセルラーネットワークに対応する見込みです。

これまでのセルラー対応Apple Watchは4G LTEのみのサポートでしたが、iPhone 12シリーズ(2020年発売)で5G対応が導入されて以来、Apple Watchへの5G搭載が期待されていました。

5G対応のメリットとは?

5G接続により、Apple Watch Ultra 3は、ペアリングされたiPhoneやWi-Fiネットワークがない場所でも、直接5Gセルラーネットワークに接続してインターネットを利用できるようになります。これにより、以下のようなメリットが考えられます。

  1. 高速なデータ通信:

  2. – よりスムーズなビデオ通話
    – 音楽やポッドキャストのストリーミングが快適に
    – 地図アプリの利用がよりスムーズに

  3. 低遅延:

  4. – リアルタイム性の高いアプリの利用が快適に(例:オンラインゲーム)
    – ワークアウト中のデータ同期がよりスムーズに

  5. 安定した接続:

  6. – 人が多い場所や電波が届きにくい場所でも、より安定した通信が可能に

ただし、The Informationの記事では、4G LTEでもApple Watchのアプリには十分な速度であるため、データ速度の面では大きな違いを感じられないかもしれないとも指摘しています。

MediaTek製モデムとAppleの独自開発

The Informationの報道では、将来のApple WatchモデルがApple初のモデムチップ「C1」に切り替わる可能性については触れられていません。C1チップは、新しいiPhone 16eに搭載され、今秋発売予定の超薄型iPhone 17ではQualcomm製の部品に置き換わる可能性があると噂されています。

Apple Watch Ultra 3は、MediaTek製のモデムを採用し、ウェアラブルデバイスに最適化された5Gサービス「5G RedCap」をサポートする可能性があります。これにより、標準的な5G速度を必要としないウェアラブルデバイスやアクセサリーにおいて、消費電力を抑えつつ5Gの恩恵を受けられるようになります。

衛星通信機能も搭載か?

Apple Watch Ultra 3は、セルラーネットワークやWi-Fiが利用できない場所でのテキストメッセージ送信や緊急SOSのための衛星通信機能もサポートする可能性があります。これまで、Apple Watchで衛星通信に対応したモデルはありませんでした。

Appleの独自モデム戦略

Appleは、Reutersに対し、今後数年間でより多くのデバイスに独自のモデムチップを組み込む計画であると述べています。

Mark Gurman氏のレポートによると、AppleはC1チップをmmWave(ミリ波)と呼ばれる超高速5G規格に対応させ、最大通信速度を現行の4Gbpsから6Gbpsに向上させる予定です。この高速モデムは「Ganymede」というコードネームで呼ばれ、2026年のiPhoneと2027年のiPad Proに搭載されると予測されています。

Gurman氏は、Appleが第3世代のC1モデム(コードネーム「Prometheus」)で「最終的にQualcommのモデムの性能を超えることができる」と主張しており、2027年のiPhoneに搭載されると予想しています。

まとめ

Apple Watch Ultra 3は、5G対応に加えて衛星通信機能も搭載されることで、アウトドアや緊急時における活用の幅が大きく広がる可能性があります。
また、Appleの独自モデム開発戦略の進展にも注目が集まります。

(Via iDownload Blog.)

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