米国で開始されるAppleCare Oneは本当にお得?複数デバイス持ち必見の新プランを解説、日本での展開は?

iPhone、iPad、Apple Watch…気がつくと、身の回りはApple製品だらけ。そんな経験、ありませんか?私もその一人です。便利な一方で、頭を悩ませるのがそれぞれの保証。「AppleCare+」に一つずつ加入すると、月々の出費が意外と大きくなってしまいますよね。
この記事を読めば、そんなあなたの悩みを解決するかもしれない新しい選択肢「AppleCare One」について、スッキリ理解できます。どんなサービスで、誰にとって本当にお得なのか、そして日本での展開はどうなるのか。あなたのデバイス構成に合わせた最適な保証の選び方がわかるはずです。
AppleCare Oneって、一体どんなサービス?
「そもそもAppleCare Oneって何?」という方のために、まずは基本からお話ししますね。
Appleが米国のユーザー向けに発表したこの新しいサービスは、一言でいうと「Apple製品の保証をまとめて契約できる月額プラン」です。月額$19.99で、あなたの持っているiPhoneやiPad、Macなど、最大3台までのApple製品をまとめて保証してくれます。もし4台以上持っていても、1台あたり月額$5.99で追加できるんです。
すごいのは、最大4年前の製品でも「良好な状態」であれば加入できること。もちろん、そのためにはAppleが提供する診断チェックが必要になる場合があります。
保証内容は、従来の「AppleCare+」と同じ。画面のひび割れや水没といった不慮の事故に対する修理が回数無制限で受けられたり、バッテリーの交換、専門スタッフへの優先的な問い合わせも含まれます。もちろん、修理内容によっては追加料金がかかりますが、いざという時の安心感は大きいですよね。
メリットは?どんな人におすすめ?
このプランの最大の魅力は、なんといっても「シンプルさと柔軟性」です。
これまで、デバイスごとにAppleCare+の料金を調べて、購入から60日以内に申し込む必要がありました。でもAppleCare Oneなら、窓口が一つにまとまります。新しいデバイスを買ったらプランに追加し、古いデバイスを使わなくなったらプランから外す、なんてこともいつでも自由にできるんです。これは、頻繁にデバイスを買い替える人にとっては、かなり嬉しいポイントではないでしょうか。
特に、iPadやApple Watchにも盗難・紛失補償が拡大されたのは大きなニュースです。年に合計3回まで、プラン内の全デバイスが対象になります。(ただし、免責額や手数料は別途かかります)
では、具体的にどんな人におすすめなのでしょうか?
Appleの発表によると、「iPhone、iPad、Apple Watchを持っているお客様は、個別のプランに加入するよりも最大で月額$11節約できる」とのこと。つまり、複数のApple製品、特に比較的新しくて高価なモデルを持っている人ほど、お得になる可能性が高いと言えます。
例えば、私のようにiPhoneとApple Watch、そして仕事でMacBook Proを使っているような人には、かなり魅力的なプランに聞こえます。いちいち更新を気にしなくていい手軽さも、忙しい毎日の中ではありがたいですよね。
注意点!実は損しちゃうケースも
「じゃあ、Apple製品を複数持っている人はみんなAppleCare Oneに切り替えるべき?」と聞かれると、実はそうとも言い切れないのが難しいところです。ここが一番大事なポイントなので、よく聞いてくださいね。
お得になるかどうかは、あなたが「どのモデルのデバイスを持っているか」に大きく左右されます。
| AppleCare+ Monthly | AppleCare+ Yearly | |
|---|---|---|
| Apple Watch SE | $2.99 | $29.99 |
| Apple Watch Series 10 | $4.99 | $49.99 |
| Apple Watch Ultra | $5.99 | $59.99 |
| Apple Watch Hermès Series 10 | $5.99 | $59.99 |
| Apple Watch Hermès Ultra | $5.99 | $59.99 |
| iPad | $4.99 | $49.99 |
| iPad mini | $4.99 | $49.99 |
| iPad Air 11-inch | $5.99 | $59.99 |
| iPad Air 13-inch | $6.99 | $69.99 |
| iPad Pro 11-inch | $9.99 | $99.99 |
| iPad Pro 13-inch | $10.99 | $109.99 |
| iPhone 16 Pro | $13.99 | $139.99 |
| iPhone 16 Pro Max | $12.99 | $129.99 |
| iPhone 16/iPhone 16 | $11.99 | $119.99 |
| iPhone 16e | $9.99 | $99.99 |
| MacBook Air 13-inch | $6.99 | $69.99 |
| MacBook Air 15-inch | $7.99 | $79.99 |
| MacBook Pro 14-inch | $9.99 | $99.99 |
| MacBook Pro 16-inch | $14.99 | $149.99 |
| iMac | $5.99 | $59.99 |
