AppleのiPhoneが2024年第2四半期の世界スマートフォン収益をリード

AppleのiPhoneが2024年第2四半期の世界スマートフォン収益をリード

2024年第2四半期の世界スマートフォン市場が前年同期比8%成長し、出荷台数が2億8,910万台に達したことが明らかになりました。

世界スマートフォン市場の概況

Samsungが出荷台数で首位を維持

世界的な市場調査会社Counterpoint Researchの最新データによると、Samsungが引き続き世界市場シェアの19%を占め、出荷台数でトップの座を守りました。


Samsungの強さは、幅広い価格帯の製品ラインナップと、新興市場での強固な presence(存在感)にあります。

  • 世界のスマートフォン市場の成長・収益・出荷
  • 2024Q2 Smartphone Market_02.

AppleのiPhone、収益で圧倒的リード

一方、AppleのiPhoneは出荷台数では微増にとどまりましたが、収益面では圧倒的な強さを見せつけました。なんと、世界のスマートフォン市場収益の42%をApple一社で占めているのです。

Appleの市場動向詳細

北米市場での懸念

Counterpoint Researchのディレクター、Jeff Fieldhack氏は次のように述べています:

北米の通信キャリアが過去最低のアップグレード率と低調なiPhone販売を報告したため、iPhone出荷台数が期待を下回るのではないかという懸念がありました。

この発言から、北米市場でのiPhoneの苦戦が垣間見えます。しかし、実際の結果はどうだったのでしょうか。

予想を上回る堅調な結果

Jeff Fieldhack氏は続けます:

我々の推計では、AppleのiPhone出荷台数は横ばいで、収益は前年同期比1%の減少にとどまりました。これは、Proシリーズの販売が好調だったためです。

つまり、高価格帯のProシリーズが好調だったことで、出荷台数の伸び悩みをカバーしたと言えるでしょう。これは、Appleの高付加価値戦略が功を奏した結果と見ることができます。

中国市場での奮闘

中国市場では、Appleの売上が6.5%減少しました。しかし、Fieldhack氏は「もっと悪い結果になる可能性もあった」と指摘しています。

618 shopping festivalの効果

中国での売上減少を最小限に抑えた要因として、「618 shopping festival」での魅力的な割引が挙げられています。このフェスティバルは、中国の大手ECプラットフォーム、京東(JD.com)が主催する大規模なセールイベントです。

Appleが、通常は控えめな価格政策をとる中国市場で積極的な割引を実施したことは、市場シェア維持への強い意志を示していると言えるでしょう。

Appleの今後の展望

iPhone 16への期待

Fieldhack氏は、Appleの今後の見通しについて楽観的な見方を示しています:

サプライチェーンでは、次期iPhone 16シリーズへの期待が高まっています。また、Appleの人工知能(AI)戦略への大きな期待もあります。

これは、ハードウェアの進化だけでなく、AIを活用したソフトウェア面での革新にも期待が集まっていることを示唆しています。

まとめ

2024年第2四半期の世界スマートフォン市場は、全体として成長を続けています。
その中で、AppleのiPhoneは出荷台数では横ばいながらも、収益面では圧倒的な強さを見せています。

高付加価値戦略と柔軟な販売戦略により、Appleは厳しい市場環境の中でも強さを維持しています。
今後のiPhone 16シリーズやAI戦略の展開が、スマートフォン市場にどのような影響を与えるのかが、注目されます。

(Source Counterpoint Research , Via Apple world Today.)


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