AIの大規模障害: ChatGPT、Claude、Perplexityが同時にダウン

AIの大規模障害: ChatGPT、Claude、Perplexityが同時にダウン

まれにみる出来事として、OpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、そしてPerplexityという3つの主要なAIプロバイダーが同時に障害に見舞われました。

火曜日の朝(現地時間)に発生したこの事態は、これらの最先端のAIサービスに影響を与える可能性のある基盤的な問題やインターネット規模の問題について懸念を招きました。

ChatGPTの長時間のダウンタイム

太平洋時間 午前7時33分頃(日本時間:2024年6月4日(火) 23:33)からChatGPTに障害が発生し、AIチャットボットが世界中のユーザーから利用できなくなりました。


この間、チャットボットにメッセージを送ることができず、ランディングページには、ユーモア溢れるパイレーツ語で「サービスが満杯」と表示されていました。

長時間のダウンタイムを経て、ようやくChatGPTのサービスは太平洋時間 午前10時17分頃(日本時間:2024年6月5日(水) 2:17)に復旧しました。この障害は、夜間にChatGPTに影響を与えた別の長時間の中断に続くものでした。これにより、X(旧Twitter)やThreadsなどのソーシャルメディアプラットフォームでユーザーの不満が高まっていました。

ClaudeとPerplexityも障害に見舞われる

ChatGPTの障害が続く中、AnthropicのClaudeとPerplexityにも問題が発生し始めました。

Claudeのウェブサイトには、サーバーコンポーネントに関するエラーメッセージが表示され、Perplexityのサイトには、リクエストの殺到を示す「容量オーバー」のメッセージが出ていました。

Claudeの障害は東部時間 午後12時10分(日本時間:2024年6月5日(水) 4:10)頃に解消されましたが、Perplexityのサービスは間欠的に利用できなくなる状況が続き、Claudeの復旧時期と同じ頃にようやく安定しました。

珍しい事態と考えられる原因

3つの主要なAIプロバイダーが同時に障害に見舞われるのは極めて異例であり、その背景にある原因について様々な憶測が飛び交いました。

1つの可能性は、過去に複数のソーシャルメディアプラットフォームに影響を与えたような、より広範な基盤的な問題やインターネット規模の問題が存在したということです。

もう1つの説は、ChatGPTの障害によりClaudeやPerplexityに集中したトラフィックが、それらのシステムの容量を超えてしまい、観測された問題が発生したというものです。

継続的な調査と監視

現時点では、AIプロバイダーから公式の声明や説明は出されていませんが、おそらく原因の究明と再発防止に向けた取り組みが行われているものと思われます。

注目すべきは、AIの障害以外にも、ForbesがTikTokで一部の有名人やブランドアカウントに影響を与えているゼロデイ型のスパム攻撃を報じるなど、オンラインサービスに関する別の障害も発生していたことです。

まとめ

AIやデジタル技術に世界が依存する中、このような事態は、堅牢なインフラ、スケーラビリティ、サイバーセキュリティ対策の重要性を改めて示すものとなりました。

(Via Tech Crunch.)


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