Apple 2024年度第3四半期決算:過去最高の売上高を記録、AIへの投資に注目
Appleが示す驚異的な成長:売上高と利益の詳細分析
Appleが2024年度第3四半期(4月〜6月)の決算を発表し、市場予想を上回る好調な業績を示しました。今回の決算では、過去最高の第3四半期売上高を達成し、人工知能(AI)分野への積極的な投資姿勢が注目を集めています。
主要な財務指標
- 売上高:857億7,700万ドル(前年同期比4.87%増)
- 純利益:214億4,800万ドル(前年同期比7.89%増)
- 1株当たり利益(EPS):1.40ドル(前年同期比11%増)
これらの数字は、アナリストの予想を上回る結果となりました。特に注目すべきは、売上高が857億7,700万ドルに達し、市場予想の844億6,000万ドルを大きく上回ったことです。
製品カテゴリー別の業績
Appleの各製品カテゴリーの売上高を詳しく見ていきます。
- iPhone:392億9,600万ドル(前年同期比0.94%減)
- Mac:70億900万ドル(前年同期比2.46%増)
- iPad:71億6,200万ドル(前年同期比23.63%増)
- ウェアラブル、ホーム、アクセサリー:80億9,700万ドル(前年同期比2.26%減)
- サービス:242億1,300万ドル(前年同期比14.14%増)
iPadとサービス部門の躍進
特筆すべきは、iPadとサービス部門の大幅な成長です。iPadの売上高は前年同期比で23.63%も増加し、新モデルの投入が功を奏したと考えられます。
また、サービス部門も14.14%の成長を見せ、Appleのエコシステムの強さを示しています。
地域別の業績と中国市場の懸念
Appleの業績を地域別に見ると、多くの地域で好調な結果を示しましたが、中国市場に関しては懸念材料が浮上しています。
- アメリカ :376億7,800万ドル
- ヨーロッパ:218億8,400万ドル
- 中国(Greater China):147億2,800万ドル(前年同期比6.54%減)
- 日本:50億9,700万ドル
- アジア太平洋地域:63億9,000万ドル
中国市場での売上高減少は、地域経済の変動や競合他社の台頭など、複数の要因が考えられます。Appleにとって、この市場でのシェア維持が今後の課題となりそうです。
CEOとCFOのコメント
Tim Cook(CEO)
本日、Appleは6月四半期としての新記録となる収益857億8000万ドルを報告しました。私たちはこの四半期にわたり、革新的なソフトウェアプラットフォームのアップデートを発表し、iPhone、iPad、Macにおいて強力でプライバシー保護された生成AIモデルをコアに据えたApple Intelligenceを導入しました。これからもお客様の生活を豊かにする革新に投資し続け、私たちの仕事を推進する価値観をリードしていきます。
Luca Maestri(CFO)
この四半期における記録的なビジネスパフォーマンスにより、EPSの成長率は11%に達し、運転資金フローは約290億ドルとなりました。これにより、320億ドル以上を株主に還元することができました。また、すべての地域セグメントでアクティブデバイスの設置ベースが過去最高を記録し、高い顧客満足度とロイヤルティを得ています。
まとめ
2024年度第3四半期のAppleの決算は、同社の強固なビジネスモデルと革新力を示すものとなりました。iPhoneやMacといった主力製品の安定した売上に加え、iPadとサービス部門の大幅な成長が全体の業績を押し上げました。
一方で、中国市場での苦戦や、AI競争の激化など、課題も明らかになっています。しかし、Apple Intelligenceの発表は、同社がAI時代においてもリーダーシップを発揮する準備があることを示唆しています。
今後、AppleがAI技術をどのように製品やサービスに統合していくのか、そしてそれがユーザーの生活にどのような影響を与えるのか、注目が集まることでしょう。
(Via Apple.)
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