Appleは、本日開発者に「iOS 17.3 beta 1」をリリースしました、このリリースには「盗難デバイス保護」という革新的な機能を導入し、私たちが愛用するiPhoneのセキュリティを大幅に強化しました。この機能があなたにとってどういう意味を持つのか？

新機能を理解する

iOS 17.3ベータ版の「盗難デバイス保護」機能は、iPhoneユーザーの間で高まるセキュリティに関する懸念に応えるものです。

今年初め、The Wall Street JournalのJoanna Stern氏とNicole Nguyen氏は、泥棒がiPhoneのパスコードを盗み見てからデバイスを盗む事例を報告しました。公共の場で頻繁に発生するこの懸念は、より強固なセキュリティ対策の必要性を生み出しています。

このシナリオを想像してみてください、あなたはお気に入りのカフェでコーヒーを楽しみながら、何気なくiPhoneを使っています。あなたに気づかれずに、泥棒があなたのパスコードを覚えています。

数分後、あなたの電話が盗まれ、パスコードを手に入れた泥棒は、あなたのApple ID、iCloudキーチェーンなど、あなたのデジタルライフ全体にアクセスできるようになります。iOS 17.3は、このような悪夢のシナリオを防ぐことを目的としています。

盗難デバイス保護の仕組み

この機能が有効になると、泥棒がユーザーのパスコードを知っていても、以下のような重要なアクションにはFace IDまたはTouch IDによる認証が必要になります。

• iCloudキーチェーンに保存されたパスワードの閲覧や使用。
• 新しいApple Cardの申請。
• Apple Card バーチャル カードの表示。
• 紛失モードをオフにする。
• すべてのコンテンツと設定を消去する。
• Safariに保存された支払い方法の使用。
• iPhone を使用して新しいデバイスをセットアップする。

Apple IDのパスワードを変更するなど、特にセンシティブなアクションには、セキュリティのための追加の遅延があります。Face IDまたはTouch IDで認証した後、アクションを完了する前に1時間待つ必要があります。ただし、自宅や職場など、馴染みのある場所ではこの遅延はスキップされます。

• Apple IDパスワードの変更
• 信頼できるデバイス、信頼できる電話番号、回復キー、回復連絡先の追加または削除を含む、一部のApple IDアカウントのセキュリティ設定の更新
• iPhoneのパスコードの変更
• Face IDまたはTouch IDの追加または削除
• iPhoneを探す」のオフ
• 盗難端末保護をオフにする

盗難デバイス保護の有効化方法

この機能をオンにするには、[設定]>[Face IDとパスコード]>[盗難デバイス保護]から行えます。

iOS 17.3ベータ版にアップデートするユーザーには、この機能のテストを促すプロンプトが表示されますが、後日公開されるiOS 17.3のパブリックバージョンをインストールするユーザーには表示されません。

対応機種と利用可能性

「盗難デバイス保護」は、iOS 17に対応するiPhone XS以降のすべてのiPhoneモデルで利用可能です。Appleは、この機能の詳細について、ユーザーがより理解しやすいように追加のドキュメントを公開する予定です。

(Via MacRumors.)