| Mac mini | $3.49 | $34.99 |
| Mac Studio | $5.99 | $59.99 |
| Mac Pro | $17.99 | $179.99 |
| Apple Vision Pro | $24.99 | $249.99 |
実際に計算してみると個別に入った方が安くなるケースがあるんです。例えば、比較的安価なモデルで構成した場合を考えてみましょう。
- iPhone 16e:$9.99/月
- ベースモデルのiPad:$4.99/月
- Apple Watch SE:$2.99/月
これを合計すると、月々の支払いは約$18になります。AppleCare Oneの月額$19.99よりも、わずかに安いですよね。
さらに、AppleCare Oneには年間払いの割引がありません。もしデバイスを長く使うつもりで、個別プランの年間払いを選択すれば、トータルの費用はもっと抑えられる可能性があります。AppleCare Oneが提供する「いつでもデバイスを入れ替えられる柔軟性」を取るか、それとも「少しでも総支払額を抑える」ことを取るか。これは、あなたのライフスタイル次第かもしれません。
逆に、Apple Vision Pro ($24.99/月)のような非常に高価なデバイスを1台でも持っていれば、他のデバイスと組み合わせることで、間違いなくAppleCare Oneの方がお得になります。
日本での展開は?今後の可能性を探る
ここまで魅力や注意点を解説してきましたが、「で、日本ではいつから使えるの?」というのが一番気になるところですよね。
結論から言うと、現時点(2025年7月)で日本でのサービス提供は発表されていません。今はまだ、米国のユーザー向けのサービスなんです。
ただ、がっかりするのは少し早いかもしれません。Appleはこれまでも、Apple Payや、最近日本でも発売されたApple Vision Proのように、まず米国でサービスや製品を先行させ、準備が整い次第、他の国に展開するケースがよくありました。日本は世界的に見てもApple製品の人気が非常に高い、重要な市場の一つです。ですから、将来的に日本に導入される可能性は十分にあると私は考えています。
では、なぜすぐに始まらないのでしょうか。そこには、いくつか乗り越えるべきハードルがあるのかもしれません。
一つは「価格設定の壁」です。月額$19.99を単純に今の為替レートで円に換算すると、日本のユーザーには少し割高に感じられる可能性があります。例えば、iPhone 15 Pro(AppleCare+は月額1,580円)とApple Watchを持っているくらいなら、個別に加入した方が安い、というケースが多くなりそうです。日本の料金体系や感覚に合わせて、「これならお得だ」と思える価格に調整する必要があるでしょう。
AppleCare Oneが参入する場合、強力な既存プレイヤーと競合することになります、モバイル保険のようなサービスは、既にAppleCare Oneの核心的な価値提案、すなわち単一の月額料金(例:700円)で複数(最大3台)のデバイスを保証するというモデルを提供しています
もう一つは「法律や仕組みの違い」です。例えば、クレジットカードのApple Cardがなかなか日本で始まらない背景には、日本の金融システムや法律との調整があると言われています。AppleCare Oneも「保証サービス」という性質上、日本の消費者保護の法律などに合わせて、サービス内容を細かく調整する必要があるのかもしれません。
こうした理由から、日本での展開には少し時間がかかるかもしれませんが、多くのユーザーにとってメリットの大きいサービスであることは間違いありません。期待して公式発表を待ちたいですね。
あなたはAppleCare Oneに入るべき?
さて、日本での展開はまだ先になりそうですが、もし導入されたら、あなたはこのプランに入るべきでしょうか。
この記事でお伝えしたかったのは、AppleCare Oneが「誰にでもお得な万能プラン」というわけではない、ということです。あなたの状況によって、その価値は大きく変わります。
もしあなたが、
- 比較的新しくて高価なApple製品を3台以上持っている
- よくデバイスを落としたり、失くしたりする心配がある
- デバイスの買い替えが頻繁で、保証の管理をシンプルにしたい
というのであれば、AppleCare Oneは非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
一方で、
- 持っているデバイスのモデルが比較的安価なものが多い
- 一つのデバイスを長く大切に使うタイプで、年間払いでコストを抑えたい
という場合は、急いで飛びつく必要はないかもしれません。
日本でのサービス開始のニュースが届いたその日に備えて、最終的な判断を下す前に、ぜひ一度、ご自身の状況をチェックしてみてください。
- まず、自分が保証をつけたいApple製品をリストアップしてみましょう。
- 次に、Appleの公式サイトで、それぞれのデバイスのAppleCare+の月額料金と年間料金を調べます。
- 最後に、その合計金額と、AppleCare Oneが提供された場合の想定料金を比較します。
この一手間が、あなたにとって最適な選択につながるはずです。
この記事が、あなたの賢いAppleライフの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
(Via Apple.)


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