iPhoneと人生の思わぬ縁

約10年前、私はすい臓がんで4ヶ月の余命宣告を受けました。人生の終わりを意識したとき、多くの人がそうするように、身の回りの整理を始めました。そして、iPhone 3Gから毎年購入し、大切に保管していたiPhoneたちに目が留まりました。

「残された家族が処分に困るだろう」

そう考え、iPhoneだけでなく、iPad、Mac、さらには本まで、極力手元に残さないようにすることを決意したのです。

この経験は、物事の本質的な価値について考えさせられ考え方が変わりました。私たちが日々使用するガジェットも、いつかは「モノ」になる。そして、それらをどう扱うかは、残された人々への配慮にもつながるのです。

最新モデルへの買い替えと旧モデルの処分

さて、話は現在に戻ります。最新のiPhone 16 Pro Maxを購入し、使用中のiPhone 15 Pro Maxをパートナーに譲ることにしました。そして、パートナーが使用していたiPhone 14 Pro Maxと、予備として使用していたiPhone 13 Pro Maxを売却することにしたのです。

ここで疑問が浮かびます。「果たして、これらの旧モデルはどれくらいの価値があるのだろうか？」

驚きの査定額：「RaKu-uru」での体験

様々な選択肢を検討した結果、「RaKu-uru」という買取サービスを利用することにしました。メルカリなどの個人間取引プラットフォームと比較して、以下のメリットがありました：

1. 購入者との直接交渉が不要
2. 手数料が必要ない
3. 10月31日まで増額買い取りキャンペーンを実施中

実際の買取体験は、以下のような流れでした：

1. Webサイトから日時を予約
2. 予約時間の15分前に到着し受付
3. すぐに受付番号を呼ばれ、買取の説明を受ける
4. 約1時間の査定時間

そして、驚くべき満額の査定結果が出ました：

• iPhone 13 Pro Max 256GB：96,000円
• iPhone 14 Pro Max 256GB：126,000円

＊どちらも、オリジナルケース、ケーブル（未使用）、液晶画面に小さな傷ありです

さらに、「新ラクウルキット増額キャンペーン」で3,000円が追加され、総額なんと225,000円！

これは、新しく購入したiPhone 16 Pro Max 256GB（189,800円）の価格を上回る金額です。つまり、最新モデルへの買い替えで、おつりが出る計算になったのです。

購入時と売却時の価格差：意外な発見

ここで興味深い分析が可能になります。果たして、購入時と売却時の価格差はどれくらいなのでしょうか？

過去のメールを確認し、以下の結果を導き出しました：

iPhone 13 Pro Max 256GB

• 購入時：146,800円
• 売却時：96,000円
• 差額：50,800円（約34.6%の減価）

iPhone 14 Pro Max 256GB

• 購入時：179,800円
• 売却時：126,000円
• 差額：53,800円（約29.9%の減価）

一見すると、iPhone 14 Pro Maxの方が高価格のため、差額も大きいように思えます。しかし、割合で見るとiPhone 13 Pro Maxの方が減価率が高いのです。

これは一体なぜでしょうか？

為替レートの影響：意外な要因

ここで、非常に興味深い要因が浮かび上がってきます。それは、為替レートの影響です。

• iPhone 13発売時（2021年9月）の平均為替レート：約110.22円/ドル
• iPhone 14発売時（2022年9月）の平均為替レート：約143.29円/ドル

この大きな為替変動が、iPhoneの価格設定と減価率に影響を与えているのです。

具体的に言えば：

1. iPhone 13 Pro Maxは比較的円高の時期に発売されたため、日本での販売価格が抑えられていました。
2. iPhone 14 Pro Maxは円安が進行した時期に発売されたため、日本での販売価格が高くなりました。
3. 現在の買取価格は、現在の為替レートを基準に設定されています。

つまり、iPhone 13 Pro Maxは「安く買って、それなりの価格で売れた」のに対し、iPhone 14 Pro Maxは「高く買って、それなりの価格で売れた」という構図になっています。